ゴールドシップに会いに行く
ゴールドシップと言えば、あまりにも破天荒なレースっぷりでコアな競馬ファンに絶大な人気があったアイドルホースでしたが、ウマ娘によるまさかのブレイクで本物のアイドルになった感があります。
そんなゴールドシップは、会いに行けるアイドルです。これは繋養先のビッグレッドファームのご厚意によるものがとても大きいのですが、時間は限定されますが牧場まで出向くと間近でその姿を拝むことができます。
ということで、ゴールドシップに会うために北海道・新冠まで出かけてきました。なお、牧場内の写真は「私的利用」に限り利用可能ということで、この記事ではゴールドシップの写真は貼りません、ごめんなさい。
ビッグレッドファーム明和
ゴールドシップはビッグレッドファームのいくつかある施設のうち「ビッグレッドファーム明和」に繁養されています。
新千歳空港からは100kmくらい。Google Map 調べによると車で1時間半、実績値でおおよそ2時間くらいかかります。
道路としては、道央道(有料)〜日高道(無料)と高規格道路が整備されているので、比較的走りやすいと思います。
牧場まではナビ通りに行けばたどり着けると思いますが、サラブレッド銀座通りを北上し、途中で右折し新冠川をわたった先の左手に見えてくると思います。
立派な石造りの門が目印です。
ここから先の園内の写真は自重します。
見学は今のところ、13:30~15:30 の間限定のようです。
私は13:30に牧場にたどり着くよう狙いすまして訪れたのですが、平日にも関わらず同じ時間に測ったかのように多くの人が車で訪れていて、ゴールドシップの人気の高さが伺えます。
門を入って右手奥側にオレンジ屋根の立派な建物があり、そこがエントランスになっています。見学の際は入口近くにある記名帳に自分の名前を記載する必要があるようです。
見学コースも指定されており、この内容に従って見学をすることになります。
このルートの左上、赤い枠線の右側あたりに厩舎があり、私が訪れたときにはゴールドシップもこの厩舎内にいました。
馬房内では、概ね下を向いて足元の草を食んでいますが、たまに馬房から顔をのぞかせてくれることがあります。じっと10分くらい待っていればそんなシャッターチャンスにも恵まれると思います。
私も至近距離でゴールドシップの写真を撮ることができ、満足しました。
ゴールドシップも今年で15歳、馬の年齢を4倍すると概ね人間の実年齢に近くなると言われており、ゴールドシップも中年〜壮年の域に達しているようです。体は真っ白になり、体つきもさすがに現役時代の精悍さはなくなり、ぼってりとした中年太りのようなお腹、典型的なおっさん体型になってます。ウマ娘のゴルシしか知らない人はどういう印象を持つのでしょうか。
現役バリバリの種牡馬、それも産駒からG1馬、G1好走馬を量産している種牡馬を間近で見る経験というのは、僕も競馬ファン歴はそこそこ長いですが今回が初めてでした。そういう意味でも、ビッグレッドファームのご厚意には感謝しかありません。マイネル万歳。
この環境が維持されるよう、私含め競馬ファンの節度ある行動、馬や関わる人へのリスペクトはとても大切だな、と思います。
優駿記念館
新冠〜静内含め、日高地方にはびっくりするくらいたくさんの牧場が存在しており、サラブレッドの故郷というのは伊達ではないなと感じます。
一般人が訪問可能な施設も様々あるため、ゴルシに会いに行ったついでに色々立ち寄ってみました。
まずは優駿記念館。優駿スタリオンステーションに併設された施設です。ゆかりのある馬たちの展示がされており、施設内には数々の名馬のお墓も設置されています。
展示はほぼオグリキャップ一色。たまにマヤノトップガンとホッコータルマエ、という感じです。
場内ではオグリキャップの引退レースとなった1990年有馬記念の映像が繰り返し流れていて、拭いきれない圧倒的な昭和感が伝わってくる雰囲気でした。
それを打ち砕くかのような突然のウマ娘。
施設としてホッコータルマエ推しなのは、レディバグやヒーローコールはじめダート界で良い馬を排出しているが故の期待なのか、ウマ娘の影響なのか…
僕はウマ娘界に疎いのでビジュアルを見たのもほぼ初めてなのですが、実際の勝負服をデザインのモチーフに取り入れていて、原作(?)へのリスペクトを感じます。
道の駅 サラブレッドロード新冠
昔、日高本線の新冠駅があったあたりの近くに、道の駅はじめ色々な施設が建ち並んでいます。
道の駅の前には、サラブレッドロードの名に恥じない形で数々の馬関連のモニュメントが飾られています。
この道の駅は、「ピーマンソフト」なるソフトクリームが人気、ということで私も食べてみました。JAF 会員だと50円引きの300円で購入可能です。
味としては…たしかに間違いなくピーマンの味はします。美味しいかというと微妙。美味しい美味しくないより、話題になるか否かの方が大事でしょうね。
道の駅には馬関連のお土産が大量に揃えられているので、その辺を買い求めるために訪れるのも良さそうな場所だなと思いました。
二十間道路桜並木
有名な桜の名所。馬産地の中心にあり、周辺には競馬関連の施設が密集しています。道路にはびっしりと桜の木が植えられていて、満開の季節は絶景でしょうね。
私が訪れたのは4月の中旬で、桜には早すぎる季節でしたが、多少ちらほら咲いていました。
yogibo ヴェルサイユリゾートファーム
こちらは新冠・静内地域ではなく、門別競馬場の近くの施設です。新千歳空港から60kmくらいで、空港からは比較的訪れやすい場所です。
アドマイヤジャパンが yogibo のクッションに寝そべっている動画が大変話題になりましたが、そのアドマイヤジャパンがいるのがこの施設です。
場内には、アドマイヤジャパン以外にも多数の引退馬が繁養されています。障害レースの絶対王者だったオジュウチョウサンもこの施設にいます。
私は一瞬だけ立ち寄りました。
競走馬のうち、種牡馬など引退後の生活がある程度補償されるような馬は一握りで、それ以外の馬たちの余生をどう考えるかという問題は色々な難しい問題をはらんでいると思います。
どのような形が良いのか私みたいな素人が意見をすることはしないですが、競馬ファンとしてはせめて頭の片隅にでもおいておかないといけない話題だな、と感じたりもします。
食事
そんな感じで、いつものように日帰り弾丸旅行、200kmくらいの行程を車で走らせて巡ってきました。
馬産地めぐり、車を運転しながらなので写真はあまり撮れないですが、目に映る自然と馬の営みの風景は本当に楽しいですね。今回訪れた地域の更に奥、浦河や三石、様似あたりも機会があれば訪れてみたいなと思います。
さすがに日帰りでは厳しそうですが。
最後に、食べた食事の写真を貼ってこの記事を締めたいと思います。