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ジチカイチョーな日々〜その1「香典」〜

小松菜から菜の花が咲いて鞘ができてきました。
これが枯れると種取りです。
種でつながる命。
その循環の中で生かされていることを感じられます。


実は…色々ありまして、今月から自治会長になりました。
今まで役員を6年やっていたんですが、そこからいきなりの会長です。
当然ながら慣れないことにテンヤワンヤな日々です。
役員経験の中である程度のことは把握していましたが、会長じゃないと分からないことも当然多い。
「会費取られてるけどそもそも自治会って何やってんのよ」と感じている方も多々いらっしゃると思うので、知られざる(?)自治会・自治会長の姿をお伝えすることに価値があるんじゃないか…と思い、シリーズでお送りします。
その名も「ジチカイチョーな日々」(笑)


初回のテーマは「香典」。
いきなりディープですがお付き合いください(^_^;)

自治会員で亡くなった方がいると、だいたい副会長→会長の流れで連絡が来ます。
会長は急ぎ訃報連絡を作成して副会長へ配布。
自治会員に知らせる、という作業をするわけです。
これだけでもなかなか大変…ということで早速作業を分担しました(^^ゞ

それだけで終わらないんですね。
香典を持っていかねばならないのです。
家族葬の場合は急がなくていいんですが、葬儀をする際はその場に持っていかなければならない。
基本的に会長が行くんですが、行けないことも絶対あるだろう…ということでダメな時はお願いすることにしました。
なにかと会長の仕事が多すぎる。
副会長さんの仕事も多いんですが、ひとまずなるべく分散させるのがテーマです。


そして早速香典を持って行くことに!
家族葬だったとのことで急がなくてよかったんですが、なかなか日中持っていく時間が無いわけです。
ご高齢の皆さんは寝るのが早いのであんまり遅くに持っていくのは気が引けるということで…。
ようやくスキマ時間を見つけて持っていきました。

庭にいたご家族に声をかけると「誰だコイツ?」感が満載だったんですが、事情を話すとすぐ分かっていただけました。
線香をあげて少しお話。
正直、亡くなられた方のお名前だけではどなたか分からなかったんですが、遺影を見て「あぁ、この方だったのか」と思いました。
何度か自治会活動でお見かけした方でした。
短時間でしたが亡くなられた時の様子などお話してお暇しました。

そして改めてこういうことってすごく大事だなー、と思ったわけです。
自治会が亡くなられた会員とそのご家族へあいさつに行く。
それがゆるやかなコミュニティとしてのつながりを持ち続けられることになり、これからも続いていく。
それは大きな価値があるなぁと感じました。
自治会員が亡くなる度に訃報連絡をしたり香典を届けるのは大変な作業ではあるんですが、改めてその意味を認識できました。

地域で孤立している人も多いと聞きます。
そんな中、自治会という存在ができることが何かしらあるんじゃないかと思っています。
今年は一通り経験するのがテーマですが、少しずつ動いていきたいですね。


また、そもそも人が亡くなった時の儀式というものの大事さを感じました。
香典を持っていかなかったらその方が亡くなっていたことすら気付かなかった。
見たことはある…という方で今生きているのか死んでいるのかも分からない状態から「あの方は○○さんでいついつに亡くなられた」ということが自分の中に認識される。
認識することでその方は自分の中に「〇〇さん」という形で存在するようになる。
死がどんどん遠ざけられて葬儀も簡略化されている昨今。
改めて自分はどんな最期を迎えたいか…ということを考えました。


最後はちょっと話がズレましたが…あまり知られていない自治会長の話をこれからもシリーズでお伝えしていきたいと思いますので、よければ読んでみてください(^_^)ノ

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