第10話「2回目のツーリングを目前に大慌て!」
待望の2回目ツーリングが決まった!
前回の失敗から学んだ事を次回に生かすべく、
オイラは着々と準備を進めていく。
ツーリングは5月下旬。
いったいどんなウェアが丁度良いのだろうか。
おそらく気温は平地で20度程度と思われる。
しかし、朝晩や標高の高いエリアでは10度台だろう。
ましては、前回みたいに突然の雨に見舞われたら、きっと5月と言えども凍えるに違いない。
でもオイラが持っているのはメッシュジャケットだけ。
はたしてこの装備で大丈夫なんだろうか・・・
ネットで調べても、はっきりとした答えが見えてこない。
そこで、ライダー大先輩でもあり、大口クライアントでもあるあの人に助言をもらう事にした。
ランチにお誘いし、終始バイクとキャンプの話で盛り上がる。
服装についてのご意見を伺ってみたら、さすがバイク歴20年のベテランというべき答えが返ってきた!
平地の最高気温が20度前後の場合は、軽めの冬装備でOK。
実はこの位が一番服装を選びやすく、なおかつ走りやすいらしい。
秋冬用の上下に冬用グローブ。インナーは、ロンTの上に、風を通さない薄手のインナー。この装備で、平地も山も大丈夫だって。
難しいのは、平地が20度~25度程度の場合。
冬用装備では、平地だと汗ばむ。山間部ではちょうどいい。
しかしながら、平地ではウェアが邪魔になるらしい。
ちょっと待てよ・・・そもそも冬用のウェアを持っていないじゃないか!
という事は、必然的に上着はハーフメッシュのジャケットって事になるよね。でもハーフメッシュジャケットだと、朝晩や山間部では寒いらしい。
じゃあ、インナーに厚手なものを着込めば良いよね!
そう言うとあの方はこう言った。
「平地ではそのインナーが暑くて邪魔になるんですよ。インナーを脱ぐとなると、それをしまう場所が必要になりますよね。」
そうか・・・オイラはレンタルバイクなのでシートバッグも持っていない。
リュックを背負って行こうと思ってたんだけど、お土産を買いこむ予定なので、それに服まで入らない可能性がある。
いっそのこと、シートバッグを買おうか!
でも、バイクを持っていない俺は、毎回違うバイクに乗る事になるから、どんなバイクにも合うシートバッグが必要になるよね。
そんなシートバッグあるのかな・・・
そして悩んだあげく出た答えは「リュックで良いや」だった。
ツーリングまであと2週間。そろそろバイクの予約をしなければ。
愛想は良くないし、バイクもボロイけど、あのレンタルバイク屋で借りるしかないな。
今回は、前回借りる事ができなかった「CB1300」か「ドラッグスター1100」にターゲットを絞り、お店に電話してみる事にした。
プルルル、プルルル♪
おかしいな、電話に誰も出ない。もしかして休みかな?
翌日、もう一度電話をしてみたが誰も出ない。
1時間おきに電話してみたけど、やっぱり誰も出ない・・・・
どうなってんの???
心配になったオイラは営業車を走らせ、いざバイク屋へ。
お店に到着すると、なんだか様子が変わっていた。
以前まで並んでいた中古車は全てなくなり、事務所も閉まっている。
事務所の前まで行ってみると、扉には「営業終了のお知らせ」と書いた張り紙があった。
がーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・
これはやばい!
2週間後はクライアントとのツーリングだ。大至急バイクをレンタルできる店を探さなければ!
スマホで全力リサーチを始めて5分。
あっという間に、レンタルバイクの店を発見。
少し拍子抜けしたのもつかの間、レンタルバイクの料金を見てオイラは愕然とした。
8時間保険込みで2万円!!
えええええ??
前回借りた店では1万円で200円ほどおつりが来たぞ!
いやいやいや、高いやろ!
サイトを詳しくみていると、どうやらクラスによってレンタル料が違うようだった。少しほっとするも、乗りたいバイクはどれも2万円前後することが分かった。
さらに、次のツーリングは朝早くスタートして、暗くなるころに戻ってくるというフルコースだ。店がオープンする10時からレンタルする訳にはいかない。つまり、前日の夜にレンタルして、24時間借りる必要があるという事だ。24時間借りると、なんと25000円オーバー!
そんなぁ・・・・
しかし今更この機会を逃す訳にはいかない。
思い切って乗りたいバイクを借りよう!
そして初のロングツーリングを、十分に楽しもうじゃないか。
腹を決め、予約したバイクは、
CB1300スーパーボルドールだ!
ホンダ最高峰のバイクで最高のツーリングにするぞ!
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