ICUの学費、払えないから諦める?奨学金の話
今回の内容は学費・奨学金についてです
学費の高いICUにシングル・3人兄弟の私がどのようにして通っているのか
少々真面目すぎるトピックですが、大学を選ぶにも自分の将来にとっても重要な考えておくべきことだと私は思います
最初に言います、知識は武器です。
お金のことは周りにも相談しづらく悩んでいる方もいらっしゃると思うので、参考にしていただければうれしいです🙌
大学生活にかかる費用
ではまず大学生として生活するにあたって、何にどれくらいのお金がかかってくるのか、経験をもとにざっとお話ししていきたいと思います🐟
ICUの寮に住んだ場合(年間)
生活費等に関しては、寮住みだと電気等の公共料金込み(←寮住みおすすめ!)のため、旅行や買い物をほとんどしないという人ならもう少し抑えられるかもしれませんが
初年度はこれに入学金であったり、入寮費であったりがかかってくるのでさらに〜40万円ほど上乗せされます💸
この額のお金が1年間で動くなんて想像できませんよね😵💫
学費が115万円ほどの一般的な私立やさらに低い国公立と比べて、十数万円高くなっています
こう聞いて、
「ICU、めっちゃよさそうな大学だけど、学費高いしうちはシングルだし無理だろうな。。😔」
と諦めかけている人もいらっしゃると思います
そんな方にぜひ利用していただきたいのが、
奨学金です😏
奨学金採用の基準と必要なもの
奨学金は大きく分けて国・大学・民間団体からの3種類がありますが、申し込みにはいくつか共通して必要なものがあります
細かくは読まなくても大丈夫ですが、項目だけでも高校生のうちから頭の片隅に置いておくと、のちのちきっと助けになると思うので紹介しますね
①所得証明書
これは家計収入基準を設定しているすべての奨学金申し込みに必要になります。どのタイプ(源泉徴収票、役所からの証明書等)が必要か・コピー可もしくは原本が必要なのかは奨学金によってそれぞれ異なります。
②成績証明書
高校生のうちに知っておいてもらいたいのがこれです。自分の力でどうにかできるところなので😬私が申し込んだ奨学金はほとんど提出が求められました。"経済状況"を重視しているものでときどき"成績不問"の奨学金もあるので、自信がない人も諦めないでください!
③推薦状
人間性を見るための要素ですね。これはあるところないところ分かれていて、必要枚数も異なります。だいたいは1枚多くて2枚かな?高校の先生や家族以外の知人に書いてもらうことが多いです。ICUの一部の奨学金も対象なので、可能であれば高校生のうちに先生に頼んでおくと、普段よりももう少し深く観察していただけて書けることが広がるのでいいと思います!
④オリジナル課題
これは民間団体の審査に必要とされることが多いです。内容は作文であったり、団体の趣旨に合った内容の創作であったりします。よくあるのが「将来の夢」等の将来に関係したことです。できれば提出前に他の人に客観的に見てもらいましょう
上記以外にも必要書類は結構あるんですが今は知らなくて大丈夫だと思います。ただ、時間がかかることは間違いないので、できるだけ自分で早めに調べて準備しておきましょう!ここ、大事ですよ😉
大学生が利用できる奨学金
奨学金は大きく分けて給付(もらえる)と貸与(かりる)の2種類があり、国・大学・民間団体からの奨学金を利用することができます
一つずつ見ていきましょう🚗💨
国の奨学金
日本学生支援機構(JASSO)奨学金
は給付・貸与両方の奨学金で、
高校在学時に申し込む予約採用と
大学入学後に申し込む在学採用があります
予約採用(高校3年次)の場合は高校の先生が助けてくれると思うので指示に従ってください
〈給付〉
基本的には家計収入を基に審査が行われ、給付はもらえる額によって第Ⅰ~第Ⅲ区分にまで分けられますが、特に境目の人は正直採用通知が来るまでどれくらいもらえるのかわかりません
👉⁅給付奨学金対象かシミュレーションしてみる⁆
大学が国公立なのか私立なのか、また大学に自宅から通うか自宅外から通うかによって金額がかなり変わる(私立・自宅外の方が多くもらえる)のも特徴で、
ICUに通う場合、一番少なくて
12,800円/月 (第Ⅰ区分・私立・自宅)
一番多くて
75,800円/月 (第Ⅲ区分・私立・自宅外)となります
さらに給付奨学金をもらえる世帯の人は『国の新制度』でもともとの学費が減免されます!
私の家も対象だったので、毎学期の学費(144÷3=)48万円ほどのうちおよそ半分、年間合計で約70万円が免除されています
詳しくはHPをチェックしてみてください
〈貸与〉
こちらは第1種(無利子)・第2種(有利子)の2種類があります
利子というのはお金を返済するときに上乗せで払う手数料のようなものです
つまりない方がいいです
金額は3万~12万/月まで選択でき、家計基準を満たせば基本的には自分の希望する金額を借りることができます
毎月12万借りれば学費の大半は補うことができますね
ただ国からの奨学金に限らず貸与はあくまでも借金なので卒業後きっちり返済しなければなりません
借りれば借りた分だけ将来の自分にとって負担になることは間違いないので前もって見積もってみることをおすすめします🙋🏻♀️
また給付が対象の方は第1種を受けられないという制限がある可能性もあります
ICUの奨学金
詳細は[HP・奨学金]をチェック👈👀
次に大学からの奨学金ですが、ICUでは意外と?奨学金の種類が豊富なんです
ここでは主に3つの給付奨学金を紹介したいと思います
①入試出願と同時に応募可能な奨学金 (併願可)
ICU Peace Bell 奨学金
基準:経済状況、推薦状、入試成績
4年間100万円/年を給付、14名ICUトーチリレーHigh Endeavor 奨学金
基準:経済状況、入試成績
入学金および初年度(または4年間)年間授業料・施設費の3分の1を免除、48名(うち16名は4年間)
②入学後に応募可能な奨学金
ICUトーチリレー在学生奨学金
基準:経済状況、成績
年間授業料・施設費の3分の1を免除、120名
ご覧の通り、かなり額が大きいです😳
他にもICU卒業生が資金提供者となった給付奨学金等もいくつか存在しますが、いずれも採用は若干名です(そのような形の奨学金が豊富なのが早稲田などの有名難関私立ですね)
そして注意⚠️なのが、Peace Bell は出願時までに応募書類を用意する必要があるのに加えて、推薦状が必要なことです!
推薦状は(基本は)毎日忙しい先生に無理を言ってお願いするもので、一朝一夕に用意することはできないため
推薦状が必要だと気づかず出願期間を迎えてしまった(たぶん締切3日前とかだった)私は、Peace Bell に応募することができませんでした(母に言えてませんごめんなさい😰)
最低でも1~2週間は余裕をもってお願いするようにしましょう!みなさんは気を付けてくださいね🫡
ちなみに、そんな私は入学前後で毎年トーチリレーを利用しています
国からの減免・給付奨学金もあり、もしそれらすべてで採用となれば学費の負担をかなり減らすことができます!
どうでしょう?
ICU、行ける気がしてきましたか?😙
民間団体の奨学金
そしてさらに、民間団体の奨学金という選択肢も残っています
これは大きく分けると、
大学を通して応募する(大学で一度選考、人数を絞る→ほぼ採用)ものと、
自分で調べて個人で申し込むものの2つがあり、
後者の中には数は少ないですが高校生のうちに期限が来るものもあるので、高3になったら一度調べてみるのもいいと思います🤔
給付(・貸与)期間も金額も多様で、成績を求めないところや大量募集しているところもあります。また前述の通り、応募書類の中にはオリジナルの課題が含まれていることも多いです
締切で多いのは4月~6月。
私が1年生のときは、入りたてで課題が大変プラスICUの学生サイトの使い方もよくわからず「奨学金ってどこ見ればいいの~?」状態なのに、奨学金の締切が迫っていて、しかも1つではなかったので、準備が本当に大変で毎日なかなか寝れませんでした🥵
大学を通して申し込む奨学金の種類や金額等の詳細に関して、ICUでは学内者専用サイトでしか見ることできませんが、こちらからすると
「いや、そこが大事なんだよ」
って思いません?
実際私が早稲田と入学を迷っていた理由の1つには、アプライできる奨学金の多さがありました。早稲田は一覧を公開してくれているんですよね。それにICUは知名度が低いで有名プラス少人数で卒業生も少ないので、全然ないのかなーと思っていました。
が、結論から申し上げるとICU、そこまで少なくはありませんでした
(大学側が公開していないものを大々的には載せられないので、もし必要があれば相談してください!)
私が大学を通してアプライしたのは4つ(3~12万/月)で、そのうち1つで採用をいただくことができました🙇🏻♀️
それでも大学を通した民間団体のものは、だいたい定員が~5人ほどとかなり狭き門で、実際通らなったものはご丁寧に不採用通知のメールを1件1件いただきました😅笑
応募の際にはやはり作文を書きましたがそれが全部トピックが微妙に違ったり、一緒でも文字数が違ったり、とにかく面倒くさかった…
手間はかかるのに希望は薄いなんて最悪ですよね!
でもここで伝えたいのは、
面倒くさいを理由にして諦めることだけはしないでください
ということです
いや、奨学金のことって本当に面倒くさいんです。
いろいろな制度があって、それぞれ条件も必要な書類も違って、課題も出さなきゃいけない。他にやることもあって大変だと思います
だけど、今面倒くさっと放り投げてしまえばきっと、未来の自分が後悔します。逆に申し込んで通れば自分の負担も親御さんの負担も減らすことができます。
だって月4万とかですよ。年50万ですよ。アルバイト週4で5時間働く人の半年分のお金ですよ?地方ならもっとですね。それをその一瞬の苦労で4年間ももらえるんです
それなら頑張った方が賢いと思いません?
そういった意味で私は過去の自分に感謝していますし、この記事を読んでいるみなさんはすでに一歩進んでいますね!すばらしいです👏
その調子で今のうちに準備も進めておきましょう〜🏃
実際の支出
ということで最後に奨学金をいただいたあとの収支を掲載しておきます
ICUの寮に住んでいる私の場合(年間)
これがあらゆる奨学金を利用したICU生の年間収支結果です
私の場合、学費・生活費はすべて奨学金から出していて、仕送りのような家からの継続的支援はなく、あとはバイト代で賄う形ですね👨🍳
どうでしょう?学費が高くて悩んでいる方にも少しは希望が見えてきたでしょうか?
まあ実際には入学後パソコン代や免許合宿代など臨時的な支出があったり、留学やサービス・ラーニングにも別途費用が掛かっているので、私のように家庭からの支援が望めない場合現実はもう少し厳しいと思います
もらえる奨学金の額についても、家庭所得や家族構成に大きく左右されるので私の通りいく人ばかりではないかなと。。
実際私の周りには、3人兄弟で家計に負担はかけられず奨学金をもらいたいが、両親の所得合計が国の給付奨学金をもらえないラインぎりぎり、という子もいて
国の給付がもらえない=学費の減免も対象外ということになるので学費負担がかなり大きくなるんですよね
彼らの言葉を借りると"中途半端に収入がある人が一番損をする"らしいです☹️
それでも、この子の場合はICUのトーチリレーには毎年通っていますし、割とICUの奨学金は通りやすいイメージがあるのでまずは申し込みを考えてほしいと思います
片親世帯で所得基準を満たしている人は申し込み必須です!
計画性をもって準備していきましょう~👍
さて今回は学費・奨学金という少々センシティブな内容について扱ってきました
少しでも大学選びの参考になりましたでしょうか?🙂
やはり公では話せない内容もあるので、気になることがあれば気軽に質問してくださいね
みなさんとICUで会えるのを楽しみにしています!
次回は教職または留学についての記事を計画中です🧑🏻🏫
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