悦楽交差点 城定秀夫監督の奇妙でエモいセクシー映画の世界 その2 人妻とストーカー、最後に笑うのは誰だ?
あらすじ
繁華街で通行量調査をしているフリーターの春生(麻木貴仁)。行き交う女性を目で追い、機械的にカウントする彼が呟く。
「千人目は俺の嫁、千人目は俺の嫁…」
その時、春生の目の前を若い女が通り過ぎ、手元のカウンターが千を打つ…。
5年後。ぼろアパートの壁一面に貼られた女の写真が春生に微笑んでいた。
それは、かつて繁華街で見た女・川島真琴(古川いおり)の盗撮写真だった。
春生は、あの日から粛々とストーキング行為を続け、今では彼女の行動記録ノートも10冊を超えていた。その夜も双眼鏡で真琴と夫・幹也(田中靖教)のセックスを覗きながら、春生は思う…。
『彼女の本当の相手はこの俺だ。いつしか神様が間違いに気づき、運命を変えてくれるだろう…』
しかしそんなある日、春生は幹也とOL・麻衣(福咲れん)の浮気現場を目撃してしまう。
そして神頼みを諦めた春生は、自らの手で運命を変えるべき動き出すのだが、予想もつかない運命が待っていた。
感想など
最初は、通行量調査のバイトで偶然出会った真琴に執着する春生のストーカーぶりの気持ち悪さに怖くなるけど、真琴の視点も交えた中盤から夫の幹也とストーカーの春生を巧みに利用し欲しいものを手に入れる真琴の狡猾なしたたかさが見えてきて、「ゴーン・ガール」のような女性の怖さが背筋が凍るセクシーサスペンス映画。
古川いおりの狡猾な雌蟷螂のような悪女演技が、印象的。
「どうして別れないかって?これが私の仕事だからだよ」
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