なぜ整体師がマルシェを企画するのか②
前回の続きです。
5月3日にさいたま市与野にある路地裏ガレージマーケットにてマルシェを企画しました。
その名も「夢みるめぐるマルシェ」。
企画の1つはオオタヴィン監督の「夢みる小学校」の上映会でした。
そしてもう一つの企画は「こどもの声を身近なおとなに届けよう」ワークショップというものでした。
これは私も関わっている「さいたまこども選挙」の企画でした。
こども選挙とは、「おとなの選挙の候補者にこどもも投票しよう」という模擬投票イベントのことです。
とてもおもしろいイベントなのでぜひHPをのぞいてみてください。
そして今回は「こどもの声を身近なおとなに届けよう」ということで参加してくれた小学2年生から高校3年生までの7人に手紙を書いてもらいました。
まずこどもの権利について絵本を使ってお話。
こどもに投票権は無いですが、一人ひとりに人権があり様々な権利を持っています。
こどもの権利条約日本ユニセフ協会抄訳
その1つに「意見を表す権利」があります。
このワークショップではその権利を具体化するものでした。
手紙の相手は誰でもよかったのですが、やはり親御さん宛が多かったですね。
まずふせんに普段感じていることを思うままに書いていきます。
そしてある程度書けたら手紙に書いていくのですが、みんな思った以上にスラスラ書いていて驚きました。
時間のかかる子もいたのですが、適宜声かけしながら待っているとしっかり考えが出てきていました。
こどもたちの持っている力はやはりすごいですね。
おとなは彼らの力を過小評価しているように思います。
もしくは待つ余裕がなくてせかしてしまいがち。
(自分もついついやってしまうのですが…)
そうして無事、全員手紙を書くことができました。
どんな手紙だったかはインスタの記事をご覧ください。
さいたまこども選挙実行員会Instagram
さて、ここでようやく「なぜ整体師がマルシェを企画するのか」という話なのですが、一言でいえば「エンパワメント」が私の生きるテーマだからです。
エンパワメントとは「一人ひとりがが本来持っている力を発揮できるようにサポートすること」。
リハビリテーションはまさにその役割を担っていますが、自律整体も同じ。
一人ひとりの持つ素晴らしい身体の仕組みに気付いていただき、どうすれば本来の力を発揮できるのか、をお伝えしています。
映画上映で本質に触れ、自分たちにできることに気付くことで行動が変わるきっかけにしてもらう。
こども選挙を通してこどもたち自身の持っている力を発揮してもらう。
そしておとなにこどもたちの持つ力に気付いてもらう。
そして大事なのはこれらを堅苦しくやっても共感は生まれない、ということ。
今の時代、義務や主義でなかなか人は動きません。
頭で考えるのではなく、心の琴線に触れるものでないと共感と行動は生まれない、そう感じています。
そのためにマルシェを企画しました。
それも、ただ楽しいだけではなくこだわりのあるお店でみんなが良い方向へ向けるようなマルシェになったのではないかと思います。
自治会長をするのも畑を耕すのも同じ思いでやっています。
行動を続けているとだんだん人の輪ができています。
それが次第に大きな変化につながる。
そう肌身で感じています。
これからも1つずつ、自分のできることをやり続けていこうと思います。
ここで告知です。
6月1日(土)に東京都港区の麻布区民センターにて行われる「オモロー授業発表会」にて子ども選挙をテーマについて登壇します。
公立校の先生を中心におもしろい授業の報告会をするイベントで、いま全国で拡がっています。
教育関係者だけでなく保護者やこどもなど色々な方が参加されます。
参加費無料で途中参加、途中退場可なのでタイミング合いましたらぜひ。