インド放浪記vo2~インド人と言えばカレーではなく、爆竹だ!~
飛行機と空港の境界線(あれはなんて名称なんだろうか)を超えると室内にいるのに変な熱気が漂ってくる。東南アジア独独の空気、まるで小学生の時に味わった、夕方から始まる夏祭りを楽しみに待つ午後四時のような空気だ。
入国審査を受け、いざ外へ。日本の空港とは大きく変わり空港の出入口に軍人が銃を持ち立っている。そして、空港で日本円をインド・ルピーに変え、空港から出ると熱を含んだ空気を感じる。
もう夕方だったので予約していた宿へと向かう。空港と隣接している地下鉄に乗ろうとしたときに改札にも軍人が立っており、荷物検査と金属探知をされる。日本では絶対にありえない。こういった当たり前の日常と異なったことが起こるから海外旅行は辞められない。ラッシュ時の時もこの検査をするのだろうか。そんな疑問を抱えながらホームへと階段を上がり、電車を待つ。
電車に乗り、窓から外を見るとやはり何かが違う景色が漂う。建物にしても、木にしても、人にしても、動物にしても、日本とは確実に何かが違う。それはおそらく生まれた場所、育ち方、生き方。簡単に言えば文化が違うのだが、そんな”文化”という二文字では言い表せない程に異国に来ている感覚に襲われた。
ホテルから近い駅で降りると駅の前にはタクシーや”リキシャ”と呼ばれる小型自動車がごった返してた。そして、偶然にもインドに着いた日はヒンドゥー教のお祝いをしていた。インドの人口の80%の人がヒンドゥー教徒であり、宗教が強く根付いていな日本ではあまり、実感が湧かないがインドでは記念すべき日であり、お祭り騒ぎなのだ.
驚いたのは、若者が爆竹を町中で鳴らしていることだ。単純に町中で爆竹の音がなり、とてもうるさい、これが毎年行われているのか?という驚きと、日本の若者と違い、受け継がれた文化を自分たちのやり方で楽しみ、祝うその姿勢に驚いた。
初日から感じたのは、ほとんどの人が無宗教の日本にはない、宗教のアイドル化だ。インドに住んでいる若者は彼らが信仰する宗教の祝日を彼らなりに日本の若者が”推し”の誕生日を祝うような心持で祝っているのではないだろうか。もちろん純粋に祈りをささげる人はたくさんいるのだろうけど、あの爆竹を町中で響かせている若者はそんな風に自分の信仰する宗教を推しているのでは。
そんなことを考えながら、ホテル(とは言っても一泊900円のドミトリー)で爆竹の後を聞きながら眠りについた。
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