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なごやめし探訪
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「名古屋」「卓球」「さだまさし」と、タモリが嫌いなものは大抵好きになるという人生を歩んできています。
名古屋には最近は1年に1度くらいの頻度で訪れています。
仕事の都合でもっと高頻度に訪れている人も多いとは思いますが、それでも普通の人よりは多い頻度で訪れていると思います。
「名古屋でおすすめの観光地は?」と訊かれても私は全く回答が思いつかないのですが、昨今大変有名になっている「クセが強い」グルメの数々は私も毎回楽しんでいます。
この記事では、私がここ数年で訪れた「なごやめし」の数々を振り返っていきたいと思います。
矢場とん
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「あいつは突然やってくる」で有名な矢場とん。TVアニメでは落合福嗣がぶーちゃんの声優を担当したことでも有名です。
「わらじとんかつ」という、昨今のヘルシー志向に全面戦争を挑むかのようなヘビー級(二人前)の味噌カツが人気です。美味いとか不味いだとかいった小市民的な概念を超越した圧倒的迫力があります。
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昔は、ひつまぶし屋に行くよりは空いていて手軽で良いというイメージがありましたが、最近は人気が高まっているのかどの店にいっても行列に並びます。
「あんなの地元民は食べないよ」と名古屋出身の知人にはいつも言われるのですが、事実として大盛況。店内は外国人観光客と思わしき人が増えたな、とは思います。
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矢場とんはキャベツ食べ放題なのはもちろん、出されるとんかつの肉の量が大変ボリューミーで、味噌カツによりさらにカロリーが増強されている大変危険な食べ物です。食べごたえはもちろん抜群です。
店内もだいぶ矢場とんに鍛えられた、端的に言うと体型がボリューミーな方が多いです。これを食べてたら、そうなりますよね、というのがわかりやすい形で可視化された店内になっています。
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名古屋に行くと、居酒屋業態の「昔の矢場とん」というお店も展開されています。流行っているかどうかは良く知らないですが、ちょい飲みセットみたいなものも用意されているので訪れやすい雰囲気にはなっています。
味噌仕立ての串カツの他に味噌おでんもいただくことができ、「なごやめし」を味わうには良い場所かもしれませんね。
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味仙
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ひところから味仙が大変ブームになったようですが、僕はそのきっかけは良く知りません。私も毎週のように良く視聴している人気YouTuberチャンネル「たっちゃんねる」で頻繁に取り上げられていることも人気に火をつけたきっかけなのでしょうか。
私も人気に乗っかって味仙矢場店に数年前に訪れたのですが、入店まで1時間近く待たされた記憶があります。
味仙含め、台湾ラーメンを売りにしている中華料理屋さんは、味にパンチがあります。唐辛子とニンニクの過剰摂取。普通の感覚だと辛くて辛いだけの料理ですが、慣れてしまうとこれくらいの個性が無いとつまらなくなってしまうのでしょうね。
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味仙は人気になりすぎて、最近は入りやすい店という感じでもなくなってしまったので、ちょっと脚が遠のきます。もう少し人気が落ち着くいたら再訪してみようと思います。
店に行く代わりに名古屋のファミマで売っていた味仙のカップラーメンも食べてみましたが、ただひたすら辛いだけ、という味わいでした。
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スガキヤ
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矢場とんも味仙も観光地的な趣もまとっている感じですが、真の意味で名古屋市民に愛されているお店が「スガキヤ」かもしれません。
いつ訪れてもフードコートには親子連れや若者が集っている感じです。
スガキヤの特徴は、とにかく安い。これに尽きるのでしょうか。ラーメンで430円。ソフトクリームは130円。昨今のインフレでだいぶ値上げしたようですが、まだこの価格帯を守っています。
関東圏の人間からすると、イトーヨーカドー内にある「ポッポ」と似たような立ち位置という印象です。
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もちろん安いだけではないスガキヤの圧倒的なアイデンティティが、この先割れスプーン。名古屋市民ではない私は、未だにこの道具の正しい使い方を理解できていません。
味は、名古屋出身の知人は皆口を揃えて「美味い」「美味い」と言いますが、私にはただしょっぱいだけの料理に感じます。そう思ってしまう時点で、私はまだまだ名古屋に染まりきれていないのでしょう。
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私はコメダ珈琲が大好きで、特にシロノワールが好きで毎回のように食べているのですが、シロノワールのあのソフトクリームはスガキヤの影響を受けて作られたとのことです。
あまり好きではなかったスガキヤですが、このエピソードを聞いて、ちょっとだけ尊敬と親近感が生まれてきました。最近は別業態でたこ焼き屋とかも出したりしているようなので、またどこかの機会に訪れて見たいと思います。
コメダ珈琲 / おかげ庵
コメダ珈琲はここで書く必要もないくらいもう十分に全国区で、わざわざ名古屋に行かずとも堪能できるわけですが、名古屋に訪れるとやはり毎回足を伸ばします。
料理はたっぷりサイズ、椅子も豪華、何時間滞在していても文句を言われない、ととにかくお客に対するホスピタリティが高いことが満足度の高い理由の根源です。
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名古屋だと、まだ東京では普及しきれてない「おかげ庵」の店舗も多数存在するため、最近はどちらかというとおかげ庵に訪れて和テイストな料理をいただくことが多くなりました。お団子を焼く体験がまだできてないので次訪れた時にはぜひ試してみたいです。
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その他
抹茶
名古屋で抹茶、という印象は薄いと思いますが、名古屋の南に位置する西尾市は日本でも有数の抹茶の有名どころで、その事もあってか名古屋周辺でも西尾の抹茶を味わえるお店が多い印象です。
名古屋駅近くの大名古屋ビルヂングに、西尾に本店がある「西条園」の店舗が入っています。訪れやすい場所にあり、濃厚な抹茶や抹茶スイーツを手軽に味わえるのでおすすめです。
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きしめん
名古屋といえばきしめん、という印象がありますが、意外ときしめん屋が街中には無い印象です。端的に、人気が無いのが原因のようです。
それでも新幹線ホームに行くときしめん屋があるので、ここで雰囲気を味わうことは可能です。
なんだかんだで、新幹線待ちの時間調整として、訪れる事も多いです。
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エビフライ
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すべての店がそうだという事も無いかもしれませんが、名古屋周辺で食べるエビフライは、エビがとにかく大きくて豪華で衝撃を受けます。海老の代名詞「伊勢海老」の伊勢とは伊勢湾のことだぞ、ということを思い出させてくれる体験です。
「海老 でかい」というジャンルだと、「海老どて」のエビフライが非常に気になっていますが、まだ訪問できていません。これはぜひ次回以降に。
餃子の王将
餃子の王将は京都発祥だし、名古屋めしという印象が皆無ですが、稲沢駅近くには何故かタイ料理が食べられる唯一無二の王将店舗があります。
私は「餃子の王将」大好き人間で、当然のようにゴールドカードを所持するくらいには通い詰めています。そんな人間にとっては稲沢店は聖地のような存在。訪れてみました。
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この店で一番スタンダードなメニューは、大盛りのトムヤンクンスープがついた「トムヤンクン定食」でしょうか。写真中には餃子が写ってないですが、当然餃子もついてきます。
トムヤンクンの風味は日本人にあわせてか辛すぎず酸っぱすぎない食べやすい味わいになっていて、野菜も豊富でヘルシーな仕立てになっています。意外と餃子にも合う…という感じでも無いですが、タイ料理として普通に美味しいですし、よくぞこのようなメニューを作り出そうと思ったなと感心します。
名古屋の料理、なごやめしは、関東の人の感覚や常識では計り知れない料理が多い印象です。なぜそこまで八丁味噌を混ぜる、なぜそこまで辛くする、なぜそこまでサービスをする…。
そのことが、他の地域の住民としては新鮮だし、名古屋でしか味わえないエクスペリエンスであり、ついつい再訪したくなる理由でもあります。
私はここ数年は毎年夏に所要で名古屋に訪れてるのですが、来年もまたぜひ継続して訪れたいなと思います。