自分にそのつもりがなくても相手はこう受け取る！ 別れ寸前カップル・リアルドキュメント

こんにちは、もしくは、こんばんは。久々に無料記事をアップします。cakesで公開した記事をブラッシュアップしました。彼氏や彼女ともめている人、もめてないけどこういうテーマに興味がある人、よかったらぜひ読んでみてください。では行ってみましょー！！（前置き読むのが面倒な人は、スクロールして大きめ文字の見出しまでどうぞ・笑）

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こんにちは。気付けば今年も後半ですが、皆さんいかがお過ごしですか。ワタシはというと、1か月ほど前、縁あって保護猫（生後8か月）をお迎えしました。

すごく可愛いのですが、元野良ゆえに警戒心特大。なので、声をかけるときは柔らかく高めの声で、部屋を歩くときは忍者のように足音をたてず、何をするにせよ無理強いはせず……など、とにかく安心・安眠してもらえるように接したら、ビックリするほど甘えん坊＆おしゃべりさんになってくれました！！

やっぱり自分がどう接するかなんだな……人間も猫も同じだなぁ、と、しみじみ。いや全然違うやろ！とツッコミ入るかもですが（笑）、相手のどういう部分を引き出すかは自分の態度や接し方次第、という点に関しては、人も猫も同じなんじゃないかなと。

考えようによっては、言葉を駆使せねばならない分、人間同士の方が難しい、とも言えるかもしれませんね。

でも、やりようはある！という話を、今回は、先日起きたワタシの友達のエピソードをもとに、お伝えしようと思います。いつもは男性に向けて書いている連載ですが、今回は男性と女性、両方に向けて書いていきます！

大好きな彼と喧嘩して別れ話をしてしまったAちゃん

「今、彼の家からの帰宅途中です。別れ話をしてしまいました」

ある日、友人のAちゃん（40代・服飾系勤務）からLINEが来ました。

えっ！　と驚くワタシ。つい先日、アプリで知り合った男性（40代、Aちゃんより4つ年下、建築関係の自営業）と毎週デートを重ねている、と幸せそうにしていたのです。

喧嘩のいきさつは、というと。

Aちゃんが彼氏に常々感じていた不満点を伝えたところ、言い争いになってしまい。彼は途中で背を向けて寝てしまったため、仕方なく帰ってきたというのです。

………あぁぁぁぁぁぁぁ……と、状況が想像できすぎて、心の中で、うんうん、あるある、と頷くワタシ。

女性は積もりに積もった不満を爆発寸前で相手にぶつけ、男性は、えっ今までそんな風に思ってたの？とショックを受け、途中で話し合いを放棄。

頷き過ぎて首がもげそうになるほどの、あるある案件だと思います。

皆さんの中にも、過去の経験が思い出された方、いるのではないでしょうか。

さて、Aちゃんが彼氏に訴えた不満の内容は、こんな感じです。

１．LINEやメールの返信が遅い

２．相手の仕事が不規則でいつ会えるか直前までわからない

３．会う時間や一緒に過ごす時間が短め

……これまた、非常によくある訴えです。仕事が忙しい恋人に抱きがちな不満3点セット。

カップルによっては、これらの問題が原因で別れてしまうケースもあるでしょう。話し合った上でどうしても歩み寄れなかったなら、それはもう仕方がないことではあります。

ただ、一緒に解決策を模索する前の段階で、お互いが感情的になったまま別れてしまうのは、ホントにホントにもったいない！！　

男性の「穴蔵タイム」

「人にもよるけど、男性って一般的に、何か咎められるのを嫌いますよね。私はもっと色々話をして、互いを尊重しつつ一緒にいる道を見つけたかった、です……」

もう終わりだ的な空気をAちゃんが醸し出しているので、「いやいや、まだ全然やりようあるから！大事なのはここからだよ！」とワタシは伝えました。

男性は恋人と喧嘩すると、穴蔵にこもりがち。でも、ある程度ひとりの時間を過ごした後、穴蔵から出てくる。だから大丈夫だと。今は穴蔵タイムなんだよと。

彼とAちゃんがこのまま喧嘩別れしてしまわないようにするためのアドバイスは後半にお伝えするとして、まずは今回の喧嘩が起きてしまった原因と予防策について、男性と女性の考え方の違いをもとにみていきましょう。

喧嘩に発展する前に予防できればダメージは少ないので！

まず、男性の皆さんには、穴蔵タイムは女性には理解されづらいということを知ってほしい。話し合いを放棄して寝てしまうと、相手の女性は絶望的な気持ちになります。

好きだから、今後も一緒にいたいから話がしたいのに、2人の未来を拒否されたような気分になってしまう。私との関係は大切じゃないの……？と。

男性は、大切な相手とは言葉のやりとりは不要、と思っているふしがあるので、女性がシリアスな顔で不安や不満を伝えてくると、「嫌になったから別れたいってこと？」と思ってしまうかもしれません。

でも、そうではない。女性が別れを考えるときは、話し合いに向き合ってくれないときです。

そして女性は、大切な相手であればあるほど、お互いの気持ちや考えを伝え合いたくなる。それも事細かに。だから穴蔵にこもりたくなる気持ちは全く分からないのです。

なので男性の皆さん、深刻な面持ちでいきなり不満をぶつけられ、ライフがゼロになるかもしれません。が、穴蔵にこもらず相手の話に耳を傾けてください！　女性は、あなたのことが好きで、大切だから話がしたいのです。

「いま話をしてもお互い冷静になれないし解決しないよ」と思うかもしれません。でも、その場で問題を解決できるかどうかより、ちゃんと自分の話に向き合ってくれるかどうかが女性には重要。

ここを軽視すると致命的な亀裂が生じかねないので、別れたくないのであれば、大変だとは思いますが、頑張ってください！！

女性が不満や不安を伝えるときに、やりがちなこと

そして、女性の皆さんにお伝えしたいのは、不満や不安は深刻化する前に小出しにしよう……！　ということ。

もちろんワタシも経験あります。ためてためて、もう無理、となったときに爆発するんですよね（苦笑）。

ためたものは重たくなり、重たくなると男性は向き合うのが憂鬱になります。そして、「これって別れたいってこと？」「自分という人間を根本から変えなきゃいけないってこと？」などと勘違いします。実際はそんな大した要求をしているわけではないのに、雰囲気の重たさから、そう捉えてしまうのです。

もし対面で言うのが難しければ、こんなときこそLINEの出番。特に、スタンプはカップルの有効な潤滑油になります！

たとえば今回Aちゃんが伝えた3つの不満。会話の流れや雰囲気にもよりますが、こんなLINEを送るのはどうでしょう？

「最近、返信が遅いー！（＋プンスカと怒るスタンプ）」

「会えるかもしれない日、今週あれば教えてー。仮で全然OKだよ（＋OKや笑顔のスタンプ）」

「そろそろ会いたくなってきたぞー！（＋遊ぼう、GOGOなどのスタンプ）」

……こんな具合に、日頃から正直かつライトに伝えれば男性も重たいとは思わないし、表現に可愛げがあれば、「面倒だな」と苦笑しつつも、なるべく叶えてあげようと思うはず。上のスタンプはあくまでも一例。コミカルかつ自分の雰囲気にあった可愛さのあるものがおすすめです。

くれぐれも、“察してちゃん”にならず（察してくれません！笑）、伝えたいことはストレートに、かつユーモアと可愛げを忘れない！　これがポイントだと思います。

もし、どうしても小出しにできなかった場合は、不満や不安を伝える際に、「嫌いになったわけじゃないんだよ」と分かってもらうことが大事。「好きだから、一緒に仲良く過ごすための話がしたい」と彼に伝えましょう！

こう考えると気持ちが楽になる

また、不満や不安の内容によっては、「彼が自分に気を許していることの裏返しかも」と考えると、気持ちが楽になることも。メールやLINEの返信が遅いのも、ある意味そうです。

男性は女性と比べて、文字のやりとりそのものが好きなわけではない人が多いので、親しい相手であればあるほど電報のようになり、会う日時を決める連絡も直前になりがち。

これでAちゃんと彼が月に一度しか会わないとか、会っても食事とセックスのみとかであれば、都合のいい相手……？と疑惑を抱くところですが、昼から海にドライブに行くなど、ちゃんとカップルらしいこともしているようでした。彼は彼なりに、Aちゃんのことを大事に思っているはず。

メールやLINEでの男女のすれ違いは、お互いが好むコミュニケーションの違いに加えて、恋人関係になってからの気持ちの違いも関係していると思います。要は、男性は恋人同士になると途端に安心し、女性は全く安心していないんですよね（笑）。

男性は好きな相手と付き合い始めた瞬間、「よっしゃー！」と一仕事終えた感を抱きがち。一方、女性は「自分を分かってもらえるかな」「この人は自分に合う人かな」「私しあわせかな」と、付き合う前以上に自問自答しがち。

女性は、今付き合っている相手＝末永く人生を共にするかもしれない相手、と無意識に長期スパンで捉える傾向があり、細かく相手を見てしまうのです。

結果、もっと私を大事にして！という不満が生まれやすいわけですが、男性からすると、雑になるのは相手を信頼しているから、とも言えるでしょう。嫌われるかも、フラれるかも、といちいち考えていないわけなので。

信頼と過信は紙一重、幸せと楽観も紙一重、ですね。

男女ともに大事なのは、「自分にそのつもりがなくても相手はこう受け取るんだな」と分かったら、それを今後に活かしていくこと。そして、ただ文句を言うだけではなく、具体的な解決策も考えること。ちょっとしたことでいいのです。何なら、別れ際は必ずハグする、とかでも。

パートナーシップはメンテナンスが大事。「大丈夫だろ」と放っておくと、あちこちにサビが生じ、気付けば回るはずの車輪も回らなくなります。大事なものだからこそ、お手入れしましょう！

Aちゃんにアドバイスした結果

さてAちゃんはどうなったかというと。喧嘩の翌々日に3回彼に電話したけれど繋がらず、もうダメかもと悲観モード。そこで、ワタシは下記を伝えました。

・喧嘩の翌々日に連絡して返事がないからもうダメかも、は見切りが早すぎ。悲観的にならなくても大丈夫

・「あなたのことが好きで、良い関係を築いていきたいから、ちゃんとコミュニケーションを取りたい」「自分の言い方も悪かった」「気が向いたらいつでもいいので連絡して」の3点をメールで伝えよう

・その後は連絡が来るまで放置しよう（男性は穴蔵タイムにしつこくすると、さらに穴蔵にこもる）

・デートできる時間が短いなら、彼の自宅兼仕事場に泊まりに行く日を増やすなど具体策も提案しよう

……結果、Aちゃんは冷静になり、伝えるべきことも伝え、彼から連絡も来て仲直りしたそうです！

やったー！！！！＼(^o^)／

その後は「出張に一緒に行く？」と誘われるようになったそうで、彼の行動の変化も感じました。

コミュニケーションは大変。皆、悩みます。苦しみます。でも、男女間のすれ違いには大抵、勘違いが絡んでいるので、そこに気付いて行動すれば「あのときの悩みは何だったんだ……」と思うくらい、改善されることもすごく多いです。大事な相手だからこそ、ひとりよがりではないコミュニケーションを積み重ねていって、最強のカップルになりましょー！！

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エキサイトお悩み相談室で電話カウンセリングを実施しています（ヨダエリのページはこちら）。恋人や妻、夫、気になる人に関する悩み、恋愛や男女に関する疑問はもちろん、生き方や人間関係、家族関係に関するあれこれまで、ライトな相談から誰にも言えないディープなお悩みまで、じっくり寄り添い、向き合います。ただ話を聞いてもらいたいだけなんだけど……という方も大歓迎です。お気軽にご利用ください！

※本記事は2018年4月〜2022年6月までcakesに掲載していた記事を加筆修正したものです。