ドラゴン・タトゥーの女 原作に忠実にリスベットを演じるルーニー・マーラに惚れるサスペンス映画
あらすじ
スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながらも、名誉棄損で敗訴したミカエル・プルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)。
意気消沈の日々を送っていた彼のもとに、ある日、スウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人(クリストファー・プラマー)から家族史編纂の依頼が舞い込む。しかしそれは表向きで、ヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。
40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さずに消えた少女ハリエット。ヴァンゲルは彼女が一族の誰かに殺害されたと信じていた。
依頼を受けて調査を開始したミカエルは、成功の裏に隠された一族の血塗られた過去に気づいたものの、手掛かりが掴めずにいた。すると、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主として、ある人物を紹介される。
リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)という名の、顔色が悪くガリガリにやせた女だった。小柄なリスベットは、肩口から背中にかけて、異彩を放つ龍の刺青が彫られていた。
そして意外なことに、彼女はこの事件に異様な関心を示す。
やがて彼女は、ハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだが、謎の男にミカエルが狙撃されるなど命の危険にさらされながら捜査していく。
事件に潜むおぞましい真相とは?
2005年にスウェーデンで刊行され、瞬く間に世界的ベストセラーとなった人気謎解きミステリーを、『セブン』のデヴィッド・フィンチャー監督によって映像化!
感想など
まず、 リスベットのキャラクターが秀逸です。パンクロッカーのようなルックスなのに、凄腕のハッカーで優れた記憶力と観察力と推理力を持つ調査員で、暗い過去を抱え、コミュニケーションの問題を抱えたアウトロー・ヒロインのリスベットとダニエル・クレイグ演じる新聞記者ミカエルとで、スウェーデンの大財閥の跡取り娘ハリエットの失踪が関わっている連続殺人事件の忌まわしい真相に辿り着くまでの展開が、ヴァンゲル一族の人間関係や過去から聖書の記述に基づいた連続殺人事件の一つの真相に辿り着くまでの筋立てが、ナチスや女性蔑視や虐待などが絡む忌まわしい要素を含んだ予想外でスリリングな展開(リスベットを性的虐待によって言うことを聞かせようとする後見人をリスベットが手厳しいお仕置きをする、ヴァンゲル家の一家の裏にある親子間の虐待が殺人事件に関わっているなど)なので、最後まで退屈しません。
ミカエルとリスベットの切ないラブストーリーも、素敵です。
ただソニーピクチャーが期待したほどの大ヒットしなかったため、続編2作の制作がキャンセルされたのが、残念ですね。
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