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雑談で使いたいテクニック
雑談の効用は、色々とありますが、ひと言でいうと「本音を引き出す」だと思います。FBIの事情聴取も雑談から入ると聞きます。とは言え、初対面の人と雑談をするのは難しいです。営業研修でもお客様との雑談は必須テーマです。ですから、はじめは、ある程度のカタチを持って取り組むのが良いと思います。
質問から始める
「木戸に立てかけし衣食住」というのがあります。これは良く雑談ネタで使われる雑談テーマです。
木戸に立てかけし衣食住
き:季節 ど:道楽 に:ニュース た:旅
て:天気 か:家族 け:健康 し:仕事
衣:衣服 食:食事 住:住居
全部は拾いきれませんが、話の切り口としてうまく使うことができます、相手に質問に転じるのです。難しい質問は不要です。
①「今日は暑いですね、夏休みはどこか行く予定ありますか?」
②「忙しいそうですね、最近はどのような仕事をされているのですか?」
③「素敵な洋服ですね、普段どちらで購入されているのですか?」
話を深堀りする
そうすると、理由を話してくれます。
そこから「なぜ」と話を深堀して聞いていくのですが、ここは信頼関係を作るための重要なフェーズにもなります。相手への「承認行為」を適度に会話に織り交ぜていきましょう。
例えば、名前を入れて話をする、感嘆するなどです。
意外性をいれる
相手は、自己認識と異なる情報に興味を示します。敢えて違う印象を伝えることも効果的です。「ジョハリの窓」で言う③の盲点です。
例えば、そんな風に見えないですね。〇〇だと思っていました。
相手は、自分の認識と異なることを言われるとあなたに関心を抱くようになります。
ジョハリの窓
① 自分も他人も知っている自分の性質(開放)
② 自分は気付いていないが他人は知っている性質(盲点)
③ 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密)
④ 自分も他人も知らない性質(未知)
相手に興味・関心を持つ
正直、これが難しいです。
雑談とは言いますが、多少の目的や視座を持つことが必要です。そうしないと面倒くさい会話になってしまいます。
例えば、
「何か気づきを得よう」
「絶対次の機会(アポ)をもらおう」
「相手に喜んでもらおう」
「友達になろう」などです。
ある一定のゴールイメージを持たない限り、関心や興味を抱くよう脳は反応してくれません。「面白いですね」「興味深いです」と言葉に出すことも大切です。
一歩踏み込む
誘いましょう。雑談の最たる効果は「本音を引き出す」だとは思っていますが、雑談をするゴールは、次につなげることだと思います。相手によっては、なかなか飛び込んできてくれない時もあります。その時はこちらから迎えに行きましょう。
「今度一緒に行きましょうよ」「またお会いしませんか?連絡先教えてください」「LINE交換しませんか?」
イエス・セットしておくとOKしてもらいやすいかも知れません。OKしてもらえなくても雑談が楽しめたのだから、良いんです!
イエス・セット
人は無意識のうちに、自分の行動や態度に、一貫性を持たせようとします。ですから、なんども「イエス」と返事をしていると次の質問にも「イエス」と答えやすくなってしまう、という、心理学に基づいた交渉テクニック
書籍:一兆ドルのコーチで有名なビルキャンベルは、
「調子はどう?今何に取り組んでいるんだい?」という質問から入るそうです。スタートは簡単ですね!雑談楽しみましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!