見出し画像

宇都宮に餃子を食べに行きました

「餃子といえば」で思いつくブランド都市はいくつかあります。浜松も有名ですし、最近は宮崎の高鍋町の人気が急上昇しています。
とはいえ、老舗といえばやはり宇都宮。ということで、電車に揺られて訪れてみました。
ちなみに私は餃子はかなり好きで、日本だけでなく中国台湾訪れた時もかならず水餃子や煎餃・鍋貼を食べるくらい好きではあるのですが、宇都宮に訪れるのは初めてです。

画像1

画像27

画像2

これが人口50万都市、宇都宮の駅前風景です(JR宇都宮駅)。とても開放感があります。宇都宮含め栃木は自動車産業に関する工場がとても多く、本田技研の工場などが有名です。ただ車社会なので、駅前は閑散としているようです。

画像3

定番の餃子像もありました。

JR宇都宮駅を出て西口に向かって歩きます。もっと駅前に餃子のお店が密集しているのかと思いましたが、実際はそこまででもなさそう。餃子のお店も数えるくらいしかありませんでした。

画像4

実際のところ、繁華街はJRの駅周辺ではなく東武宇都宮駅近くのようで、有名な「みんみん」の本店含めて餃子のお店もそちらに集まっているようです。ということで東武宇都宮駅近くまで徒歩で歩いていきました。

スクリーンショット 2021-08-23 12.23.25

今回の目的地は、「宇都宮餃子会 来らっせ本店」。フードコート形式で宇都宮のいろいろなお店の餃子が食べられるということで、人気の施設のようです。気軽に入れるスタイルで、外から訪れてきた私のような外様の人間にとってはありがたいです。
場所はドン・キホーテの地下1Fにあります。

画像6

画像7

入店して席につくと、フードコートの注文方法を教えてもらえます。基本各店舗ごとに個別会計で、座っている場所を伝えるとそこまで出来たての餃子を運んでくれます。
来らっせには5店舗が入店しているようですが、日替わりなのか、営業しているお店はローテーションしているようで、私が訪れた時は3店舗が営業していました(めんめん、香蘭、龍門)。

画像8

画像9

今回頼んだのは、「めんめん」の羽根付き餃子、「香蘭」の焼き餃子、そして「龍門」のよだれ餃子。
この中では、よだれ餃子がとても美味しかったです。水餃子のようなもちもちした食感の餃子に、よだれ鶏にかけるような甘辛いタレをかけていただきます。とても食欲が増進される味でしたし、餃子そのものも美味しかったです。
その他の餃子も、ザ・スタンダードという感じで、満足度の高いものでした。3人前の餃子をお腹いっぱい食べて1000円ちょっと。安い。

餃子本体だけでなく、宇都宮ではタレにもこだわりを感じます。各店舗ではそのお店特製のタレを用意していますし、お店のカウンターにも様々な味わいを楽しめるように色々な調味料が置かれています。

画像10

餃子なんてどこで食べても同じだろう、というふうに来る前には思っていたのですが、やはり熱量が高い土地に訪れて食べると満足度の高いエクスペリエンスが得られるな、と思いました。この辺は高崎(高崎パスタ)でも同じような事を感じました。

そもそもなぜ宇都宮で餃子なのか。宇都宮は戦前、陸軍の第14師団の司令部が置かれた場所で、戦後中国から帰還した兵士が現地で教わった餃子の作り方を広めた事がきっかけ、というストーリーで語られることが多いようです。

小麦粉と野菜さえ手に入れば比較的簡単につくれる料理ですので戦後の食料難の時代にとても重宝されたのだろうことは想像できます。栃木県はニラの名産地ということで、その事も餃子の普及を後押ししたようです。

中国の餃子文化を知っている人であれば、当地では焼き餃子は「食べ残した水餃子を仕方なく焼いて食べるもの」であると認識している人も多いと思います(最近はそうでもないという噂もあります)。
いずれにせよ確かに中国では水餃子の方が重宝されています。しかし日本に定着し独自進化を遂げた日本風の焼き餃子は、具材のバリエーションの豊富さや焼き方のこだわり、タレへのこだわり等、日本らしい美味しさへの追求により独自進化を遂げた、素晴らしい食文化のひとつとして誇って良いものだと思います。


餃子を食べて終わり、帰宅、では少しさみしいので、この日食べれなかった「みんみん」の餃子をお土産に買いつつ、いくつか寄り道をしました。

ひとつは二荒山神社。「来らっせ」のすぐ目の前にある神社で、下野国一宮と格式のある神社です。石段を登った高台からの風景が見晴らしが良かったです。餃子を食べた後の食後の運動にもちょうどよいです。

画像11

画像12

画像13

画像14


もう一つは、東武宇都宮駅から東武線に揺られて1時間弱、栃木駅に移動して訪れた「岩下の新生姜ミュージアム」

スクリーンショット 2021-08-23 13.25.21

画像16

岩下の新生姜ミュージアムは、Google で検索しようとするとサジェスト候補に「卑猥」「狂気」などという単語が並ぶことからも推測ができる、そういう場所でした。細かい解説は私からは拒絶いたします。ここでは写真のみでお楽しみください。

画像17

画像18

画像19

画像20

画像21

画像22

画像23

画像24

画像25

私も途中までは面白がっていたのですが、途中からはあまりの意味不明な狂気っぷりに怖くなりました。絶対にヤバイやつだろ……。ピンク…。生姜は○○コのメタファー…。

館内に「岩下の新生姜 CM 超ロングバージョン」が延々と流され続けていたのも、狂気っぷりに拍車をかけています。

なんでこんなものが出来てしまったのか、一応帰路につく間に調べてたら、どうも社長の悪ノリによるもののようです。SNS経由のマーケ戦略を重視し、バズらせる戦略を色々試行錯誤するなか、ミュージアムを作ってみたら意外と人気が出たので、調子に乗ってエスカレートをし続けて今に至る。

オープン当初はこんなにピンクではありませんでした。お客さんが「ピンクの世界だった」と喜んで下さるので、それを裏切るようではいけないとピンクを増やしていきました。もっとピンクにしたいぐらいだけど、社員から「目が疲れますよ」と止められています。

私は滞在中は本当に怖くて、「頭のおかしい社長が従業員から搾取したお金で好き放題しているブラック企業の象徴だ」とかいった勘違いをし、お土産も買わずにそそくさと退散してしまいました。それが誤解だとわかると、安心するとともに「もっと色々見たり買ったりすればよかった」という後悔の念が芽生えています。
もう一度行くかといったら行かないけど。

ミュージアムは無料ですので、栃木駅あたりに訪れて時間を持て余している人は、ぜひ訪れてみると面白い場所だと思います。




いいなと思ったら応援しよう!