見出し画像

【イラストで星空旅】冬の八ヶ岳⛰️日本一の標高列車と宇宙電波観測所

毎年ふたご座流星群の日に誕生日を迎える私。
それを口実に旅行しています。
星を見る目的と家から行きやすいことで山梨が多いのですが今回は流星群観望の翌日にも周辺の星関連スポットを回ったので旅の備忘録を写真とイラストで記してみました。


前日はホテル宿泊

宿泊はグランドメルキュール八ヶ岳リゾート&スパ。
かつてロイヤルホテル八ヶ岳として運営していたのを今年2024年4月に改装されリニューアルオープンされていました。

ウェルカムスペース

ウェルカムスペースではドリンクやスナックがたくさんあり、地下には大宴会場?だったのを改装したのかアスレチック付きのかなり広いキッズスペースがあったので子供連れにはとても良い環境です。

アスレチックエリア

展望デッキで流星群観望

屋上の展望デッキでは天体望遠鏡で星空案内人の方が案内してくれる天体観測をすることができます。
流星群ということもありたくさんの方がいたのですが、なんと空は一面の…雲🤗
20:30〜22:00の間開放していましたが天気回復せずでした…。

ただ、案内人の方が天体望遠鏡で雲の隙間から輝く木星を導入してくださり、そのシマシマの姿と周りの衛星の姿を拝むことができました。

薄い雲で月暈(つきがさ/上空の氷の粒が月光に照らされ見える月の周りに見える輪)も見えました

深夜には雲の隙間からチャンスがあり、ホテル駐車場から少し降りた教会前の空き地や部屋の窓から眺め、なんとか一筋大きめのを見ることができました…。
カメラも設置しましたが3時頃からは雪も降り始め絶望的に収穫は無し涙

関東は雲が多めでしたが北海道や他の地域は見れたようですね!
来年はもっと見れますように🥲
少し寝不足のまま翌日の観光に続きます…。

観光列車HIGH RAIL 1375

山梨の清里〜長野の野辺山駅間にはJR鉄道で日本一の標高最高地点1,375mを走る観光列車「HIGH RAIL 1375」があります。

列車内は星好きのための要素がたくさんあるらしい…ということでこの観光列車は以前から乗ってみたかったのですが夜の時間、かつ片道運行です。
星空号に乗るためには都内近郊からの場合は小淵沢駅へまず行き、片道の終着地点で宿泊するなどを考えた旅行プランが良さそう。

ただし我が家はまだ小さな子供がいるので夜の旅行は厳しい。
今回はホテル宿泊翌日の土日は運行日だったので野辺山天文台観光までを含めた日中のプチ片道列車観光をしてみることにしました。
(星空号は子供が大きくなったらまたゆっくりチャレンジかな…)

小海線路線

走るのは山梨県小淵沢駅〜長野県小諸駅までのJR小海線。
愛称が八ヶ岳高原線という、標高1000mを超える野辺山高原を走ります。
「天空にいちばん近い列車」という謳い文句で区間内を運行しているようです。(2024年12月現在)
・日中往復する「HIGH RAIL 1号、2号」
 1号:小淵沢駅 10:39発 → 小諸駅 12:53着
 2号:小諸駅 14:46発 → 小淵沢駅 16:59着
・夜間片道で運行する「HIGH RAIL 星空」
 星空:小淵沢駅 19:22発 → 小諸駅 21:59着

https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/highrail1375.html

小淵沢駅から出発

明け方の雪で道中は所々凍っていたのでスタッドレスでも気をつけながら駅へ。
駅横の駐車場に車を停めて小淵沢駅の改札を通ります。
プラットフォーム5番線に行くと既に列車が待っていてくれました。

HIGH RAIL 1375 車体

綺麗なブルーの車体に星空と八ヶ岳の山々をモチーフにした絵柄が描かれています。
事前にネットで購入していたチケットの画面を見せて無事乗車。

列車は短めの2両編成

・1号車:シングルシート、ペアシート、BOX席 &物販カウンター
・2号車:リクライニングシート &ギャラリーHIGH RAIL、トイレ、乗降口

ペアシート

予約した席はペアシート物販寄りの1番席。
車窓に向かってカウンターがついた席で、壁際の宇宙模様とシートの星空柄が早速可愛いです。

一番端なのであまり隣に気を遣うこともなく壁側に物を置けるスペースがあったので便利でした。
反対側のシングルシートは八ヶ岳や標高最高地点の標識が見えるので眺めを楽しむゆっくり1人旅する人にもとても良さそうです。

左:シングルシート 右:ペアシート
BOXシート
2号車リクライニングシート

穏やかな車窓の景色

車内のスタンプコーナー
車窓の景色

雪の降った寒い朝から一転、乗る頃は太陽が眩しく、ちょっと暑いくらい。
思わず物販でアイスを買いました笑

その他、列車限定グッズが販売されていたのでステッカーとピンバッヂを購入。
物販カウンターの奥に行くと車両の最後尾から線路が見えてこれもまたのんびりみていられます。

車両後ろからの景色

2号車奥のギャラリーHIGH RAIL

ギャラリーHIGH RAIL

車両内物販カウンターと逆方向の2号車端には、手にとって読める天文関連書籍と天井の小さなプラネタリウムを楽しめるギャラリースペース。

天文学の話や星景の写真集、星座の見つけ方の本など。
木製の棚がクラシックでプラネタリウムともマッチしていました。

日本一標高の高い駅

小淵沢駅を発車してから35分ほどで山梨側から長野に入って最初の駅、「野辺山駅」に到着します。標高1,345m67cmの海抜に位置するJR鉄道の日本一標高の高い駅だそう。

途中には標高最高1,375m標識を通り、あっという間に下車の時間です。
この駅には15分ほど長く停車するようで車両から降りて駅ホームにあるフォトスポットで皆さん撮影タイム。

星空号は晴れていればここで40分程停車して星空案内人による星空観察会を行うようです。

JR線最高駅の標識 駅名看板も星空と山で可愛い
車両とフォトパネル

野辺山駅にも星の仕掛けが

駅の改札上にある天井もフォトスポットです。
緩やかなドーム状になった天井に向けてフラッシュをたいて写真を撮ると星座図が浮かび上がる仕掛け。
個人的にこういうの好きなのでテンションが上がりました笑

普通に撮影
フラッシュで撮影
待合スペースには野辺山駅舎の造作物?
と壁面に埋め込まれた星空万華鏡
手のひらを当てるとパネルとの温度差で
万華鏡内の電球が点灯するそうです

ハイレール神社という小さなお社と記念スタンプも。
ハイレール=入れーる
で合格祈願に結びつけたコンセプトのよう。
標高が高いことから
「高い夢や目標を応援する神社」だそうです。

ちなみにJR鉄道最高地点の標識近くにはかつて小海線を走っていたSLの車輪が御神体の鉄道神社というのもあるようです。
今回は行きませんでしたがその横に「レストラン最高地点」という食事処も。名前がかっこいい。

野辺山国立天文台

標高の高い野辺山には天体の観測にも適しているということで電波望遠鏡が設置された野辺山宇宙電波観測所があります。
駅からは徒歩だと30分ほど、車だと4分くらいのようなので今回は昼食後タクシーで向かいます。
中には無料で入れ、敷地内にはいくつかの電波望遠鏡と展示室を見学して回れます。

45mの巨大アンテナ

45m電波望遠鏡を正面から

やはり一番目立つのは敷地の一番奥にある巨大な電波望遠鏡。
40年以上第一線で活躍したミリ波観測では世界最大レベルの口径だそうです。

人が横に立つととにかく大きい!

ちなみにハイレールの車窓からもその姿が確認できます。
滑らかに貼られたパネルは鏡で電波を反射するように出来ています。
この器で遠くの宇宙からやってきた電波を受信できると思うとすごいです。

関係ないですが45m電波望遠鏡側道に小さな鳥の足跡。
サイズ感の違いと可愛さに思わずクスっと。
見学コース手前にあるミリ波干渉計
南米チリにあるアルマ望遠鏡の礎となった最大直径600mの電波望遠鏡に相当する観測ができる6台

展示室では装置の仕組みやジオラマの展示とガイドの方が解説する30分程度のシアターがありました。

グローブシアターでプラネタリウム

天文台から徒歩5分のところに星と宇宙の体験アトラクション施設「ベジタボール・ウィズ」があります。
レストランやショップのほか、ドーム型のグローブシアターでは30分程のプラネタリウムの上映を行っています。

ドームの席

今の時期は前半に冬の星座解説、後半に3D映像で宇宙の旅を上映中。地球から飛び出し太陽系や遠くの銀河まで旅をする内容が好きなので全天周ドームで宇宙旅行気分を味わえて満足しました笑。

最後に

今回は運悪く満天の星空は眺められませんでしたが行ってみたかった野辺山観測所周辺の旅をできたので挽回した気持ちでまた来年挑戦したいと思います。
天文台も観光列車もまとめて楽しむためにハイレールは途中下車を選択しましたが小淵沢から野辺山までは割とすぐ到着してしまいます。小諸までも見どころたくさんの路線のようなので、ゆっくり一日使えるなら往復、車がなければ片道もおすすめです。
いつかもう一度乗ってみたいなと思います。

ちなみに、どうやら名探偵コナンの来年の劇場版では野辺山天文台が出るとの噂が?
聖地巡礼などでより賑わうのでしょうか。

おまけ:帰り道ではよく晴れた空にマジックアワーの富士山がとても綺麗でした。

ここまで旅行記にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!