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筋膜リリースって何なの?

どうもです。今回のテーマは「筋膜リリース」についてです。

私の勉強系アウトプットになります。興味のある方は覗いていってください。

それではいってみましょう
※実際のやり方が載っているわけではありません。

①筋膜って?

英語では「Fascia(ファッシャー)」と呼びます。PTさんからすれば大腿筋膜張筋などでお馴染みですね。

筋膜の種類としては、主に5種類が存在しています。
浅筋膜(皮下組織の脂肪層の中にあって、あらゆる方向に動く)
深筋膜(縦・横・斜めの3層構造になっている。ヒアルロン酸の分布によりスムーズな動きが可能)
・筋外膜(筋肉表面を包む)
・筋周膜(筋肉の中に入り込んで筋繊維の束を包む)
・筋内膜(筋繊維一本一本を包み込む)
…色々ありますが、文字通りそれぞれが筋肉を包み込んでいる膜です。
筋繊維の一本一本まで入り込みます。

さらには、内臓の漿膜下筋膜(胸膜・心膜・腹膜)とも接続しており、筋膜は全身に張り巡らされています。(第2の骨格とも呼ばれる)

筋膜の組成はコラーゲン(弾性)繊維エラスチン(膠原)繊維から成っており、それぞれの膜で分布が異なります。

ゴムの様な働きと、形を変える柔軟性が合わさり、身体の動きに加わった緊張をコントロールしています。

②筋膜リリースって何?

その筋膜に何かしらの問題が起きた場合、用いられる技術・考え方の一例が筋膜リリースとなります。機能異常を起こした筋膜の状態を戻す技法です。

悪い姿勢や偏った動作を長く続けていると、身体の一部に負担がかかり、筋膜の動きが阻害されて本来の機能を発揮できなくなります。
※筋膜組織を保護している水溶液の粘っこさが増し、筋膜の動きを阻害する
※筋膜が一部に寄り集まって硬くなる

そしてその一部の筋膜の機能制限は、各関節を超えて全身の筋肉のパフォーマンスに影響します。
そのパフォーマンスの異常を他の機能で庇おうとする代償運動も、正しい動きを阻害する要因となります。

「受診するほどでは無いけど、なんとなく動きのキレが悪い」
「姿勢が悪い」
「腰や肩周囲や首筋が痛い」

慢性的な不調の陰に、このような悪循環に陥るパターンが多く見られます。

筋膜リリースとは、このような不調の改善を手助けする一助として、世の中に広がっていきました。

③適応となる人は?

適応を考える際には様々な考え方が有ります。
もちろん、ちゃんと実施する際は専門的な評価や診断を一度お受けした方が良いかと思います。どんな技術にもリスク管理は必須です。

日常生活に大きな制限の無い場合で簡潔に記述すると…

・現在、身体が重く感じており、以前よりパフォーマンスの低下している人
・慢性的な腰痛、肩こりなどのある人
・デスクワークなどで長時間動かない環境にある人

といった感じでしょうか。

④禁忌の人は?

絶対的な禁忌も存在します。

・悪性腫瘍
・癌
・動脈瘤
・リウマチ
・感染症罹患時
・開放創
・骨折部

つまり、身体が炎症状態にある時は控えましょうという事です。

⑤施行するときの考え方は?

筋肉の機能を最大限発揮するためには、筋膜のスムーズな動きが不可欠です。

その筋膜は、身体の全方位から様々な方向で繋がっています。
まずはその方向性を理解して行う必要があります。

そして、実施方法に関しても様々なルールがあります。
決して闇雲に飛びついて、適当な方法で行わない様にして頂ければと思います。

・セルフで行う場合は1日3回ほどを目安に
・1つのリリースに20~30秒程時間をかけ、慣れたら伸ばしていく。
※コラーゲン繊維は時間をかけないと伸ばされない
・勢いをつけず、無理に伸ばさない
・痛みを感じない範囲で行うこと
・気持ちが良いと感じるほどの緩やかな刺激で、ゆっくり筋膜が新調されるイメージを持って行うこと

まとめ

…とまぁ、特に影響力の無い私のnoteだからこそ書けた事ですが、筋膜に関する情報においては、様々な意見が飛び交っています。

例えば、民間療法の「筋膜剥がし」ですが、筋膜研究の第一人者と言われる竹井仁先生はこれを真っ向から否定しています。
筋膜をいたずらに傷つけるだけであると…

しかしYouTube等では、この「筋膜剥がし」がとても効果的という動画が投稿されたりしていて…

私は理学療法士なので、エビデンスに基づいた手技が基本だと思っています。可能な範囲で調べた所、まだまだ論文などが少なく、日本ではエビデンスが確立されてはいないのが現状です。

もちろん筋膜剥がしも同様です。

なので、様々な研究が進んでから手を出しても良いかなーと考えています。

しかし、効果的な手技であると言うことは自分の身体でもなんとなく感じている所なので、自己責任で行えるのであれば、私は良いのでは無いかと思います。


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