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第4回「脱医局のメリット・デメリットとは?」

今回は「脱医局のメリット・デメリット」についてお話します。
脱医局チャンネルの核とも言えるテーマですので、熱く語っていきたいと思います!(笑)

「医局を抜けるべきかどうか…」
多くの医師の方が一度は考えるテーマではないでしょうか。

今回の記事では、脱医局のメリット・デメリットを整理しつつ、実際の医局を抜けた立場からのリアルな声をお届けします。



脱医局のメリット

まず、医局を抜けることで得られるメリットについて

① 人事異動がない

医局に所属していると3〜4年ごとに転勤があります。
一定の場所に安住することができず、数年後の未来さえ読めません

特に家族がいる場合は子どもの転校、引っ越し、生活環境の変化…など、負担はかなり大きいと感じる方も多いのではないでしょうか。

脱医局すれば、「ここには行きたくないな…」と思う場所へ移住することもなくなり、生活環境を自分で決められることが大きなメリットです

② 働き方の自由

医局にいると勤務形態はある程度の制約が発生します。医局人事上、望まないような働き方を余儀なくされる場合もあるでしょう。

一方、医局を抜けると働き方は完全に自分次第です

Dr.さいとーの例を挙げると、内科・外科をミックスした3つの非常勤の掛け持ち+産業医など、自由な働き方が可能です。希望によって平日1日はフリーにしたり、意図的に長期休みを作ることも可能です。できた時間を家族との時間や自分の好きな時間を過ごすことができます。

「自分の働き方を、自分で決められる」
これこそが、脱医局の最大のメリットかもしれません。

③ 医局の雑務がない

医局にいると、意外と多いのが雑務

  • 医局会の参加・準備・運営

  • 研究・学会への参加

  • グループミーティング

  • バイト・当直業務の調整など

医局内での雑務を「アウトソーシングする」という文化もまだまだ進んでいないことも多く、医局の雑務を医師自身が担当することになるのが現状です。

その点、脱医局すると、医局の雑務から解放されるというメリットもあります。

④ 医局費を払わなくていい

意外と負担になるのが医局費。年間になると数万円〜十数万円かかることもあります。

「たかが1万円、されど1万円」
医局を抜けることで、医局費の負担がなくなるのも1つのメリットです。

脱医局のデメリット

脱医局にはメリットだけでなく、もちろんデメリットもあります。

①出世街道には戻れない

医局を抜けることは「片道切符」です。
一度医局を抜けると、元の医局のキャリアには戻れないと考えたほうがいいでしょう。

医局に所属していれば、教授や院長の推薦で大きな病院のポストに就ける可能性もありますが、医局を離れると、王道の出世キャリアの選択肢はなくなると考えたほうがいいでしょう。

「医局で出世を目指したい」「大学病院でキャリアを積みたい」という人にとっては、医局を抜けることは大きなデメリットです

②自由だからこそ、自分のキャリアに責任を持たなくてはいけない

医局に所属していれば、専門医の資格取得や上司というロールモデルがいるため、キャリアの方向性がわかりやすいという安心感があります。

しかし、脱医局するとすべて自分で決めなければなりません

  • 何を目標にするか

  • 専門性・スキルアップはどうするか

  • どんな将来像を作るか

あくまで自分の判断と行動次第というわけです。
この自由がストレスと表裏一体であるため、自由ゆえのストレスを大きく感じる方には大きなデメリットでしょう。

医局に所属していると「何か困ったときに頼れるバックアップ」がありますが、脱医局になるとセーフティネットがなくなる点も重要です。


脱医局は「向き・不向き」がある

ここまで脱医局のメリット・デメリットを挙げてきましたが、
「脱医局が向き不向きがある」が結論です。

自分のキャリアを自分で作りたい人脱医局は向いている
医局の人事異動がストレスな人脱医局のメリットが大きい
安定したキャリアや出世を目指す人医局に所属するのが無難

医局のメリットとデメリットは表裏一体
どちらが自分に合っているのか、じっくり考えて決めることが大切だと思います。


まとめ

今回は「脱医局のメリット・デメリット」について解説しました。
「医局を抜けるべきかどうか…」と悩んでいる方のご参考になれば嬉しいです。

また、実際に脱医局した方の経験談など、ぜひコメントでシェアしていだけると嬉しいです。

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