書物の帝国(購書日記2020.11.26)
仕事が進捗したので、久々に神保町へ。街並みがなんとなく変化していて、確実にCOVID-19の影響が出ていると感じた。古本屋もカウンターの感染対策など、大変そうだ…。小生自身もCOVID-19対策で、古書を買った後の処理(アルコール消毒)がややめんどくさいが、感染症対策なので仕方がない。古本屋を見回るのはよいストレス解消になる。
購入
RBワンダーで二冊。
・朝松健『一休闇物語』(光文社文庫)
・朝松健『ぬばたま一休』(朝日文庫)
澤口書店にて
・d関満博『現場主義の知的生産法』(ちくま新書)
既に持っている本の状態が微妙なため、買い直し。
三省堂書店にて
・榎本憲男『インフォデミック』(中公文庫)
・酉島伝法『るん(笑)』(集英社)
・手塚マキ『新宿・歌舞伎町』(幻冬舎新書)
読了
・北野勇作『100文字SF』(ハヤカワ文庫JA)
100文字という制約のついた中で、SFや日常からのずれをうまく北野勇作らしいほんわかとした語り口で書いたもの。長編の後の口直しに最適な1冊。こうなんというか、世界はつづくよ人類が亡びても的な感じがとても好き。『昔、火星のあった場所』など、日常がいきなりズレて、非日常になったと思ったら、実はそれが日常であったという違和感のなさをSF作品に落とし込んだ物語が多い。北野勇作さんは、日常SFの優れた書き手だなぁと改めて思う(作風がぶれないのもよい)。そして北野ワールドに徐々に浸食されていく感覚が心地よい。
なおnoteにも『100文字SF』のできた経緯、あとがきなどが公開されているので、興味のある人はぜひ一読あれ。