東武ワールドスクエアに行ってきました。
「とお〜ぶわぁーるどすくぅえあ〜」
今の御時世おいそれと海外にも行けないですけれど、少しでも海外旅行気分を味わいたいですね。
という前口上はほどほどにして、東武ワールドスクエアに行ってきました。
私は今回生まれて初めて訪れたのですが、東武ワールドスクエアについて知っているようで全然知らず、色々誤解していたことがありました。
まずはそちらについて列挙していきます。
誤解1:昭和の施設→結構最近に開業した
「東武ワールドスクエア」と言えば、ほのぼのしたCMソングが有名でもありますし、典型的な昭和の頃のアミューズメントパーク、というイメージがありました。
ただ、東武ワールドスクエアの開業は1993年(平成5年)で、平成もだいぶたってからの開業のようです。
バブル期のを象徴するようなアミューズメントパークというイメージもありますが、バブルが崩壊した後に作られた施設で、まだオープンから30年も経っていない施設です。人間でいうと20代後半。
そうは微塵も感じさせない、良い意味でのレトロ感が東武ワールドスクエアにはあります。
誤解2:世界一周できる→できない
東武ワールドスクエアには102種類の精巧なミニチュア観光地が展示されています。ちなみに102種類ある理由は「102 = とうぶ」の語呂合わせらしいです。
館内には以下の6つのゾーンがあります。
見て分かるように、アフリカはエジプトしかないし、オーストラリアや南米はそもそも含まれていません。北極も南極もありません。基本的に北半球の有名な建造物を集めた感じの施設のようですね。
人気や知名度の関係もあり、これは致し方ないところもあるかなと思います。
誤解3:ファミリー向け→結構若い人が多い
東武ワールドスクウェアを訪れるのは小さい子供を連れた親子連れが多いのかなと思ってました。実際親子連れが一番多いのですが、結構若いカップルが目立ちました。意外と若い人も多く訪れているようです。定番のデートコースにもなっているんですかね。
誤解4:東京から1時間程度→想像を超えて遠い
東武関連の施設(現在は別会社で独立採算になっているらしいですが)ということから「東武動物公園」あたりの近くにあるのかなと勝手に思っていたのですが、東武ワールドスクエアがあるのは日光や鬼怒川の近く。浅草から東武特急に乗って2〜3時間くらい掛かる場所にあります。日帰りでも行けますが、なかなかハードな道のりになりますね。
ちなみに東武動物公園は春日部のちょっと北あたりで、東京から意外と近いです。少なくとも東武ワールドスクエアよりは近い。
そんなこんなで、こちらが東武ワールドスクエアの最寄り駅です。名前はもちろん「東武ワールドスクエア駅」。単線単一ホームの無人駅です。
電車の発着メロディーは、期待を裏切らず東武ワールドスクエアのテーマ曲。現地にいると唐突に大音量でメロディが流れ出すので結構心臓に悪いです。
鬼怒川駅〜下今市駅の間では「SL大樹」という蒸気機関車が定期的に運行されていて、鬼怒川の隣駅の東武ワールドスクエア駅にもSLが発着します。運が良ければこの駅で煙を吐くSL列車の入線が拝めるかもしれません。
駅としての見所はこれくらい。駅の周りには東武ワールドスクエアはもちろん存在してますが、それ以外にはラーメン屋が一軒あるくらい。コンビニすら皆無(隣の鬼怒川駅近くにはあります)。
訪れる人は、あらかじめ水や食料品など万全の準備をして訪れる必要があります。
園内に入ると、東武ワールドスクエアのイメージキャラクター「飛夢(トム)」「舞夢(マイム)」がステージでお出迎え。
うーむなんとも言えない昭和ノスタルジー感(平成生まれ)。
以降は、最低限のキャプションをつけて、東武ワールドスクエア園内の展示物の写真をひたすら貼っていきます。経年劣化がそこかしこに見受けられますが、飾られている建築物のミニチュアは非常に精巧にできていて、なかなか見所も多いように思います。
国会議事堂。
東京駅。1913年ころの再現ということですが、ビルが建ち並び、200系やまびこっぽい新幹線が走り抜けます。
東京スカイツリー。本物が完成する2年前にはもう展示されていたらしい。
帝国ホテル。解体前の昔の姿を再現。
東京ドーム、ビーッグエッグ。
代々木競技場第一体育館。オリンピックの舞台。
これは、ふじ丸、ということらしいです。かつての雄姿を再現。
アメリカゾーン。
ワールドトレードセンター、エンパイアーステートビル、クライスラービルが揃い踏み。
ホワイトハウス。
エジプトゾーン。といえばピラミッド。
スフィンクス。
アブシンベル神殿。
ヨーロッパゾーン。ローマのコロッセオ。見切れてますが左隅で「ローマの休日」の映画撮影をしています。
バッキンガム宮殿
ベルサイユ宮殿。
サグラダ・ファミリア。
凱旋門。
アジアゾーン。故宮/紫禁城。映画「ラストエンペラー」のシーンが描かれているとのこと。
天壇。紫禁城の南に位置し、祭祀などに使われたとされる。紫禁城もそうですが本物はビビるくらい広い。
万里の長城。
台湾101。
日本ゾーン。春日大社。初詣とかなのかな。
東大寺南大門。の前で鹿に餌をあげる人たち。
グラバー邸。
道後温泉本館。
厳島神社。
どこでもない、日本のよくある風景。とのこと。カールおじさんが手を振り、リバティとSL大樹が爆走していました。
唐突に置いてあるオブジェ。これらはミニチュアではない。
全般的に、ミニチュアは本当にとても良くできていると思います。
ただ102種類はさすがに多すぎて、多くの人はヨーロッパゾーンあたりでお腹いっぱいになり、その後集中力やモチベーションが下がる傾向にあるように見えました。特に日本ゾーンは、訪れようと思えば簡単に本物を見に行けますからね…。
2時間もあれば園内を一周できますが、すべての展示をつぶさに見たら無限に時間が吸い取られそうです。色々雑に見るだけでは気づかない隠れキャラや遊び心もそこかしこに仕掛けられているという噂(ルパンやシャーロック・ホームズが隠れてたりするとの噂)。見るものが多く、園内には程よく休めるような場所も少なく、意外と疲れます。
ということで、東武ワールドスクエア。個人的には良い施設だと思います。
来園した多くの人は、言いしれぬ疲労感と、無限に頭の中で鳴り響いて離れない「とお〜ぶわぁーるどすくぅえあ〜」のメロディをお土産に、帰路につくことになります。