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ヒミズ 生きづらさを抱えた少女たちの青春 その3

あらすじ

住田佑一(染谷将太)、15歳。彼の願いは“普通”の大人になること。
大きな夢を持たず、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと考える住田は、実家の貸ボート屋に集う、震災で家を失くした大人たちと平凡な日常を送っていた。
茶沢景子(二階堂ふみ)、15歳。夢は、愛する人と守り守られ生きること。
他のクラスメートとは違い、大人びた雰囲気を持つ住田に恋い焦がれる彼女は、彼に猛アタックをかける。
疎ましがられながらも、住田との距離を縮めていけることに日々喜びを感じる茶沢。
しかし、そんな2人の日常は、ある日を境に思いもよらない方向に転がり始めていく。
借金を作り、蒸発していた住田の父(光石研)が戻ってきたのだ。
金の無心をしながら、住田を激しく殴りつける父親。
さらに、母親(渡辺真起子)もほどなく中年男と駆け落ち。住田は中学3年生にして天涯孤独の身となる。
そんな住田を必死で励ます茶沢。そして、彼女の気持ちが徐々に住田の心を解きほぐしつつあるとき、“事件”は起こった……。
“普通”の人生を全うすることを諦めた住田は、その日からの人生を“オマケ人生”と名付け、その目的を世の中の害悪となる“悪党”を見つけ出し、自らの手で殺すことと定める。
夢と希望を諦め、深い暗闇を歩き出した少年と、ただ愛だけを信じ続ける少女。
2人は、巨大な絶望を乗り越え、再び希望という名の光を見つけることができるのだろうか……。
古谷実の同名漫画を映画化。

感想

染谷将太がろくでもない両親や偽善的な社会に絶望して立派な大人になることだけを考えている主人公・住田を熱演。
住田を崇拝し片思いして応援するが、自分を殺すための死刑台を作っている両親を憎んでいる茶沢を二階堂ふみが熱演。
窪塚洋介演じる一獲千金を狙うスリ、村上淳やでんでん演じるヤクザの取り立て屋など個性的なキャラクターのサブストーリーが絡んで、暴力と絶望に満ちた世界で生き抜こうとするむき出しの生命力を感じる暴力的なまでに過激な問題作です。 ​

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