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私の顔は半分青かった
今回は、私の顔の事を書きます。
私には、生まれつき左頬全体に、アザがありました。
病名は太田母斑といいます。聞いたことがない人も多いと思います。
小さい頃はあまり目立たず、思春期頃に濃くなってきました。女性ホルモンが関係するらしいです。先天的なものと後天的なものがあるそうです。原因はわかりません。
小学生高学年くらいから濃くなり始めて、男子とかにからかわれたことがあります。子どもって残酷なところがありますからね。
でも、私は、いつも顔のことを気にしているということはなかった気がします。全然気にしていないというのは嘘になりますが。何せ大分前のことなので、忘れかけています。
普通に学校に行き、部活をし、皆とご飯を食べに行き、遊びに行き。
周りに恵まれていたのかもしれないです。
その時の友達とは、今でも付き合っています。
でも、恋愛となると、消極的でした。好きになった人も何人かいましたが、告白するなんてとんでもない、遠くで見ている感じでした。自分がさらに傷つくのが怖かったのだと思います。もともとの性格もあるのかな。
そして、大学生の頃、父親に連れられて、東京のある大学病院に行きました。もう40年以上前の話です。そこで、治療法を聞いたところ、ドライアイスで低温やけどをさせて一枚一枚皮膚を剥がし、新しい皮膚を作るという手法があると説明されました。
また、そこでカバーマークという化粧品を紹介してもらいました。試しに化粧をしてもらったら、びっくりするほどカバーされていて、心がウキウキする自分がいました。やー私、取り合えずこれでカバーしていこうと思って、その日は治療せず、帰宅しました。
早速、近くのデパートに行って、カバーマークの化粧法を教えてもらい、次の日から化粧をして、大学に行きました。何か気恥ずかしかったが、表情が明るくなったのを自分でもわかりました。
しばらくは、化粧で満足していたのですが、やはりカバー仕切れない時もあり、いよいよ治療した方がいいかと思い、本格的なドライアイスによる治療を始めることにしました。
もう時が経ってしまったので、どの位通院したかうる覚えだが、確か2年間位通院したと思います。3か月に1回という間隔だったと思います。ハッキリしないでごめんなさい🙇
わざとドライアイスで火傷させるので、とても痛かったのを覚えてます。1週間くらいは抗菌剤の軟膏を塗ってガーゼをして過ごしました。その時はもう勤めていたので、人の目がとても気になりました。
何回か通院するうち、効果が出てくるのを実感しました。そして、2年通院してもう限界かなという時に医師から言われました。
「あとは目の下が残っているが、そこはドライアイスではなく、最近でてきたレーザー治療の方が効果があるので、一旦治療を終了しましょう」と言われました。
その時は、以前とは比べ物にならない位、目立たなくなったので、これで充分だなと思い、一旦中止することにしました。
その後、結婚をし、子どもを産み育て、60代になりました。
最近治療を再開しようかと思い始めてます。
何故かというと、最新治療であるレーザー治療が小さいクリニックでもできるようになったこと、年を取って来ると化粧をすることが面倒になってくること、肌の再生能力のリミットが来ているなど。
私は、あまり太田母斑のことを他人に話さないのですが(家族にも)何故ここで書くことにしたか。
それは、こういう皮膚の疾患があるということを知って欲しいこと。
今現在、アザ等で悩んでいる方もしくは、その親御さんがいれば、ぜひ早急に治療を勧めたいし、治療をうけさせてあげて下さい。早ければ早いほどいいと思います。
心の傷が少なくてすみます😊