朝食のような夕食 ~脱疲労栄養学的考察
脱疲労コンサルタント・川上おとじです。
ベーコン入りスクランブルエッグ・納豆・ご飯。ビジネスホテルのバイキングの朝食のような夕食。
朝食ではなく夕食。
どうしてこんなことになってしまうのか、副腎疲労、低血糖症状のある人にありがちな献立の要因を解説します。
夕方の低血糖
原因はコレ。夕方の低血糖。昼食後2-3時間で、昼食の食事から得た血糖値は下がってくる。血糖値はいわばエネルギー。本来、健康な人であれば、そこで脂質をサブエンジンとして血糖値をキープすることができる。もしくは、たんぱく質からの糖新生や、血糖値をキープするホルモンも控えているので、それで血糖値をキープでき、そうそう低血糖にはならないのが健康な人。
このサブエンジンの機能が故障している人は、上手く補食を摂らないと、昼食で得た血糖値だけで夕食まで血糖値をキープするのが難しく、夕方に低血糖に陥ってしまう。
買い物に行く時間帯が重要
夕方になってから、いざ、夕食の準備のための買い物に出かけようとしても、もう遅い。低血糖になってしまって動けない。
もしくは、買い物には出かけたものの、スーパーのごみごみした感じ(ゴミじゃなくて、人ごみ感のほう)、ざわざわ・せかせかした感じ、ぐるりと冷蔵庫に囲まれている電磁波感などにやられてしまう可能性大。実際になんどもやられている。
キッチンは伏魔殿
分子栄養学のカリスマ女医先生は、「キッチンは伏魔殿」とおっしゃっていたので、冷蔵庫の電磁波感とか、換気扇の雑音とか、火や刃物を扱う緊張感などのほうがダメな人もいる。
動ける時間帯(ゴールデンタイム)にすべきこと
副腎疲労のある人は、夕食を食べてからの時間帯がやっと元気、というタイプの人もいる。20代のころはそうだった。朝はフレックス出勤をするくせに、みんなが帰宅しはじめたオフィスでの残業のほうが、めちゃくちゃ仕事がノってくるのだ。
自律神経やコルチゾールのタイミングが自然なバイオリズムではない。
夕方の低血糖で買い物に行く体力、元気がない場合は、午前中や、昼食後の午後の早い時間帯(ゴールデンタイム)に、買い物に行くほうがベター。キッチンに立つほうがハードルが高い人も、午前中や、昼食後の午後の早い時間帯に9割がた作っておいて、夕食前には温めるだけ、くらいにしておけばいい。そう、頭ではわかっている。
自律神経のバイオリズムやコルチゾールの分泌が一発で整う、夢のような方法があればいいけれど、現実は、この現状の中で、上手く生活できるスキルを身につけたほうが早い。カラダを整えるのは長期戦。
結局、仕事優先、自分のカラダは二の次
これだけ、自分を大切にしよう、食べ方は生き方、なんて言っている自分が、つい、動ける時間帯(ゴールデンタイム)を仕事に充ててしまい、自分の食事のための買い物が二の次になってしまう。
買い物に行けていないので、生鮮食品の在庫がなくなり、比較的保存の利く食材しかないため、冒頭のような、ベーコン入りスクランブルエッグ・納豆・ご飯という、ビジネスホテルの朝食のような夕食となってしまうのだ。
休日が必要
先日、髪を切りに行った時に、美容師さんに「休日はなにされてるんですかぁ~」という質問をされて、起業して以来、かえって休日がなくなってしまっているかも、と気づいた。
個人セッションの予約を入れない曜日は定めているけれど、それは予約がないだけで、メールの対応や、告知ページなどの作成、個人セッションの準備や、講義の動画編集、参加している講座の課題などやることは山積み。
休日という感覚がないので、つい、午前中や午後の早い時間帯のアタマもカラダも動く時間帯(ゴールデンタイム)を仕事に充ててしまう。
食材の買い物は、冷蔵庫が空になったら行く、というサイクルだけれども、曜日を決めて、食材購入の日として、アタマもカラダも動くゴールデンタイムを自分のために充てないといけない。
足腰に不自由があるワケではないものの、副腎疲労・低血糖の人の場合は、ネットスーパーや食材の宅配なども上手に取り入れるのもアリ。
お知らせ
低血糖や副腎疲労について、月イチのお茶会でゆるくお話ししています。
脱疲労コンサルタント・川上おとじ
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