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黒緑ファウン=テイン【アドバンス】

はじめに。

 どうも、ダビデです。


 今回は最新弾「デーモンオブ・ハイパー・ムーン」に収録されている新カード【深淵の憤髄 ファウン=テイン】を主役にしたデッキをご紹介します。

 全文無料ですので、ぜひご一読ください。

 リストや採用カードの説明のみを見たい方は目次からどうぞ。





そもそもファウン=テインって?




 上記のテキストの通り、条件付きではあるものの、2コストで召喚可能な、3コスト以下の闇のクリーチャーを2体まで踏み倒せる大型クリーチャーです。

 条件を見ると、【百万超邪 クロスファイア】を思い出す人も多いでしょう。


 Xなどを見ると、事前評価では【鬼札アバクと鬼札王国】と組み合わせてのコンボを想定している人が多かったようです。

 しかし、墓地を肥やして【ファウン=テイン】を出したはいいが、そのあとどうやって勝つのか?と言うところで、足踏みをしている投稿を複数目撃しました。


それもそのはずです。


 墓地ソースのフィニッシャーである【超神星DOOM・ドラゲリオン】や【暴走龍 5000GT】のように一気にゲームを決め切る力がこのカードにはないのです。

 3コストのクリーチャーを2体出してゲームに勝てるなら、【キユリのASMラジオ】を唱えればゲームに勝ててしまいます(なんならラジオは文明指定もありません)


 そんなわけで、このカードを切り札にするなら、従来の墓地ソースとは違ったアプローチが必要だと判断しました。





忘れられた「アビス」と「ナスオ」


 はっきり言うと早々にデッキ作成は行き詰まりました。



 大きい問題として、「墓地にクリーチャーを6枚用意するのは簡単だが、6枚にしたターンにマナが2枚も余らない」


 墓地メタや墓地リセットがホイホイ飛んでくる現代DMではコレは死活問題。




これは困った…






 使いたいカードがあって、リストが自力でまとまらない時、決まって相談する相手がいます。


空鶴くんです。


 過去に、先攻1キルのコンボデッキを制作したこの男。



そんな男から神の一声



「グルナグーシがめっちゃ噛み合ってるから
いい感じに使いたい」



何だっけそれ…






!!!!!


 墓地リセットを食らっても、ターンの開始に墓地を肥やし、墓地メタが当たっても、低コストの除去を打つだけで墓地がピッタリ6枚になる。

完全な噛み合い。

やっぱりお前は天才だ!!!




 しかし、コレだけでは【キユリのASMラジオ】や【有象夢造】なんかと然程変わりません。


 もう少し。ファウン=テインを何度も使えるようにならないとゲームには勝てない…










 筆者がデッキを作成しようとした時、【ファウン=テイン】と相性が良いクリーチャーを見つけていました。


 それは、今では殿堂となった【不敵怪人アンダケイン】



 【ファウン=テイン】を餌にして【アンダケイン】を出す動きは強そうだなと思っていたのです。



((そういえば、過去に2ブロックで
『黒緑アンダケイン』っていうデッキタイプがいたな。漁ってみるか))




あ…


あっっっっ!!!!!







 決まった。お前が「ブースター」だ!!!




デッキリスト


コンセプトは
『ナスオとファウン=テインを組み合わせて、
ハンデスやブーストを繰り返し、相手とのリソース差を広げる』




採用カード


メイン


ブースト枠その①
 ファウン=テインから蘇生する際は、状況に応じてハンデスとブーストを使い分けます。
 後述する破壊の儀の達成に貢献します。





ブースト枠その②
 コンセプト的にブースト枠は自壊持ちのクリーチャーであることが望ましく、【アーテル・ゴルギーニ】からの蘇生も選択肢に入ります。




スーパー墓地肥やし要員。
 常に墓地を5枚以上でキープしてくれる便利屋さん。墓地から離れた時のドローは強制なので気をつけましょう。




 【ファウン=テイン】から釣り上げて1番嬉しいカード。
 構築上、青マナの供給が難しく、滅多に手出ししない。また、ソリティア中に1回絡めば十分なので3枚。
 基本的に色基盤としての役割を終えたあとは、【ファッション・ナスオ】で墓地に送り、【アーテル・ゴルギーニ】と【ファウン=テイン】で使い回す。





追加のハンデス枠。
 【ファウン=テイン】を送り込む前に2マナでハンデスし、墓地の枚数を調整後、蘇生して追加でハンデスを狙います。






このデッキの「ブースター」
 コイツがいる状態で【ファウン=テイン】が着地するとゲームに勝ちます。
 マナにある蘇生したいクリーチャーを自由に墓地に送り込むことができるので、実質マナと墓地は共有のゾーンのような感覚。
 ベラドンナ→ナスオ→アーテルと動くと、【復活の儀】込みで墓地が6枚以上肥えるので、そのまま【ファウン=テイン】へと繋がります。
 ブースト効果は強制なので、山切れが怖い時はフシギバースの種にしたり、アーテルの置換で破壊します。




 メタ除去、墓地肥やし、クリーチャーの蘇生と、このデッキをデッキとして成り立たせている陰の立役者。
 最終的にはループパーツとしての役割もあります。
 フシギバースの対象に取った際、置換効果で好きなクリーチャーを破壊出来るので、【樹占の風】を使い回すこともしばしば。





 このデッキの「メインエンジン」
 ハンデス、リソース回復、大型ブロッカーと多数の役割があり、このデッキはコイツを出すために制作されています。




ルーターその①
 墓地と手札の質を上げるのに貢献します。
 フィニッシュ直前のターンにアビスラッシュで出しておくと、ループパーツのボトム落ちをケア出来ます。




ルーターその②
 墓地に落ちてしまった【ファウン=テイン】を回収したり、上面で出して面処理に使います。
 【ザビミラ】を出す時に頭数が足りない場合は、コイツを1コストで添えてあげることも。小回りがきく好きな1枚。





 【ファウン=テイン】を複数回使い回すためのカード。ゲームが拗れている時にマナに逃した【ザビミラ】を回収して一気に突っ込むパターンもある。




フィニッシャーその①
 【ファッション・ナスオ】で墓地に逃して、【ベラドンナ】を複数体破壊して、最後に【破壊の儀】で回収する。
 【アーテル・ゴルギーニ】と組み合わせてイソレイトループするため、1枚絡めば良い。




 盾落ちケアおよびメタ除去。
 イソレイトループの際に盾を全て回収できる。
 低コストでメタクリに触れるのもGOOD





フィニッシャーその②
 イソレイトループの際に【ザビミラ】で無限に砕いて相手をLOさせる。
 ほぼペーパーだが、1番まともなスペックがコイツだった。




5枚目以降の【ファウン=テイン】
 【ファッション=ナスオ】を蘇生することもできるので、痒いところに手が届いてくれる。





ブースト枠その③
 9枚目以降の初動で、単色のクリーチャー。
 やったことないけど、8マナ払って上で出すことがあるかも…?





GR各種


墓地メタ2種。
 相手のハンドを刈り切ってからGR召喚を行うので、逆転の可能性を少しでも減らすために採用。





ブロッカーおよび攻撃ストッパー4種。
 ワンチャンを潰すため。GRクリーチャーが墓地に行った際も、墓地が8枚あれば、【墓地の儀】を達成できることを忘れないようにしよう。





超次元


 【ヴォルグ・イソレイト】を作り上げる3枚。
 最終的にはループでLOさせるか、盤面をパンパンにして殴り勝つ。
 【サイクリタ】のジャストダイバーは引き継ぐのを忘れないように。





 【ドギラゴンX】は【アーテル・ゴルギーニ】からチェンジ可能。
 常に殴って勝つプランは頭の片隅に入れておこう。



 残りについては、お好きなものをお試しください。





零龍について

 真っ先に達成するのは【復活の儀】でしょう。
 墓地リセットされると、損になることがあるのでタイミングに注意。

【墓地の儀】はメタクリの処理や、相手のシステムクリーチャーの処理によく使用する。
 あえて残しておくことで、零龍を卍誕させてカウンターに使うこともよくある。

【破壊の儀】は自分のリソース回復やフィニッシュ直前に【ザビミラ】を回収するのに使用する。
 相手のクリーチャーの破壊もカウントに含まれるのは忘れずに。

【手札の儀】は、相手のハンドを刈り取った末での達成を目指す。
 あえてこちらのハンドを吐き切って相手の墓地をリセットするための墓地メタを捲りに行くことも稀にある。


 零龍卍誕による盤面処理は、相手に圧をかけるのに重宝します。相手のプレイミスを誘発するのにも役立ちますので、零龍と仲良くなっておくことをオススメします。



最後に。


 いかがだったでしょうか?

 本来GPの使用候補として練っていたのですが、何分マジックに勝てず、他のアドバンスのデッキもパワーがありすぎて、使用は断念してしまいました。
 ちなみに、数枚違いのリストをCSに持ち込んだ際が3-2 21位でした。うーん、惜しい笑

 使っていて非常に楽しいデッキなので、興味のある方は是非触ってみてください。

 ではでは👋

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