※ネタバレ注意※【ベイビーわるきゅーれナイスデイズ】を完成披露上映会で観て気持ちが溢れ出たので好き勝手話そうかと思いまして。
こんにちは。
デイヴィッドくんと申します。
これを書いている時、まだ「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」は公開されていません。
2024年8月27日。阪本裕吾監督作品、「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」の完成披露上映会に運よく当選し、鑑賞し終えた直後です。
いち早く新作を見れることにドキドキしながら鑑賞を終えました。
…
すげぇ...すげぇよ....
なんで毎回超えてくるんだよ...
この溢れ出す気持ち、とにかく話したい。
でも、まだ公開されていない。
なので勢いでこれを書いてます。
上映開始されたら公開しようと思います。
勢いすぎて駄文ですが、ご容赦ください。
(※ネタバレ全開で書いていますので、未見の方はご注意ください※)
“冬村かえで”という人間
最強の殺し屋として公開前から謳われてた池松壮亮演じる冬村かえで。
とんでもなく魅力的なキャラの登場じゃないですか!
正直「最強の殺し屋」という謳い文句で紹介された時はあまり面白みがないなと思った印象。ただ圧倒的に強い殺し屋が出てきてもこの世界ではただ強い人で終わってしまうのではないのかと。
ところがどっこい1番人間してた!
弁当買ったけど箸が付いてなくて貰おうとしても、貰えずにそのまま身を引く。
銃を初めて使った時、音にびっくりしちゃう姿。
対象のチンピラが意外に強くて必死をこく姿。
どれもが人間としてのまっすぐな感情表現でとてつもなく愛おしい。
ファッションも少年のようなラフな格好で、生活も素朴で飾らない。
外の世界への恐怖をいつも感じているのか、母親の子宮にいるかのように室内のテントに籠り続ける。孤独を怖がりながらも孤独でしかいられない。
「最強の殺し屋」からは想像もできない姿にとにかく惹き込まれた。
そんなかえでが欲しかったのは仲間。
心から熱くなれて信頼のできる仲間。
仲間をつくるためにも自分は強くなくてはいけない、弱いと仲間に見捨てられる。そういった考えから日々の仕事の反省、改善をひたすら行ってきたのかなと。
半ば強引にファームの連中を仲間にしたけど、結局1人で行動していた。本当の仲間にはなれなかった。
(移動中の車内はすごく楽しそうだったけど、なんとなく悲しかった)
殺しが終わって、家に帰り、日常生活をこなすことで人間を保っていたかえで。
殺しが終わって、家に帰り、ちさととただただ日常生活をしていたまひろ。
ラストバトルでの「あんたが羨ましい」に込められていた真意はまひろには理解ができなかったのではないかなと思った。
なぜならまひろにとってちさとは当たり前になっていたから。
“まひろ”の覚悟
今まで社会に適応できず、自分には殺し屋しかできないと生きづらさを感じながらものらりくらりと生活をしてきたまひろ。
仕事を依頼されてはただこなす日々の中で初めて殺せなかった冬村かえでという存在。
かえでと出会ったことで今までに感じたことのなかった、悔しさ。
殺されてもおかしくなかったのに、かえでからの情けを受けたことで、自分が殺し屋として否定されたように感じた。
そしてかえでを殺したいのか、それとも倒したいのかで自分の中で葛藤が生まれていた。
この今までになかったまひろの気持ちが今回の映画としてグッと面白さを引き上げたなと個人的に思いました。
あと、個人的最高シーンがありまして。
かえでと対峙した時にかえでから「今までで1番強かったのは?1番楽しかったのは?」と聞かれて神村兄弟を思い出したこと。
(あとこのかえでの質問の仕方もすごくいい!)
これで号泣でした!!!!!!!!!!
で、このときまひろが神村兄弟のことを楽しそうに話すのが最高に良かった。
今回のナイスデイズのコピーとして「殺しても、忘れない。」って神村兄弟のことだったのとか思ったりして、熱くなりました。
“入鹿みなみ” VS “杉本ちさと”
ベビわるはアクションすごいけど、今回はトークバトルも面白かったな!
嫌な先輩VS生意気な後輩って構図が良かったなぁ。
どちらも言われっぱなしじゃいられない性格、引き下がるわけもなく。
で、そのアクセントとして入鹿先輩に気に入られている宮内さんね。
宮内さんの世渡り上手には脱帽ですわ。
その後の入鹿みなみの告白。
灰原哀リスペクトはさすがに笑った。
でもこの告白のシーンがさ、ベビわる1のまひろがちさとに謝るシーンと重なってすごい良いシーンなんだよなぁ。
聞いているまひろも昔の自分みたいだなぁと優しく見守ってて、ちさとはまひろを許した時と同じように頭くしゃくしゃして「合格〜」と。
自分的に結構ベビわる観てきた人へのご褒美だなと思いながら見てました。
そのあとの弾切れちさとへのサポートのやり取りとか、ありきたりではあるけど、ちょっと距離縮まった感じとかいいよね。(でも仲良くはなれないと思うし、これからも会えば喧嘩はすると思う←)
アクションの進化
最初から飛ばしてたなあああ!
県庁アクションは見応えしかなかった。
池松壮亮の動きエグくない??
ブリッジ寸前の動きとか、ナイフを押さえる動きとか、なんかもうカッコ良すぎるし色気まであってもうこんなん虜じゃんってなりました。
あと前々からもっと見たいなと思っていたのがちさとのアクション。
やはり肉弾戦って意味ではキャラ的にも設定的にもまひろが強いんだと思うけど、今回はちさとの限界突破って感じのラストバトルが観れてすごい嬉しかったな。
あれちさといなかったらまひろ終わってたと思うもん。
あとまひろの必殺技と言っていい頭突きが効かないという演出、そこからの進化技。
確実に経験値を得ながら戦っているなというのが感じられてめちゃめちゃ好き。
そろそろ”殺し屋協会“のボロが出てきそうじゃない?
これに関しては完全に願望というか妄想というか。
ベビわるの世界観の軸となっているのが殺し屋協会。
ちょいちょい協会のよろしくない部分が出てきていて、今回もカルマ演じる広川が捕まった際に協会のこと言ってたけど、なーんかそろそろ協会の均衡が崩れそうよね。
個人的に協会に所属している殺し屋は所属しているだけであって別に団結とかはなさそうだし。(ないからこそ都合の悪いことは粛清でチャチャっと片付けているんだろうし。
とか思ってそろそろ協会の全貌を知りたいなと思ったり。
ベイビーわるきゅーれは止まらない!
「この二人、これで最期」と謳われてますが、ドラマシリーズの「ベイビーわるきゅーれエブリデイ!」も放送中だし、「ドキュメンタリーオブベイビーわるきゅーれ」も控えていますので、もう今年はベビわる年ですね!
ベイビーわるきゅーれはどの作品から入っても楽しめると思うので、是非見てください!!!見て!!お願い!
【追記】
9/28(土)新宿ピカデリーでの舞台挨拶の回で再度観てきた。
観れば観るほど冬村かえで好きになるな!