雑誌に掲載されました。
タイトル通り、「フローリスト」6月号に私の作品が掲載されました!
「フローリスト」創刊40周年記念企画フラワーデザインコンテストの花束部門に応募し、受賞とはなりませんでしたが入選という形で私の作品をご掲載いただきました。
お花を始めて1年半、こういったコンテスト自体応募することは初めてで、というよりコンテストがあるという認識すらあまりなかったのですが、たまたまインスタグラムで「フローリスト」のコンテスト開催の記事が目に留まり、いい経験になりそう!と思い応募してみることにしました。
ですが、私は店舗を構えているわけではないし、常にお花がある生活をしているわけでもないので、コンテストにそこまでお金をかけられない、と思ったのが正直な気持ちで。
コンテストに応募してみたい気持ちと、そのために市場へ行ってロットで仕入れてくるのもなんだかなぁ…と思っていた矢先、お花の同期と開催したマルシェで、残ったお花をもらって帰ってきたのです。
残ったお花でしたが、同期とこだわって選んで仕入れたお花たちで、どれも最高に可愛かったので、そのまま使わせてもらいました。
締め切りもギリギリだったので、急いでもらって帰ってきたお花たちを水揚げして、組み合わせを決めて、束ねて、写真撮って、編集して、アンケートに回答して、送信。ここまでほぼ1日でやり切ったと思います。
こういったタイミングや、熱量ががっちりかみ合っている時ってマリオでいうスターモードに入りますよね。で、大体こういうときは普段以上のパフォーマンスができるような気がします。
最終審査の連絡がきたときは嬉しく、最終選考に残ることができただけで満足だと思いました。
最終審査は、実物のブーケを決まった日に編集部スタジオに送付して、そこで有名フローリストによる審査と、掲載写真をプロのカメラマンに撮っていただくということで、紙面の載る可能性が高かったので、どういったデザインにするか、本当に悩みました。
受賞するにはそれなりに華やかだったり、ボリューム感が必須かと思いましたが、私がコンテストに応募した目的はなんなのか、ただ受賞したいだけなのか、と考えたときに、受賞が目的ではないという結論に至りました。
まだ開業したばかりで、お花の業界のことも、良し悪しも分かっていない段階で「果たして自分の実力は業界のプロにも通用するのだろうか」という実力試しをしてみたいと思ったことが応募のきっかけになったと思います。
そこまで分かればやることはただ一つ、自分の好きをただ表現すればいいだけだと思い、そこからはあまり悩むことなく、仕入れと制作を行いました。
6月号とのことでしたので、ジューンブライド、サムシングブルー、ということで青系のお花を使ってブーケを作ろうと思いました。
青系のお花って実は種類が少なく、季節や時期によっては本当に少ないです。
そういった時に、染色されたお花があれば、比較的容易に青いお花が手に入りますが、私は「自然が生み出す自然の色」が好きでお花を好きになったので、染色されたお花は、素敵だとは思いますが自然ではなく、個人的にはあまり好きではありません。
市場へ行き青いお花を探すのも一苦労ですが、自分の「好き」には正直でいたいし、お花を好きになったきっかけくらい最後まで妥協したくないと思います。
上記を踏まえて、最終審査に提出するお花は、染色されていない青いお花を使ってブーケを制作しました。
自然が生み出す青の色を集めたので、優しくナチュラルな雰囲気のブーケになったと思います。
結果として受賞には至りませんでしたが、自分の「好き」が表現できたと思いますし、有名フローリスト様からいただいた講評コメントに、私がお花を作る上で思い描いていることをそのままコメントにしてくださっていて、ちゃんと伝わっているんだ、と嬉しく思います。
(とても素敵なコメントをいただきましたので、ぜひ「フローリスト」をご覧ください!)
今回のコンテストは私の想像以上の応募があったそうで、審査される方も大変だったかと思いますが、数ある作品の中からDAY FLOWERが掲載され本当に光栄です。
自信にも繋がりましたし、励みになりました。
一つ一つの商品や作品を丁寧に制作し、受け取った方や見た方に何かを感じてもらえるような、そんなお花を作っていきたいと思います。
そして、いつかコンテストではなく、自身の力で取材されるような、そんなフローリストになれるよう精進して参ります!