ふつおた供養③

文田さん、根建さん、織田無道さん、こんばんは。

出張から車で帰っていたある日のことです。
道がわからなくなったので、
カーナビをつけると早速、
「300メートル先、直進です。」
「5キロメートル先、2キロメートルの渋滞です。」
と、カーナビは僕に教えてくれました。
僕は、

「さすがカーナビ。
道のことならなんでも教えてくれる。」
と感心しました。

しばらく運転すると、カーナビは突然、
「会社のお金を横領するのは、
辞めましょう」
と僕に言いました。

僕は突然のことにビックリしましたが
「さすがカーナビ。
道のことならなんでも教えてくれる。
間違った道へと進んだオレを
正しい道へと導いてくれる」と
感心しました。
会社に戻ったら、正直に社長に横領のことを
言おうと思いました。

またしばらくすると、カーナビは突然
「15章まであるんですよ」と
僕に言いました。

僕は突然のことでビックリしましたが
「さすがカーナビ。
道のことならなんでも教えてくれる。
虎舞竜のロードのことも
熟知しているんだな!」
と感心しました。

家に帰ったら、早速2章から聞こうと
思いました。

またしばらくすると、カーナビは突然
「そろそろ、催します」と
僕に言いました。

僕は、どういうわけか、
よくわかんなかったのですが、
すぐに、尿意を催しました。

僕は
「さすがカーナビ。
道のことならなんでも教えてくれる。
僕の尿道の情報も、網羅しているんだな」
と感心したのですが、
トイレに行きたくなり、
一層、アクセルを踏みました。

しかし、ここは、
カーナビの最初の音声から、
5キロ進んだところです。

そうです、渋滞に巻き込まれてしまいました。
最悪です。
なんとかできないかと焦っていると、
カーナビが、
「まだあわてる時間じゃない」
と僕に教えてくれました。

「道のことに精通しているカーナビ、
仙道のことも知ってるのか」
と感心しましたが、
それとこれとは別。
僕は漏らしてしまいました。

何でもない夜のこと、
2度と戻れない夜でした。

文田さん、根建さんは
車の中では、何を聴きますか?

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