荒ぶる季節の乙女どもよ 性と自意識に振り回される青春ラブコメドラマ
あらすじ
小野寺和紗(山田杏奈)は高校一年生。彼女が所属する文芸部には現在5人の部員が在籍しているが、変わり者の多い文芸部は他の生徒からは「掃き溜め」と揶揄され、部員は皆、色恋沙汰とは縁遠い学生生活を送っていた。 部活動で読む文学作品には性描写が含まれるものもあり、和紗はそこで描かれる行為に気恥ずかしさを覚える一方で、強く興味を惹かれる気持ちも否定できない。
ある日、文芸部で「死ぬ前にしたいこと」について語り合っていると、部員の一人、菅原新菜(玉城ティナ)が投じた「○○○です」という一言。
その瞬間から彼女たちは、これまで目を逸らしてきた自らを取り巻く"性"に向き合い、"性"に振り回される日々が始まるのだった…。
岡田磨里が、原作を担当した同名少女漫画を元にしたドラマ。
感想など
前年放映されたアニメシリーズとストーリーの流れは忠実だけど、姉弟のような関係だった幼なじみが急に異性として見えてぎごちなくなったり、男女関係に潔癖だった女子が真っ直ぐ好意をぶつけてくれる男子に惹かれていく中で気持ちが変化したり、同性の親友がいつのまにか特別に見えたり、妄想が広がって思うように自分の気持ちをぶつけられず関係が拗れたり、恋と性の間で揺れ動き荒ぶる思春期の季節の空回りや葛藤を、山田杏奈や玉城ティナや横田真悠や畑芽育や田中珠里など若手演技派女優が演じて具現化しているだけに、より生々しくコミカルにアオハル濃度が濃縮されていて、思春期真っ只中の人も思春期を通過した人にも共感出来る青春ラブコメディドラマに仕上がっている。
思春期女子の荒ぶる気持ちを濃縮した三坂咲の主題歌も毎回キャストがオープニングで披露する荒乙ダンスもいい。