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日本におけるお金の現状

桜の写真があふれていますが…。
さいたまでも桜が満開。
なんだかんだ思うところはありますが理屈抜きでソメイヨシノはやはりきれいだなと思います。


今回は前回に引き続き「お金」の話。
前回、お金は増え続けざるを得ない仕組みになっている、という事を書きました。
時間を奪う仕組み|自律整体めぐりや

その先の話を書きたいと思います。
正確なことを書かねば…とあれこれ調べていたんてすが、情報元を全部載せるととてつもなくゴチャゴチャするのでやめました(^_^;)
気になる情報はご自身で調べてみてください。
ネットですぐ出てきますので。
情報の真偽を見極める目は必要ですけどね。
本記事も含めて。


「あなたはいくらお金を持っていますか?」
という問いに対してどのように答えるでしょうか。
財布に入っているお金(現金)だけでなく預貯金も合わせた金額を自分のお金として認識していますよね。
では日本にどれくらいのお金があるのでしょうか。

2020年度の日本の現金・預貯金を合わせると(マネーストックM2)約1140兆円。
片や現金は約120兆円しかありません。

つまり…現金として存在するのは預貯金の1/10ということになります。
ということは…残りの9割のお金は「数字上だけで存在する」ということになります。
要するに…世のお金の1割を銀行から引き出そうとするだけで破綻するというとんでもない状況、というわけです。

なぜそんな状況になったのでしょうか?
それは前回も書いたように、金利が存在する限りお金は増え続けなければならない宿命にあるからです。
1980年には200兆だったお金(M2)が1990年には500兆になり、右肩上がりで現在は1100兆を超えているわけです。

なのに大卒初任給は一向に増えていません。
つまり庶民の使えるお金は増えず、その代わりデフレで物価が上がらないからなんとか暮らしている、という状況です。
「物価が上がらないならいいじゃん」と思いがちですが、どんどん格差が大きくなっています。
お金は資産のあるところに集まりますから。
非正規雇用は平成元年に約19%でしたが令和元年には約38%まで増えました。
倍増です。
一億総中流だった日本社会は確実に格差社会へと突き進んでいると言えます。


…一方で日本は世界一の資産国でもあります。
日本の対外純資産(資産から負債を引いた数値)は平成30年末で約340兆円で世界一位。
ニ位はドイツで約260兆円。
ダントツ最下位はアメリカで1076兆円の負債です。
日本は世界一のお金持ち国なんです。
…でもおかしくないですか?
どうして世界一のお金持ち国の子どもの7人に1人が貧困に喘いでいるのでしょうか。
どうして教育費を無料にできないのでしょうか。
なぜ食べ物を年間約640万トンも捨てている国で餓死者が出るのか…。

ちなみに…「国の借金1100兆円!」というニュース、見たことがあると思います。
あれはウソです。
正しくは「日本政府の借金」です。
いわゆる国債ですね。
その大半は日本人が貸しています。
つまり国内で貸し借りチャラというわけですね。
では何が問題なのか。
それは…無限に借金を続けることで終わりない格差拡大マシーンと化している仕組みに問題があります。


…と現状のについてザザッと書いてきました。
答えというものは無いと思いますが、ただ1つ確実に言えることはお金の仕組みがおかしいということです。
そこに目を背けていては何も変わらないでしょう。
なぜなら環境問題も貧困問題も教育問題も…あらゆる社会問題の根っこに「お金」が存在するからです。

あまりに大きなこのテーマ。
考えただけでめまいがしそうですが、一緒に考えてみませんか?
前回も告知しましたが、4月5日にさいたま市で大西つねきさんのお話会をします。
大西つねきさんお話会inさいたま市

ここではキーワードくらいしか書けませんでしたが、もっと丁寧なお金の話を聴くことができます。
もっと言えばお金の話に始まり、つまるところどう生きるか、どう死ぬか、という話に行き着きます。
平日ではありますが、ご都合つきましたらぜひ聴きに来てください。

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