見出し画像

教職と留学、両立できる?どれくらい大変?ICUで教職を取るメリット

今回は、英語科教職👩🏻‍🏫と1年間の交換留学✈️という二足のわらじを履いている新4年生の私が

ICUの教職課程の実態についてお話ししたいと思います!

私、入学前から大学ではこの2つ(教職・留学)を絶対やり遂げるぞ!と決めていたので、留学が必須ではないICUでそれが果たして本当に可能なのかどうなのか、強く疑問に思っていました

それもあって入学先を迷っている際、3回ほどICUの教務課に電話で問い合わせをしたんですが、返ってくるのは毎回「入学してから相談してくださいね」「先輩の中には両立されている方もいますよ」というなんとも曖昧な回答ばかりで困りました!😅笑

ということで同じように不安になっているみなさんにもう少し具体的な回答をお伝えできたら、もしくは教職に興味がある方に現実をお伝えできたら、という思いを込めた記事となっております🕊



教職課程とは

ではまず教職課程の基本情報から🙋🏻‍♀️

教職課程とは学校教員になるために必要な免許を取得するための課程です

課程といっても何か特別な身分になるわけではなく、他の学生と同様メジャーの勉強をする合間に、4年間をかけて必要な科目の単位を取得・教育実習を修了します

よく勘違いされるポイントですが、必ずしも教職履修者=教育学メジャーではないということですね🤔

教職単位は大きく分けて"教職の基礎的理解に関する科目(例:生徒指導)"と"教科及び教科の指導法に関する科目(例:英語科教育法)"の2つがあり、免許を取りたい学校の種類や教科によって単位数は多少異なります


さて一般的な大学では決められた学部・学科でしか特定の科目の教員免許を取ることができず、科目の数自体も限られていますが、

ICUで取得することができるのは

国語
社会
地理歴史
公民
数学
理科
外国語(英語)
宗教

の中高合わせてなんと8種類!😳

さらにICUは単科大学なので所属学科に縛られることなく、同時に複数の科目の免許が取得可能です。

成績要件も意外と低く、聞く感じ割とお手軽に取れそうなため、

もともと教員志望の人だけでなく教育系に興味がある、または就職に行き詰まった際・やりたい職業がなかった場合の保険として、教職課程を履修する人もいます

が結局、上級生になっても取り続けているのはほぼ前半の人たちだけです

その理由はやはり忙しさ。。💦


教職は想像の2倍忙しい

教職に興味があるみなさんなら一度は聞いたことがありますよね
「教職は大変」

これまさにその通りで、ですが個人的には想像と違った意味で大変でした

大学に入る前に私が想像していた"大変さ"というのは、教職必修の授業は普通の授業より一方的で退屈、そしてそれをたくさん取らなければいけない、だから大変というもの。

対して実際に履修してみて感じた大変さは一言で言うなれば"時間的制約"!

それはなぜか。教職課程で取らなければいけない単位数(≒コマ数)が尋常じゃなく多いんです😵

大学というのはそもそも卒業要件があり、どこの大学でも卒業するためには4年間で124単位以上を取得する必要があるというのが国によって定められています

ICUは大学独自で136単位とされているので、つまり1年間で34単位=1学期11〜2単位(コマ)、理論的には最低1日2〜3コマずつ授業を履修すれば卒業できることになりますよね

そしてここからが本題。それが教職履修者の場合、ここに必修科目が63単位(例:中学・英語科)プラスされます

つまり教職を履修していない人の約1.5倍‼️もの授業を受ける必要があるんです

個人的に、これ自体について(たぶんこの状況しか知らないから)そこまできついとは思わないんですが、、教職には"時間的制約"があると言いましたね

私が教職を取っていてデメリットに感じるのは、他の活動に割ける時間が限られてしまうという点です

一般的な大学生のイメージとして、1、2年生で遊びを楽しみながらそこそこ勉強も頑張って単位を取っておけば、3、4年生では必修単位がほぼなく、アルバイトや就活など自由に時間を使うことができるというのがあると思いますが、

教職があると他の人ほどそうはいかないなというのが(少なくとも私の)現実です☹️

実際の1週間はこんな感じ

以下は私の3年生春学期の典型的な1週間のタイムスケジュール🗓です

ICUの場合1学期は上限18単位(=フル単)で、
この学期私は17+1/3単位取っています
バドミントンの関係で1/3ですが、コマ数的にはフル単です

下線部が教職必修科目。8単位分履修していますね

この時期はちょうど部活で肩を壊していたので週1~2くらいで整骨院に通っていました笑

それからご覧の通り私は完全なる夜型です
この学期は授業がほぼ3限からだったので特に遅い笑

この時間割では午前→オンライン、午後→対面だったので毎日授業開始の10分前に起きていました

ICUは今年(2023年度)の春からやっとすべてが対面授業になりましたが、このときはまだ半数強がオンラインだったんですよね
オンライン授業は移動時間がないのがすばらしかったです😂👏笑

そして薄紫で塗ったのが自由時間。こうしてみると意外と時間ありますね笑
まあ実際はもうちょっと余裕がなかったと思います

ただ、私がもしこうだったらとないものねだりしてしまうのは、平日の空きコマです


やっぱり時間がない

2、3年生になってくると1学期15単位くらいがポピュラーで、4年生では卒業要件もほぼ取り終え一桁台の人も出てきます

また授業を一定の曜日にある程度固めることで"全休"と呼ばれる平日の1日休みをつくることも何ら難しいことではありません

しかし、教職を取るとどうしても科目が増えて空き時間が少なくなりますよね

さらに私は留学も両立している(=1年間ICUの授業を取れない分を残りの3年に詰めている)ので、ほぼ毎学期フル単またはそれに準ずる時間割なんです😓

こうなると課題の数も増えて管理が大変になったり、何より平日にしかできないことをする時間がなくなってしまいます

3年生にもなると就活の一環として長期インターンをする人もいて、私もやりたかったんですがこれが原因で叶いませんでした

ものにもよりますが長期インターンって平日の、普通のサラリーマンが働く時間帯の中から5〜8時間を週3日以上みたいな要件が多いんです

友人の中には出来高制の土日インターンをやっている子もいましたが、私の場合日曜日はほぼ毎週一日中バイトに費やしていて、それがなくなると生活費を稼げないということで現実的ではなく、、

特に忙しかった2年生の秋〜3年生の春は、やりたいことはたくさんあるのにかなわないというフラストレーションでいっぱいでしたね💔
そしてこれは私が大学院進学を決めた一つの大きな理由になりました

ですがこれはあくまでも教職×留学をする場合の話であって、交換留学をしない人ならもっとマシだと思います

事実、教職仲間の中には4年生が始まる時点ですでに教職科目を取り終えている人もいます

そのために大事なのはとりあえず早いうちから教職科目を取り始めることです!☝️最低でも2年あれば卒業までに履修し終えることが可能とは言われていますが、要件や仕組みがかなり複雑でdemandingなので1年生から取る方が賢明です

ということで

"教職はどのくらい大変か?"


普通に大変。留学する人はめっちゃ大変!

"留学と両立ができるか?"


不可能ではないけど早いうちからの準備と緻密な計画が必須!

が個人的結論です

ご参考までに😜



教職とメジャーの関係とetc

さてここで少し余談、、

冒頭で、教職履修者=教育学メジャーではないとお話ししましたが、教職履修者に教育学メジャーが多いのは事実です

ICUのメジャー制度は自分の興味をさらに掘り下げ、その分野で卒論を書くためにあり、その分野の授業は卒業要件の一部にあたります

つまり、もしあなたが法学メジャーであれば法律系の(基礎だけでなく)発展的な授業を21単位以上取ることが卒業するための条件となるため、3・4年生で取る授業には少なからず専攻科目が入ってきます

そして教職を取っている人は前述の通りかなりの単位数が教職必修科目(教育学が多い)に捧げられるため、必然的に他の分野を受けられる時間が減る
=他のメジャーにするためには時間割がパンパンになる
教育学メジャーにした方が楽
みんな教育学メジャー

という流れが成立するんですね🤔

また特に英語科そしておそらく国語科の人の話にはなりますが、教職履修者には言語教育学メジャーの人も多いです

理由は同様、教職必修科目には「○○語教授法」や「言語学入門」のような言語教育学の授業が多く含まれているため。

自由に授業を履修できることが魅力のICUですが、特にコマ数に余裕のない教職履修者にとってはメジャー選択や卒業要件に関してこのような不自由が出てくるいうのも現実ということですね

またさらに余談ですが教育学メジャーだというと、日本でもアメリカでもよく「じゃあ将来は先生になるの?」と聞かれますが必ずしもそうではありません

これは大学に入って一番聞かれた質問だと思います
もう聞かれ過ぎて結構うんざり😮‍💨笑

同じ思いをしている同士も少なからずいると思うので、これを読んだ人、教育学メジャーの人に会った際は「将来は教師になるの?」ではなく「何をしたいの?」と聞いてあげてください🙇🏻‍♀️(切実)



ICUで教職を取るメリット

さてここまでは教職のネガティブな面ばかりになってしまいましたがこの記事で私がお伝えしたいのはそれだけではありません

ここからは他ではなくICUで教職を取ることの意義・メリットについてお話ししたいと思います💁🏼‍♀️


①一度に複数の免許が取れる!

冒頭で申し上げた通り、ICUは一つの学部でさまざまな科目の免許が取得できるのが魅力です

つまり単位さえ取れば英語と社会、国語と宗教などほかの大学ではなかなかできない教員免許W取得が4年間でかなうんです!🥳

実際Wで取っている人はあまり見かけませんが、英語と日本語教員プログラムを併行している人はこれまで何人か出会いました

この日本語~は国で定められている教職とは別で、日本語を教える職業に就く際に有利もしくは必須になってくる認定が受けられるプログラムです

特に日本で働く外国人向けの教室では必須になることが多いみたいですよ

グローバル化によって需要も上がっているようで、教職と比べるといくらか単位数も少なく楽なので気になる人はチェックしてみてくださいね💃🏽


② 国際色豊かな学生たちから学べるアレコレ!

そして私がICUの教職で推したいのはズバリここです!

ご存じの通りさまざまな教育バックグラウンドを持つ学生が集まったICUでは、これまでの教育を通して培われた自分の中の"これが普通"という価値観とはまた違った視点から教育について考えることができます☘️

具体例を出すと、私が取っている英語科教職、その必須要件になっている自分で模擬授業を行う科目で、

そもそもクラスの進行言語を英語/日本語にするのか、教科書を使うのか使わないのか、どう使うのか……

12年間国際色皆無の公立校で勉強してきた私からは出てこない発想やクラスの感じというのはとても参考になります

この授業だけでなく、基本的にディスカッションをしながら進められていくのがICUなので、特にまだまだ解明されていない部分の多い脳の仕組みと関連した言語習得についての諸授業では、みんなの経験則に基づくいろいろな情報・考えに触れることができます

これは本当にICUだからこそのメリットじゃないかなぁ、、💭

お互いがお互いに感心して、刺激し合って、実際教職に就いた際にも大いに役に立つこと間違いなしだと思います!

これから教職を取る予定の人はお楽しみに~😌




ということで今回は教職の実態、そして留学との両立についてお話ししました🐰

何か疑問に思うことがあれば何でも聞いてくださいね~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?