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ごみステーションについて考える
ごみステーションについて考える
ごみステーションは、私たちの生活に最も密接した問題のひとつです。今回は、この問題について私なりの考えをまとめてみたいと思います。
自治会によるごみステーション管理の限界
近年、ごみステーションを自治会が設置・管理すること自体が難しくなってきています。それでも現在の制度では、自治会が維持管理を担っている以上、自治会に加入していない住民が当然のようにごみステーションを利用するのは違うのではないかと思っています。
では、「自治会には加入しないが、管理費のようなものを払って利用する」という仕組みはどうか? これも簡単には解決できる話ではありません。なぜなら、ごみステーションの管理は単にお金の問題ではなく、違反ごみの処理や掃除といった実際の作業が、一部の自治会員によって担われているからです。お金だけ払って「使う権利がある」と考えられるのも違うのではないかと感じます。
増える掃除の負担と高齢化の影響
自治会内では高齢化が進み、掃除当番を免除する世帯が増えています。その結果、自治会員の負担は年々増しており、掃除当番の順番が回ってくるスパンも短くなっています。
特に、一人暮らし向けのアパートは掃除当番から外れていることが多く、それにもかかわらず違反ごみの多くがアパート住民によるものという現実があります。本音を言えば、アパートごとに独自のごみステーションを設置し、不動産会社や管理会社が責任をもって運営するべきではないかと思っています。
春の引越しシーズンの問題
毎年、春の引越しシーズンになると、不要になった家具や家電、雑貨などをごみステーションに放置して引っ越してしまう人が後を絶ちません。この時期は、自治会にとって特に違反ごみに悩まされる時期でもあります。
本来、ごみステーションは地域の住民が責任をもって管理している場所です。しかし、そのことを知らない人、あるいは知っていても気にしない人が多いため、違反ごみはなかなか減りません。アパート住民にも掃除当番を回すという方法も考えられますが、実際には対応しないまま回らなくなるケースが多く、根本的な解決にはつながらないのが現状です。
自治会による管理は限界に近づいている
この問題について、不動産管理会社に現状を伝えても、ほとんど改善されることはありません。こうした状況を考えると、そろそろ自治会だけでごみステーションを管理するのは限界に近づいていると感じます。
理想を言えば、市が主体となり、自治会は協力する立場になるような形に移行していくのが望ましいのではないでしょうか。自治会だけに負担が集中し続ける限り、維持はますます難しくなっていくと思います。自治会の負担を減らし、地域全体で責任を分担できる仕組みを早急に考える必要があると感じています。