緊張中心の法則
体の緊張の中心はどこだろうか?
体の緊張の中心を考えるとき、参考になった事象がある。筋肉は熱により収縮するという事実から、以下のことを知った。
法医学における全身熱傷の際に、拳闘士様姿勢(ボクサー用姿勢)を呈するらしい。
つまり、全身の筋肉が満遍なく熱収縮するとボクサーが構えたような姿勢になるというのだ。
※熱傷や格闘技に関して、不快な気持ちにさせてしまったらすみません。医系の教科書等を参考に表記しております。
その逆、最も緊張が緩んだ状態は?
筋肉の筋張※が緩む方向とは、その筋肉が最もストレッチされる方向である。
その方向として考えられるのが背伸びの方向である。
背伸びという行動を考えてみると
・上を向く
・腕〜胸を外側に開くように伸ばす
・背中を反らす
・時にあくびを伴う
を行なっていることがわかる。
背伸びした状態から力を抜くと何に似ている?
赤ちゃんがバンザイ寝をしている姿勢にならないだろうか?
ボクサー姿勢とバンザイ寝姿勢を繰り返していると、どこを中心に動いているかが分かってくる。
【まとめ】緊張の中心は?
緊張の中心=あご先5センチメートル
多少の個人差はあるが、だいたい5cmあたりではなかろうか。
これを緊張中心の法則と呼ぶことにする。
「緊張中心の法則」 最終更新 2019.Jan.13
text by 斉藤ヒロユキ(歯科医師)
illustration by Moe Itoh(小児科専門医)