
通信小説 ビートルズとともに始まる 第5話予告編「第1部完結!Power to the People」 by Terry Holiday
ジョンは逃走中のチャップマンが自分たちを狙っているとジョージとリンゴに連絡し、3人はポールと面会するためルーズヴェルト病院に集結した。
「とにかくポールを見舞ってやってくれ。泣いてばかりいるんだ」
ジョンが先に病室に入りジョージとリンゴを手招きして、久しぶりの4人の再会になった。

「ごめんよみんな。僕は嫌われていたんだ。僕のいたビートルズは終わったんだ」
「どうしたんだいポール? あんな奴の戯言なんか真に受けるなよ!」
取り敢えずポールの病室を3人は出る。そしてジョージが気付いたことを切り出して、ジョンが答える。

「それにしてもチャップマンは逃げていて所持金もないのに、何故銃を入手出来たんだろう?」
「奴に金と銃を渡した連中がいるのさ。この国にはね」
「今はダコタ・ハウスにいたら、ヨーコとショーンも危険になるんじゃないかな?」
「それはないと思う。あいつを支援する連中も含めて、あいつらは名声と利益のために僕たちを標的にしているだけだからね」
リンゴが呆れて呟く。
「Oh no……まるで僕たちのほうが指名手配の犯人みたいだなぁ」
