酒記 6月
6月某日
ぼっち酒でもやりますかとふらっと寄った近所のバーが10周年だという。 インスタとかをチェックしておらず手ぶらで行ってしまい申し訳ない気持ちに。近々お祝いを持っていこう。知り合いのお店も多くキリが無いから毎年お祝いとかはしないけど節目みたいなのは大事だなと思う。
私もこの街で15年近く商売をしてるのでそれなりに思い出がある。店主と二人でこの街の10年20年を振り返った。
街の特性上、新しく尖ったお店がある、お洒落なお店が次々とできる、みたいに思われがちだが夜の呑み屋事情に限っていえばそんな事もない。
古からあるような呑み屋もけっこう多いし、エンタメ系が巣食う闇みたいなお店もけっこうあったりする。
働いている人間も昔から変わらなくて。どこどこで働いてただれだれが今はどこどこで働いている、みたいな話は尽きない。ある意味ではどの街よりもよっぽど村社会だったりするよなと思った。
最近はけっこう世代交代が進んでいて昔はアルバイトだった青年がお店を受け継いだり、近所で独立したりとそれぞれが様々な想いを抱えて夜の人間交差点を行き来しているね、そんな話しをしていたら朝方になっていた。遅くまですいませんでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?