「シーズンの始まりには、その季節を生き抜ける服しか買わない」という信念 @saayoo345
好きなもの、服。
お金を稼ぐ目的、可愛い服と、好きな人と楽しく飲むお酒のため。
私の動く理由はこれだけです。モチベーションを上げてくれるもの、服です。努力したいと思うのも、服です。
数年前、ノームコアという言葉が流行った時代がありました。
Appleの創始者、スティーブ・ジョブスのファッション哲学には、理解できるっちゃできるものの、驚愕した覚えがあります。
普遍的なシンプルなコーディネートを複数枚準備し、毎日、同じ格好をする。コーディネートを考える時間が減り、仕事の生産性が上がるのだと。
時代的に、着飾るよりも中身を重視された時代です。 確かに、誰もが着られる服を着ながら内面で個性を出せるのなら、それに越したことはないですよね。
人間性、大事だから。
でもさ、ずっと言いたかったんです。
テンションも上がらぬ服を着て、何でモチベーションをあげれば…!?(君だけや)
おしゃれをする意味って、別にブランドもので着飾って「ドヤ!」ってしたいだけではないだろう、と。
これは、私が好きなブランドです。デザイナーの、言葉が得意なわけじゃないんだけど、洋服にかける熱い思いがとても好きで、数少ない「どうしても買ってしまうブランド」の一つであります。
特に、この言葉に私は首がもげるほど共感しました。
>シーズンはじめに買うお洋服は、これからの季節どんな自分でいたいかというモチベーションを上げてくれる自己投資になるものだと思っています。
かっこいい女でいたいのか、甘え上手でいたいのか。
性格はそうそう変わりませんが、見た目は一日単位で変えられます。着ただけで、ちょっと自分を好きになれる服って、誰にでも絶対にあると思うんです。
熱くなりすぎました。
アパレルは基本一年を4つに区切りながら商品企画をしていて、バイヤーや出版社関係に商品を紹介する展示会は、この4つのシーズンに沿って開催されることが多いです。(ブランドによって異なります)
Spring&SUMMER / SUMMER / AUTUMN&WINTER / WINTER
聞かれてませんが勝手に喋ると、私は必ずこのシーズン頭に洋服をまとめて買うようにしていて、それはなぜかというと、洋服をシーズン丸々楽しめると思うからなのです。
プロパーと呼ばれる正規料金、高いと思われる方もいるかもしれません。シーズン終わりにどうせSALEになるのであれば、その時に買った方が得なのではないかと。
しかもですよ。人気のある商品をブランドはSALEにしたがりません。だって正規の値段で売れるもの。
ましてや、やたらめったら大量生産をしなくなったブランドさんは、SALEになる前に人気商品が品切れになってしまうことなんてザラです。
ブランドがSALEにかける際の最初のOFFはだいたい30%。
考えてみて欲しいのです。
シーズン頭、例えば春物であれば展開が始まる1~2月に買ってまるまる春を楽しむのか。同じアイテムを7月に30%OFFで買って着るのか。
1月に買えば、夏が終わるまで着られるとして7~8ヶ月は楽しめます。
7月に買えば、ものにはよりますが、せいぜい1~2ヶ月。いや物にもよるけどね。
10000万円の服をシーズン頭から着られれば、1ヶ月あたりの支出は1000円ちょいくらいになりますし、7月に買えば3500円とかになってしまうのですよ。
じゃあ、鮮度の高いうちに買おうよ。どうせ、着るんだから。下手したら1日に10数時間、身にまとうのだから。
そんな風に思ってしまうのです。
なお、熱苦しく書かせていただきましたここまでの文章、全て今日の展示会でオーダーしすぎた自分への言い訳です。
ここで突然ですが、私の偏愛でしかない2つのブランドを紹介します。私のワードローブはほぼ9割、このブランドです。(あと1割はZARA)
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EMMALIMBER
2019AWよりスタート。
まとうだけで、その人を引き立たせてくれる服を展開。年齢を重ねても、若作りするでもなく、年齢相応、女性らしいラインを際立たせてくれる服です。
Rosarymoon
努力しなきゃと思わせてくれる服。あるがママを受け止めてくれ、ではなく、この服が似合う体でありたいと。憧れであり、日常であり。ほんとに、美しい。
なんせ、どっちもデザイナーさんが好き。
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柴 田 佐 世 子
Twitter :: https://twitter.com/saayoo345
過去記事 :: 偉そうに、こんなことも話していました。