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ノーマライゼーションってなに?

とある水汲み場からの景色。
本当に気持ちの良い場所でした。
水の大切さを改めて感じます。

今日のテーマは「ノーマライゼーションってなに?」。
ノーマライゼーション、聞いたことありますか?
こんなものだそうです。
ノーマライゼーションとはなにか?


厚労省曰く「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」ことがノーマライゼーションなのだそうです。


…というテーマを書こうと思った出来事がありました。
先週の投稿で知的障害の人と遊ぶ活動をしてきたことについて触れましたがその中で出会った方のBIG NEWSが飛び込んできたのです。


やすまささんという方で知的障害があります。
とてもまじめで丁寧で、でも堅苦しくなくて…一緒にいるとほっこりする人です。

彼は絵を描くのが好きで、活動でもよく描いていました。
そんな彼の絵がこの度フランスのファッションブランドであるagnès b.(アニエスベー)社のTシャツデザインとして採用されたというのです。

それがこちら




やすまささんは施設に入っているのですが、職員さんがSNSでやすまささんの作品を紹介していたそうです。
それがagnès b.社の目に止まったとのこと。
マンガのような本当の話です。
更に、上記リンクを見ていただければ分かるのですが彼が障害者だとは一言も書かれていないんですよね。
単に「アーティスト」として紹介されています。
これを読んだ時、本当にうれしかったです。
やすまささんのデザインが採用されるに至った詳しい経緯は分かりませんが、少なくとも「障害者を尊重する会社」であるとアピールするためではないことが分かります。

このエピソードは一つのノーマライゼーションを表しているのかなと感じたのです。
障害のある無し関係なく彼の絵を純粋に評価して採用したのだと思います。


そして余談ですが…私はfacebook記事でこのエピソードを紹介したのですが、あえて名前を伏せて投稿しました。
この時はなんとなくそうしたのですが、後に「なんで名前を伏せたんだろう?」と思いました。
障害のある方は報道で名前を伏せる傾向にあります。
障害があることを知られたくない方が多いからです。
今回の件は晴れやかな内容。
しかもアルファベットとはいえ上記サイトに名前も出ている。
なのになぜなのか。
もしや自分にもやすまささんに対して何かしらの差別する心があったのか…と感じ内観してみました。

そうして出た答えは「やすまささんはとてもシャイな人。だからあまりおおっぴろげに言われると抵抗があるんじゃないか…」と推測してあえて名前を書かなかったんだ、ということに気付きました。
彼は純粋に描きたくて絵を描いています。
誰かに評価されたくて描いているわけではありません。
そんな彼の絵が「ファッションブランドに採用されたぞー!」と声高にアナウンスすることに私自身何かしらの抵抗を感じたのだと思います。
でもちょっとはいいよね…と思い今回は下の名前だけ書いている、という次第です。


ちなみに…ここに来てひっくり返しますが「ノーマライゼーション」という言葉、あんまり好きでないです。
ノーマルにする=普通にする、というニュアンスを感じてしまうのです。

先のサイトには「『障害がある人を変える』という意味合いではなく、彼らがありのままで健常者とともに生活ができるように『周りが変わる』という視点も持ち合わせています。」とあります。

ただ、厚労省の定義にある「障害のある人が障害のない人と同等に生活し」と表現するとなんだか「障害のない人の普通に近づけましょ」と言っているように聞こえるんです。
(そもそも障害ってなんなのよ…と思いますが長くなるのでやめておきます)

ノーマライゼーションを「特異→普通」にする、と捉えると特異的だった障害をごくありふれた存在として認められるようになる、という表現の方がしっくりきます。

穿った見方なのかもしれませんが、言葉の奥に潜んでいるものを捉えることはとても大事なことだと感じます。
とかく言葉が軽んじられる世の中だからこそ自分が感じたことを本当に的確に表現できているのか…という視点を常に持っていたいと思います。
こうして毎週記事を書くことが自分の言葉を磨くことになっています。
それは読んでくださる方がいるからこそだと思っています。
ありがとうございます。


なにはともあれ、障害のある無しなんて大して気にしないで済む世の中に早くしましょ。

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