【スプラトゥーン3】誰も解説していない、デンタルワイパーの操作方法【動画付き】

デンタルワイパーは難しい?

 実装前から気に入ってずーっと使い続けているデンタルワイパー、楽しすぎて色んな人にオススメしているのだが、みな口をそろえて「操作が難しい」と言う。
 自分は、操作自体は難しい武器ではない、と思っていて、これは使い慣れたから麻痺しているのでなく、実装後3日くらいでストレスなく動けるようになったという体験に基づいた意見だ。
 他人と自分が思うデンタルワイパーの操作について、果たしてこのギャップは何なんだろう?と2分くらい悩んで、一応の結論を出すことができた。  
 恐らく、ゲームの仕組みに対する理解度の差なんじゃないかと思う。なので、この記事ではゲームの仕組みの部分を含めた操作方法を解説をする。
 なお、立ち回りについては一切解説しないので、あらかじめご了承いただきたい。



(攻撃の)発生と硬直と全体フレーム

 前置きが長くなってしまったが、もう少し前置きをさせていただきたい。デンタルワイパー自体の解説の前に、この記事で多用する用語を紹介する。ゲームの仕組みに関する部分なので、少しややこしい説明になるかもしれないが、何となくでも理解をしてもらえると、後の解説が頭に入りやすくなると思う。

(攻撃の)発生とは?

 ZRを押すと弾が出る。当たり前の話だが、実は武器によって弾がでる早さが違うのはなんとなく体感していると思う。シューター系統はZRを押せばすぐに弾が飛ぶし、ダイナモだとZRを押してから長い時間の振りかぶりの後に弾が飛ぶようになっている。
 この、弾が飛ぶ瞬間を『発生』と呼ぶ。ZRを押してから発生までの時間を『前隙』と呼んだりもする。

硬直とは?

 弾を飛ばした後に次の行動に移ることができるまでの時間を『硬直』と呼ぶ。(ゲームによっては『後隙』と呼ばれたりもする)
 一番分かりやすいのは、イカ状態になれるまでの時間だろう。シューター系統はいつでも素早くイカになれるし、ブラスターやエクスは時間がかかる。マニューバがスライドを使いきった後もイカになれるまでは時間がかかる。
 硬直について注意したいのは、次の行動に対して硬直時間が一定ではない点だと思う。デンタルワイパーには少し変わった硬直が存在するので、後ほどの解説を参考にしてもらいたい。

全体フレームとは?

 ZRを入力してから硬直が終わるまでにかかった一連の動作時間を『全体フレーム』と呼ぶ。”フレーム”の意味は一旦考えずに、そう呼ぶものだという風に認識していただきたい。


デンタルワイパー系統のクセと対策

2種類の攻撃

 デンタルワイパーには『ヨコ斬り』と『タメ斬り』の2種類の攻撃が存在する。どちらの攻撃方法もクセがあり、独特の操作感を生み出している部分だ。
 射程やダメージ、細かいデータが見たい場合はwikiを参照していただきたい。この記事では、キャラコン部分に重きを置いた解説をしていく。

ヨコ斬り

 ZRを押した後、素早く離すとヨコ斬りの攻撃になる。
 ヨコ斬り最大の特徴は、射撃中のヒト速が一定であるという点だろう。ヒト速のギアパワーは全く効果がないので注意してほしい。
 デンタルワイパーの射撃中ヒト速はかなり遅いので、連打すると非常に重い動きになる。

 しかし、実は硬直がかなり短く、さらに足元塗りが100%発生するので、ヨコ斬り→イカ移動という動きに関しては素早く行える。
 加えて、イカ移動から小ジャンプをしながらだと遅い射撃中ヒト速を誤魔化せる。

 つまり、イカ移動→小ジャンプ→ヨコ斬り→イカ移動→小ジャンプ→ヨコ斬り……という風に動くと、かなり軽快に動きながら攻撃が行える。これは基本中の基本なので手癖になるレベルで体得しよう。
 どういう風な動きになるかは、この記事の後半に動画を載せてあるのでそれを観ていただきたい。

 ちなみに、ヨコ斬りのダメージは飛ばしたインクが40。武器本体を直接相手に当てると30。インクは水平に飛び、消えるまで一切落下しないので曲射ができない点が最大の弱みとなる。

タメ斬り

 ZRを長く押すとチャージが始まり、最大までチャージをしてからZRを離すと、抜刀しながらの斬撃を繰り出すタメ斬り攻撃となる。
 タメるという言葉のイメージだと、チャージャーやスピナーのように、じっくり時間をかけてチャージをするように思える。
 しかし、デンタルワイパー(ドライブ・ジム含むワイパー系統)のタメ時間は非常に短く、デンタルワイパーだと0.33秒程度でチャージ完了となる。

 この極短時間のチャージに慣れる事がワイパーを使うための一歩目の作業になると言っても過言ではない。まずはタメ斬りをスムーズに連射できるくらいチャージ時間に慣れる練習をしておこう。
 0.33秒ぴったりでZRを離す必要は無いが、0.5秒だとタメすぎ、といったイメージだ。

 チャージ時間はかなり短いが、デンタルワイパーは発生が遅く、それに伴って全体フレームも長い。簡単に言うと無防備な時間が長い。射程は試し撃ち場のライン3本程度とそこまで長くないので、危険な場所で大きな隙を晒す場面が多くなる。
 だが、タメ斬りもヨコ斬りと同じように硬直はかなり短い。この利点を活かし、タメ斬り後にイカ移動やジャンプを挟んで、被弾しにくい動きを心がけよう。

 タメ斬りで飛ばしたインクのダメージは80、武器で直接相手を斬ったダメージは160になる。リスポン直後の相手は直接斬っても1撃ではないので注意しよう。
 なおタメ斬りも曲射ができないので、凸凹した地形は苦手な武器だと言える。

踏み込みタメ斬り

 地面にいる時にスティックを前に倒しながらタメ斬りを出すと、前方に素早く移動してからタメ斬りを繰り出す『踏み込みタメ斬り』(仮称)が使える。
 他のワイパーと違い、試し撃ち場のライン1.4本分もの距離を移動する。マニュ系統のスライドに近い動きだが、空中に飛び出しても踏み込みが終わるまでは落下しない。

 踏み込みタメ斬りも硬直が短いのだが、何故かヨコ斬りをした時だけ硬直が長くなる
 試合中、タメ斬り+ヨコ斬りのコンボでキルを狙っていく事が多いが、踏み込みタメ斬りの時は最速ヨコ斬りは狙わずに、イカ状態を挟むようにした方がいい。というかイカ状態を挟んでもキルタイムはほとんど変わらない。

 入力の仕様上、踏み込みは必ず前方にしか行けないが、タメ斬りはエイムを合わせた方向に放つ。壁際から飛び出したり、相手のエイムが合わせづらい方向に敢えて踏み込んだり、慣れると柔軟な使い方ができるようになる。


具体的な操作方法

 これらの基本的な知識を踏まえた上で、実際の試合中に頻繁に行う動作を解説していく。

共通すること

 ヨコ斬り・タメ斬り共に、放った後は素早くイカ状態になって、できるだけ同じ場所にとどまらないように心がけよう。

タメ斬りヨコ斬りコンボ

 キルを狙う時によく使うコンビネーションである。
 やり方は簡単で、普通にタメ斬りを放った後にできるだけ早くヨコ斬りをするだけだ。
 これを射程ギリギリで行うと、弾速差のおかげで短い間隔で弾が当たり、相手視点では瞬間的にやられたように感じる。
 ただし、イカ移動を挟まずに撃つので隙が大きい点には注意したい。完全に不意打ちでやるか、ジャンプしつつ撃って相手の弾が当たりにくいようにしよう。


タメ斬り→イカ移動→ヨコ斬り

 敵に見つかっていて警戒されている時にやりたい動きで、タメヨココンボの派生のような感じだ。
 やり方は、タメ斬り→イカ状態になって横に移動→小ジャンプしながらヨコ斬りをするだけだ。
 ジャンプとイカ移動を交互に行うので相手はエイムを合わせ辛いが、こちらの攻撃は横に広いので割と当てやすい。


直斬り(仮称)

 タメ斬りを直接当てて、相手を一撃で倒す攻撃も中々の頻度で狙っていく必要がある。
 デンタルワイパーと言えば踏み込み斬りのイメージがとても強いと思うが、相手が来るのを待ち構えたりするときは足を止めて斬った方が断然当てやすい。
 踏み込まない直斬りは、相手が来そうなタイミングに合わせて使うようにすることが多い。例えば壁を登りきる瞬間、ホコを持つ瞬間、潜伏中目の前に来た時など意外と使う場面が来る。
 見た目はあまりカッコ良くないかもしれないが、斬れそうな時はどっしりと構えて斬ろう。


踏み込み直斬り

 デンタルワイパーの代表的な動きのひとつ。ライン1.4本分を一気に強襲して1確を狙っていく。
 相手に対して真っ直ぐに突っ込むと、ただ撃たれてやられるだけなので、タイミングや踏み込む方向の工夫が必要になる。
 また、タメ斬りを繰り出す直前まで相手をよく見て、瞬間的にエイムを合わせる事もできるようにならないと、踏み込み直斬りは中々使えないだろう。
 直斬りが成功しても失敗しても必ずイカ状態になって移動を挟む事は忘れないようにしよう。
 そして直斬りが失敗しても、飛ばしたインクが当たって80ダメージが入ることもあるので、ヒット音が聞こえた場合はヨコ斬りの追撃も無理のない範囲で狙いたい。

 とにもかくにも、踏み込み直斬りはやった後のケアが非常に大切なので、疎かにしないように気を付けよう。


ヨコ斬り→イカ移動→小ジャンプ→ヨコ斬り

 ヨコ斬りの後にイカ移動を挟み、小ジャンプで飛び出しつつヨコ斬りやタメ斬りを出すテクニック。デンタルワイパーは足元塗りが100%発生するので、足場の状況を気にせずに使える。
 小ジャンプは相手の弾を避けるために真横に飛んだり、引き撃ちで後ろに飛んだり、壁の裏に入ったり、できる事が多いので、色んな方向へ飛べるように練習しておこう。


直当てヨコ斬り

 直斬りよりもさらに近い距離になった場合、武器本体を当てるヨコ斬りが使いやすい。横の範囲が広いうえにほぼ確実に一発70ダメージが入るので、お手軽かつ高火力な攻撃ができる。
 さらに上記のヨコ斬り→イカ移動が使えるので、相手視点だとめちゃくちゃ攻撃が当てにくい。
 ブラスター種やバケツ種のような単発系の武器が相手だと、至近距離まで詰めればほぼ勝てるので、積極的に狙っていきたい。


段差上へのタメ斬り

 ジャンプの頂点付近でタメ斬りを放つことにより、苦手な段差上への攻撃が少しマシになるテクニック。難しい上に使う機会は少ないので、余裕が出てきたら練習するくらいでいい。
 やり方は、チャージ完了後ZRを離すのと同時に大ジャンプを行う。ジャンプ自体がふんわりした挙動なので、厳密に同時でなくても大体ジャンプの頂点付近でタメ斬りが放てる。
 タメ斬りのインクは一発80ダメージなので、味方の攻撃やボムと重なったりすると中々熱い。段差下のデンタルワイパーはあまり警戒されないので、安全な状態なら狙ってみると意外と当たって面白い。



注意点

 最後に注意点を解説しておく。細かい事なのであまり気にしなくてもいいかもしれない。

エイムについて

 デンタルワイパーで一番難しいと思った部分がエイムである。
 横向きの攻撃判定はかなり広いが、実は縦の判定がかなり狭い。加えて、シューター等はデフォルトで少し上に向かって弾が飛ぶが、ワイパー種はその補正がないので、若干下向きに弾が飛ぶような錯覚を覚える。
 実際は水平に飛んでいるのだが、自分を写しているカメラが斜め下を向いているので、勘違いが起きやすくなっているのだと思う。

 細かい仕様はともかく、他の武器と比べて少し上向きに攻撃しないとインクが相手まで届かず地面に吸いこまれてしまうので注意しよう。
 何気に習得するまで一番時間がかかる部分かもしれない。

直斬りの上下判定

 直斬りの上下判定もかなり狭いので、大ジャンプで避ける事ができる。露骨に直斬りや踏み込み直撃を狙っていると、知識のあるプレイヤーはジャンプで避けるので、避けられてしまったら次からは少し上に向かって撃つといい。
 だいたい頭の当たりを狙うと、地上・空中ともに当たりやすい角度になる。

ジャンプについて

 デンタルワイパーに限った話ではないと思うが、ジャンプはブキの硬直を完全に無視していつでも行える。チャージしたり連打したりZRが忙しいので難易度は高いが、ZRとの連動にこだわらず、攻撃とはバラバラにジャンプできるようになると心強いだろう。


あとがき

 ほとんどが操作方法の解説だったが、中々のボリュームになってしまった。ここまで読んでくれた方には感謝しかない、ありがとうございます。
 立ち回りやギア構成に関しては上手な人の解説がいっぱいあるが、そもそも軽快に動く事が難しいという話を聞いたので、こういう記事を作ってみた。
 良きサムライライフを送ってほしい。

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