今年書いたアンビグラムの振り返り
ご挨拶
こんにちは。89φ6(はくちゅうむ)と申します。
不定期でX(旧Twitter)やDiscodeのアンビ鯖に作品をアップロードしています。

本記事では今年私が作成したアンビグラムを振り返っていこうと思います。
良ければお付き合いください。
『流星煌めき深まる積夜』

いきなりクライマックス感がありますが。
今年4月の作品で、実写ですね。自分は基本的にアナログで作り始めるのですが、そうすると気軽に反転や変形が出来ないので、実際に鏡に映したり、透かして確認することが多々あります。そしてアンビグラムの特性上、同じような形を2回書く必要があり、これがアナログだとちょっと面倒。じゃあ、初めから鏡に映した状態で撮ってしまえばいいんじゃないか? という経緯でこのような構図になっています。
今作はまず「流/深」の対応が思いつき、次に「星/まる」が決まりました。単に「流星/深まる」でも良かったのですが、もう少し文字数にボリュームが欲しいな…と勘案していたところ「煌/積」を発見。積から始まる単語に「積夜」を見つけ、さらに「夜/めき」がキレイにハマった時は脳汁が出ました。
『間接照明』

こちらは6月の作品で、ア局(Discordサーバ)の毎週お題だったと思います。こちらもアナログ作品ですね。せっかくなので間接照明と一緒に撮りました。「門」の左側と「灬」の対応、「接」と「明」の縦横線の対応がお気に入りです。
『和三盆』『和製英語』

こちらも6月のお題です。『和三盆』は基本の形が決まったものの対応付けに迷い、最終的にはサーバの皆さんのお知恵を借りて書いたものです。さらに別の作者様がこれを素晴らしい形に昇華してくれまして、それもとても嬉しかったです。
「和三盆」旋回型#ア局毎週お題 #アンビグラム pic.twitter.com/9AGht4zuPw
— こし粒 (@koshi_2bu) May 12, 2024

『和製英語』はレトロな喫茶店のような、円く細かいデザインが結構気に入っています。単語の意味が持つイメージ・デザインがアンビグラムに必ずしも適しているとは限らないので、これはその要素が上手くハマってよかったです。
『築地市場』

これは確かしりとり用に作りました。背景をぼかしたり、文字を光らせたりとデザイン調整を頑張った記憶があります。「木/土」の袋文字対応と「筑/昜」がお気に入りです。
『牛郎織女』

こちらは7月の作品で、七夕当日にアップできたのが嬉しかったです。細い線でほぼ不要なパーツなく綺麗に対応できたと思っています。「日」の省略、「郎/織」の密度差、「糸/阝」の対応、「牛/女」で余った点を「織」に引っ付けてる所などなど、シンプルながら細かいバランスが取れていて個人的には上位に入る作品です。
『罪刑法定主義』

文字を眺めていたら「罪→法→主」がマトリョーシカになっていることに気付いたのがきっかけです。対応がちょうど一文字飛ばしだったので、残りの文字もどうにか出来ないか…とこねくり回していたらこうなりました。ただ、マトリョーシカ型にしつつ45°ずつ回転させる、という不規則な対応をしたせいで書くのが結構大変でした。
『夢幻の歌う箱庭』

『流星煌めき深まる積夜』に次ぐ、2回目の文字列生成です。下書きとしてパワポで「夢幻」の文字をぐるぐる回して「箱」をはめ、余った竹冠に「歌」を、「夕」には「幻」をはめて「庭」にし…といったように、形から何となくどんどん付け足していきながら整形しました。この時点では「むげん の うたう はこにわ」としか読んでいませんでしたが、試しに「ゆめまぼろし」と書いてみたら「箱庭」の英訳「SANDBOX」と驚くほど対応したので、後から「ゆめまぼろし の うたう サンドボックス」と呼称を改めました。こういう予想外の対応が勝手に発見されるの、小説の主人公が独りでに動き出す感じと何となく似ていますね。
そのほか
「作った事ない型で作りたいな~」と思って作成したものが多いです。
『異性装』

3対応の重畳型をやってみたり。
『迷惑系ユーチューバー』

姫森ルーナ型をやってみたり。
『絶対零度』

対応に困る部分はイラストで補うやり方も少しずつ覚えてきました。
まとめ
自分では割と作っていたつもりでしたが、こうやって並べてみると少なかったです。来年はもっとたくさん作りたいですね。
それでは末筆ながら、来年もよろしくお願いいたします。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。