レノファなスタジアムの話(8)バスや列車でみらスタへ(その2)
さて、前回「維新みらいふスタジアム(みらスタ)に行くのも、自家用車だけじゃなくて公共交通機関も使ったほうがクラブにとっても都合がいい」という話をしましたが、今回はみらスタまでの交通事情について触れます。
実はみらスタは交通アクセスが良い
実はJリーグのスタジアムの中でも、みらスタは公共交通の利便性が比較的良いスタジアムなんです。
こう書くと「えー?」と思う人もいるかも知れませんが(駐車場や渋滞の話があるだけに)、Jリーグクラブのホームスタジアム58場(複数クラブで兼ねているところが2箇所あるため)のうち、そもそも「鉄道の最寄り駅から(現実的に)歩ける」スタジアムが6割程度(36箇所)しかなくて、それ以外のスタジアムは基本的にシャトルバスか路線バス頼み。
さらに、駅からの徒歩所要時間を比べても近い方から数えて15番目ぐらい。
サンガスタ(京都):亀岡駅から3分
ヨドコウ(C大阪):鶴ヶ丘駅から3分
駅スタ(鳥栖):鳥栖駅から3分
ユアスタ(仙台):泉中央駅から4分
カシマ(鹿島):鹿島サッカースタジアム駅から5分(東京から高速バスの人が多いのは確かですが)
味スタ(FC東京・東京V):飛田給駅から5分
ノエスタ(神戸):御崎公園駅から5分
エディスタ(広島):広域公園前駅から5分
日産スタ(横浜FM):小机駅から7分、新横浜駅から13分
ミクスタ(北九州):小倉駅から7分
フクアリ(千葉):蘇我駅から8分
花園(FC大阪):東花園駅から8分
札幌ド(札幌):福住駅から10分
NACK(大宮)大宮公園駅から10分、大宮駅から20分
みらスタ(山口):大歳駅から12分、矢原駅から12分
ユニスタ(宮崎):日向新富駅から12分
(私でいぶが公表された資料に基づいて集計)
しかも、みらスタは新幹線の駅(新山口駅)からスタジアムまでJRまたはバスで1本。それも日中は20分から30分間隔で走っている。
ちなみに近隣のJリーグクラブのスタジアムはこんな感じ。
鳥取(Axis):鳥取駅から路線バス
岡山(Cスタ):岡山駅から徒歩20分(路線バスあり)
広島(Eスタ):広域公園前駅から徒歩5分(横川駅からシャトルバス)
山口(みらスタ):大歳駅から徒歩12分(新山口駅からシャトルバス)
徳島(ポカスタ):鳴門駅から徒歩25分
讃岐(ピカスタ):丸亀駅からシャトルバス
愛媛(ニンスタ):松山市駅から路線バス
今治(里山スタ):今治駅から路線バス
福岡(ベススタ):福岡空港駅から徒歩25分
北九州(ミクスタ):小倉駅から徒歩7分
鳥栖(駅スタ):鳥栖駅から徒歩3分
長崎(トラスタ):諫早駅から徒歩30分(路線バスあり)
熊本(えがおS):光の森駅からシャトルバス
大分(レゾド):大分駅からシャトルバス
ということで、みらスタは、地方のスタジアムとしては交通の便に恵まれた場所にあるのです。
では、実際にどういう環境にあるのか。
JR利用のアクセスで見てみます。
みらスタへの最寄り駅
維新みらいふスタジアム(みらスタ)の最寄り駅は2つ。
JR山口線の『大歳駅』と『矢原駅』です。ちなみにどちらも無人駅。
運賃は新山口駅からならどちらに降りても210円。
実はどちらの駅からもみらスタまでだいたい同じくらいの距離(約1km)なんですが、矢原駅の方が駅近くにコンビニがあったりして利便性は若干高め。
でも、レノファは「大歳駅から歩いてきてね」とアナウンスしており、「レノファ山口応援駅」として地元によるデコレーションなども行なわれています。
これ、なんでそうなっているか考えると、実は駅の構造が関係しているんじゃないかと思われるんですよね。
山口線は全線単線で列車同士の行き違いが発生するのですが、新山口駅と山口駅の間で列車の行き違いができるのが大歳駅だけで、大歳駅は新山口方面と山口方面のホームが別なのに対し、矢原駅は上下でホームが同じ。
なので、大量のお客さんがやってきたときに駅が広くて方向別にお客さんの整理できる大歳駅の方が都合がいいので、大歳駅からの利用を促しているのではないかと推定されるのです。
山口線の運行状況
そんな山口線ですが、時刻はだいたい30分に1本。電車ではなくディーゼルカーで運行されています。
典型的ローカル線とも言えますが(そもそもSLが走るような場所ですし)、大学や高校が近いこともあって、普段でも(皆さんが想像しているより)多くのお客さんが乗っています。
ただ、時間帯によって(特に夜遅く)1両で走っていることがあり、ナイトゲーム終わりのサポーターが乗り込もうと思ってもあわや積み残し発生なんて話も…
J2に上がった頃はJR西日本も試合に合わせて車両増結とかを行ってくれていたんですが、最近はJRを利用する人も減っているのかそういう話も聞かず…
もうちょっと調整してもらえるとありがたいんですけどねぇ。
あと、最近在来線同士の乗り換えに時間がかかるようなことが増えた気がしていて(新山口駅で数十分待ちということも)、出来ればここら辺もなんとかしてもらえるとうれしいのですが。
ICカードは…
それと、山口線はICカード(ICOCA)が使えません。
正確に言うと、今年(2023年)の4月から一部で使えるようになるんですが、使える駅が新山口駅・湯田温泉駅・山口駅のみ。
つまり、大歳駅と矢原駅ではICカードが引き続き使えないんですよね。
JR西日本は地方路線にICOCAを導入する場合、基本的には特急停車駅でICOCAが使えるように優先的に設定しているようで、山口線に当てはめた場合は特急の停まるのが新山口駅と山口駅、ということになったようです。
とはいえ、紀伊半島のように後から全駅にICOCAを導入したり、佐賀・長崎のように県がお金を出してICカードを導入したという例もあるようですから、ここら辺は県や市の動きに期待したいところです。
次回は、みらスタへのもう一つの交通手段、バスについて触れます。