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犬も食わねどチャーリーは笑う 旦那デスノートから始まる夫婦の夫婦喧嘩

あらすじ

結婚4年目を迎える夫婦・田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)。表向きは仲良しな2人だったが、日和は鈍感夫・裕次郎にイライラする毎日。
積もりに積もった鬱憤を、SNS〈旦那デスノート〉に日々吐き出していた。
そこには旦那たちが見たらゾッとするようなエグイ投稿がびっしり。
そんなある日、ひょんなことから同僚の蓑山(余貴美子)から裕次郎が〈旦那デスノート〉の存在を知ってしまう。
気になる投稿のペンネームは“チャーリー”。
実は田村家で飼っているフクロウの名前もチャーリーだった。
やがて、裕次郎vs日和の引くに引けない夫婦喧嘩が始まり……。
「凪待ち」の香取慎吾主演、「箱入り息子の恋」の市井昌秀が監督・オリジナル脚本を手がけたコメディ映画。

感想など

裕次郎が、日和の書いている「旦那デスノート」に書かれた「あなたの殺人級の寝相といびきで眠れなくて、朝早くから掃除してんのに、うるさいから起きちゃったよって、なんだよ」など、裕次郎が悪気なく吐く配慮のない言葉を見て動揺してしまう冒頭のあたりなど最初のうちは夫婦間の愚痴をユーモラスに描かれていて、最初のあたりは夫婦あるあるに笑えるけど、裕次郎が日和に歩み寄ろうとしてもお互いの意地や言葉足りずでますます拗らせて日和が一番許せなかった裕次郎の言動が明らかになる中盤は「夫婦というのは他人が一緒になることから始まるから、ズレが大きくなると歩み寄りが難しくなってしまう」ことを痛感してしまう辛い展開からの、裕次郎と日和が溜まりに溜まった思いをぶつけ合うカオスすぎるクライマックスは一見ハチャメチャなようで世間に罷り通る「性差の役割やあるべき」などに異議を唱えつつ「他人でひとりの人間としてどう向き合うのか」を問いかけるものになっていて、仕事ができるけどどこか鈍感な裕次郎がドハマりしている香取慎吾は良かったし余貴美子や的場浩司が良いキャラしていたけど、なんといっても日和を演じる岸井ゆきのの表情やセリフのリアル感が表情豊かで雄弁で惹きつけられる夫婦ラブコメディ映画。

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