暁の手記 その16

TO1がバラバラになってから数日。皆がそれぞれインスタグラムを作ったところ、もう芸能界には戻らないと言った子。戻る決心をした人もいたこと。皆の行く道が少しずつ輪郭をおびてきて、私は今更になってもうTO1はないんだなという事を実感した。ぼんやりとした喪失感と皆が決めた道を応援したい気持ちがない混ぜになった。
私はジャニーズで宇宙Sixというチームが好きだった。宇宙Sixは元々名前の通り6人で結成されたのだが、結成して1年足らずで演技の道に行きたいとの意向でメンバーが脱退。
またその翌年にはかの有名なSnow Manの追加メンバーに最年少だった目黒蓮くんが選ばれ、あっという間の兼任期間を終えてSnow Man専属となった。
私が宇宙Sixの現場に行けたのは2回だけ。私の推しは目黒くんだったので推しがいた事を踏まえると一回しか彼の顔を生で見ることはなかった。
今じゃ考えられないくらい、歌は苦手だったのに、今はたくさんのおいしいパートを歌わせてもらっている。
そして宇宙Sixは4人での公演を最後にメンバーの不祥事脱退をきっかけに空中分解してしまった。今ジャニーズに残っている元宇宙Sixのメンバーは松本幸大くんと原嘉考くんのみだ。2人は今俳優をメインに活動している。

一方TO1は私が見つけるのが遅かったのとコロナ禍だったこともあり、生でチフンちゃんの事を見られることはなかった。唯一見に行ったTO1のファンミーティングに参加した時は、もう再編されたメンバーでのパフォーマンスだった。お見送り会の時、チフンちゃんのトレカを見せたらチャニが笑ってくれたのがとても嬉しかった。まだ仲良しなんだと。
これ以上の悲劇なんてもうないと思ってた。でも、現実はそう甘くはなくて、彼らはその後まともなカムバックをさせてもらえないまま、契約を打ち切ることになってしまった。
悲しかった。推し活でこんなに泣いたのはこの子たちが初めてだった。
でも終わりがあるからこそ始まりがある。
たとえTO1が無くなっても君たちのことはずっと見てるよ。応援してるよ。いつもサポーターズとして傍にいるよ。
A.B.C−Zの曲の一つに『サポーターズ』という曲がある。

君をサポートしたい どんなに辛い夜も ひとりじゃない 忘れないでね

僕も君に救われたんだよ だから遠慮なんていらないのさ You And Me

私の大好きな歌詞。君たちがどんな時も活動を通して応援していてくれたのを、私は忘れない。君たちが汗水垂らして、魂を込めてやったことは間違いじゃない。間違ってることなんて、何一つ無いんだよ。皆最善を尽くしてくれたって知ってるから。
今の私に出来ることは輝かしい世界を生きた君たちの事を語り継いでいくことだけ。
皆にはこの広い空を飛べる大きな翼があるから。私が風を起こすから、飛び立って行っておくれ。君たちならきっと大丈夫だから。
私は君たちに会えてよかった。君たちと過ごした長いようで短かった時間は宝物で、私の青春だった。
13人の未来に幸あれ!いつでも、どこにいても私は君たちを応援してるよ。

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