ボランティアの目的
雨の多い夏だったので晴れた空が一層眩しく感じます。
大きな台風などでの被害が起こりませんように…。
今日のテーマは「ボランティア」。
昨今は災害が頻発しているので災害ボランティアが注目されがちですが、駅前の花壇を手入れしたりごみ拾いだったり…無償で誰かのために行動することがボランティアと呼ばれるかと思います。
(有償ボランティアというものもありますが)
かくいう私も長いことボランティアをやってきました。
大学時代に赤十字のサークルに入って色んな障害のある方と接してきました。
献血の手伝いをしたり肢体不自由の方と旅行に行ったりと色んなことをしてきましたが、一番熱を入れて参加していたのが知的障害のある人と遊ぶ活動でした。
…というか今でも参加しています(^^ゞ
知的障害は発達段階で知的機能に支障をきたす脳機能の障害です。
知的障害のある人と接する機会ってほとんど無いような気がします。
なのでよく分からない→コワい…と思ってしまう方も多いのでは?
発達障害の中に自閉症という障害があります。
一言でいうと他者に興味が持てない、興味がとても限局してしまうものです。
自閉症について
自閉症の方が必ずしも知的障害があるわけではないのですが、合併していることが多いです。
そんな自閉症の世界がどんなものなのか、私はこの一冊を読むことで目からウロコが落ちました。
「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」
私達の感覚だけでは全く理解できなかった世界が描かれています。
ぜひ読んでいただければと思います。
前置きが長くなりましたが、そんな自閉症や知的障害の人とレクをしたりキャンプに行ったりと色んなことをしてきました。
何が楽しいのか。
その活動は学生がイチから企画して運営するスタイルでした。
ものすごく大変でしたが充実感がとてつもない活動でした。
そして障害のある人ともだんだんお互いが分かってくる。
その中でコミュニケーションが取れるようになってくるわけです。
言葉の通じない人もいますが、次第になんとなく通じるようになってくるんですよね。
それはとても新鮮な体験でした。
今は少し関わる程度ですが、学生当時は全てを注ぎ込んでいたと言っても過言ではないレベルでした。
そこまでいくと完全にボランティアの域を超えていました。
相手のためでなく完全に自分が楽しくて行ってましたから。
そんな活動に出会えた自分は幸せものだと思います。
なんの話かというと…。
ボランティアって相手のためにやるじゃないですか。
でも自己犠牲的なスタンスで参加するとあんまりうまくいかないことが多いと思います。
「本当はやりたくないけど〇〇のためにボランティアする」ことが続くはずがない。
ボランティアされる側もうれしくないです。
相手のためのようで実は自分のためでもあるんですよね。
その理由は様々です。
「喜んでもらえることで自分がうれしいと思いたい」とか「感謝されて自分が必要とされることで満たされる」とか。
ボランティアが欺瞞だと言いたいわけではありません。
相手のためでもあり自分のためでもある、ということをしっかり認識していないと自分がいなくなってしまう、ということです。
「相手のため…」だけでは互いが幸せになれない。
得てして「こんなにやってあげてるのに…」という思考にもなりやすくなります。
ボランティアだけではなくあらゆることに通じる話ですね。
お金が関わろうが関わるまいが、「自分は何のためにやっているのか」ということを常に意識することはとても大事なことだと思います。
昨今のボランティアは善意を搾取するようなものが多く見られるのが残念ですが、お金によらない本質的な価値を見出すことができやすいのがボランティアだと思います。
ぜひ何かやってみると世界が拡がりますよ😊