なぜ「自律整体」を始めたか
めぐりやのヒロです。
もうすっかり散ってしまいましたが通勤途中にあるきれいな桜並木です。
植物は何も変わらずきれいな花を咲かせますね。動物も何も変わらない。
落ち着かないのは人間だけですね。
大きく世界が変容している中ではありますが、少しでも自分の軸を持って判断し行動したいものです。
さて、今日のテーマは「なぜ『自律整体』を始めたか」です。
先日も書いた通り私は普段、病院でリハビリの仕事である作業療法士をしています。
そんな自分がなぜ「自律整体」などというものを始めたのか。
病院勤務し始めたころは仕事に慣れるのに精一杯で疑問を持つ余裕などありませんでした。
業務を覚えることに集中する中、気が付けば5年ほどが経っていました。
しかし、少しずつ疑問が湧いてきたのです。
病院での治療は本当に「治しているのか」と。
頭が痛ければ鎮痛薬を出す。脳出血をしたから血の塊を取り出す。ガンができたから取り除く…。
これら全てが対症療法であることに気が付いたのです。
確かに大概の症状は病院の治療で落ち着きます。
しかし「それは根本的な解決にはなっていないのではないか…」と考えるようになりました。
症状が出る大元の原因には何もアプローチできていないのではないかと。
また、病気になる前にできることがあるのではないかと思うようになりました。
分かりやすい例を挙げます。
ヒザが痛い方が病院へ行くとします。
診察してレントゲンを撮って、大したことが無ければ「変形もしていないし大丈夫。湿布出しときます。」で終わってしまうことはよくある話かと思います。
でも考えてみてください。
痛みがあるということは身体からのサインであり、何かしら原因があるはずです。
筋力のアンバランスがあるのかもしれない。
身体の使い方に偏りがあるのかもしれない。
ヒザ以外に原因があるのかもしれない…。
でも湿布を貼って痛みをごまかしているだけでは根本的には何も変わりません。
そうこうしている内にまた痛みがひどくなって受診。
「まだ変形は大したこと無いから鎮痛薬を出して様子をみましょう」となり、そこからまたしばらくすると「だいぶ変形が進んだから手術しましょうか」となるわけです。
それなら痛みが出始めた時に根本的な原因に対処していれば良かったんじゃないか、と思うわけです。
そんな思いを漠然と抱きながらどうしていのか分からない日々が続きました。
その中で色々な方向から身体を整える方法を少しずつ学び、徐々に治療へ活かすようになりました。
しかし、病気・ケガをした方だけでなく入院する前段階の方に自分の知識・技術を届けたいという思いが強くなっていきました。
そんな中イベント企画をしている方に誘われて出店をすることになり、生まれたのが「自律整体」でした。
病院、いわゆる西洋医学に対する批判的な意見を書きましたが、決して否定しているわけではありません。
つらい症状をひとまず抑えることには大きな意味があると考えます。
特に救急救命において西洋医学の右に出るものはありません。
西洋医学の強みと弱みを十分理解した上で活かせば良いと思うのです。
多くの方は身体の不調に対し「専門家に診てもらわないと治らない」と考えています。
しかし、私は真の意味では「自分の身体は自分にしか治せない」と考えます。
身体のことを誰かに丸投げしない、「自律」できる人が1人でも多くなってほしいというのが私の願いです。