公演振り返りトーク①
D社の公演vol.2
『たびたび、こんなこと』。
ご来場くださった皆様、
ありがとうございました。
終演後、打ち上げ会場の焼肉店にて。
演者の6名様+主宰伊達の7名で
公演を振り返りました。
興味のある方は、
ぜひ読んでいただければと思います。
ーーー終演後の打ち上げ会場。
ご来場のお客様に、
それぞれご挨拶に行っており、
最初から全員揃わず…。
タカギさん、太田さん、熊木さん、
伊達でスタート。
熊木:いやあ、終わっちゃいましたね。
伊達:ぱっと、今、何が浮かびます?
太田:“セリフとおさらばだ”ってことですかね。
一同:(笑)
太田:寂しい実感すらないかも。
明日も稽古ある気がします。
伊達:どこが一番難しかったですか?
太田:会話全般。(笑)長かったので、
各ブロックに小タイトルをつけて
覚えていったんですね。
「明洞置き去り事件」とか。
熊木:年表みたいな感じで?
太田:そう。年表みたいに。
でもそうしたらテキレジ
(稽古場で差し込む修正)
入っちゃってその都度ぐちゃぐちゃで
わけわかんなくなっちゃって(笑)
伊達:稽古期間中にかなり変更してしまい
すいませんでした…。
太田:いえいえ!本当にいい経験になりました。
タカギ:だいぶ女優さんとして
レベルアップしたかもしれませんね!
伊達:それを言ったらタカギさんも!
(役者)やめないでほしいですよ…。
熊木:千秋楽のカーテンコールでやめそうって
ほのめかしてましたよね。
心配になりました。
コロナでやっぱり悩んでたのかなって…。
タカギ:やっぱりアレなんですよ。
僕、友達と劇団(劇団ジェット花子)
やってたんですね。
それが解散しちゃったから、
ひとりで役者やっていきたいかって
言われると、そういう感じでも
ないのかなって思って。
もともと引きこもり人間なんで…。
でも今回声かけてもらって、
やっぱり楽しかったなっていうのは
ありますね。
伊達:やめないでくださいね…。
熊木さんはどうですか?
熊木:こないだもタカギさんと
話してたんですけど、本当に、
稽古中ずっと、友達の家に行くような
感じだったんですよ。
劇団(グワイニャオン)の芝居だと
基本大人数なんで、この人数の少なさも
結構珍しくて、新鮮でした。
―――などなど話していると、
藤田さんが合流。
藤田:お待たせしましたー!
伊達:藤田さんの中では、
今、何が印象に残ってますか?
藤田:えっと…ただただこの人が
(太田さん)面白かった!
太田:やめてよ!(笑)
藤田:1回、稽古の中盤で、演者全員で
飲みに行ったじゃないですか。
その時女子3人同じテーブルで
話したんですけど、めっちゃ楽しくて。
タカギ:そこで信頼関係が生まれたわけですね。
藤田:で、その時「タカギくんが怖いね」って
なって。
タカギ:いや、なんでですか!(笑)
伊達:あの後で、もともとなかったのに
台本に「丸田くん、怖」というセリフを
足しました…。
タカギ:全然分かんないです!
藤田:てか、あの飲み会の場所決まらなくて、
みんなの空気悪くしたって、伊達さん、
青のしおりに書いてましたけど、
そんなに空気悪くなってなかったから!
伊達:その節はすいませんでした…。
でも実は、あの時、僕と同じくらい
気にしてた人がいて…。
タカギ:え?
伊達:里さんです。
あの日、最初に焼肉屋の前を
通過したから、僕「焼き肉にします?」
って聞いたじゃないですか。
そうしたら里さんが「焼肉はちょっと…」
って言ったの憶えてます?
熊木:あーそうでしたっけ?
伊達:で、それから他の店に行こうってなって。
でも店が決まらないで、
みんな立往生になって、
空気悪くしちゃって僕が自己嫌悪に
なりまして…。
でも、実はあのあと里さんに
「俺があの時焼肉でGOしておけば…」
って言われて。
僕と同じくらい気にされてました。
タカギ:みんな気がちっちゃすぎる!
―――と、話していると、
細谷さんが合流。
細谷:遅くなってすいません!
実はちょっと色々あって!
熊木:どうしたんですか?
細谷:ここに来る前に、
事務所の方々とのご挨拶で
お食事してたんですけど、
お隣の席に、たまたま観に来て下さった
別のお客さんたちがいらしてて!
藤田:えー!
太田:詳しく聞きたい!
細谷:その時のお客さんたちに、
スズちゃんの「すいません」を
今か今かと待ってるんだよって
言っていただいて。
「すいません」待ちというか。
で、あらためて思ったんですけど…
伊達:はい。
細谷:最後の箱根の場面で「すいません、
それなんでしたっけ?」って
言うじゃないですか。
その「すいません」って、
それまでの「すいません」を全部回収
した「すいません」なんだなって。
もともと感じてはいたんですけど、
お客さん達と話してて、
より腑に落ちたって感覚でした。
太田:なるほど!
細谷:で…話しこんで盛り上がってたら
遅れちゃいまして。
藤田:大丈夫。
里さんもっと遅れてるから!(笑)
熊木:細谷さん何飲まれます?
太田:いや熊木さんしっかりしてる…。
―――そして、ついに里さんが合流。
里:ごめんなさいね。
一同:里さん遅いですよ!
里:そ、そんな言う?
俺あと…4年で還暦だよ?
太田:あ、里さんの還暦みんなで
お祝いしましょう!
藤田:奄美公演。行きましょう!
里:それ…喜んでいいものなのかな…
タカギ:いや喜んでいいやつでしょ!
里:さっきお客さんたちにご挨拶してたらね、
お前、舞台ではあんな声でかいのに
なんでここでは声小さいんだって
言われてさ。
あと、全員に言われましたよ。
「あれ……あて書き?」って?
伊達:部長の役は完全に里さんでしたよね(笑)
里:でも同時に、部長のキャラは
伊達さんでもあるよねって
話になってたよ。
伊達:それもその通りです。
部長はダントツで書きやすかったです。
藤田:逆に、どのキャラが
一番書きづらかったですか?
伊達:Ⅽ(スズちゃん)ですね。
書き換えながら徐々に設定が
変わっていったキャラクター
だったので、柔軟に対応して
いただけてありがたかったです。
熊木:僕の役はあて書きじゃないって
言ってましたよね?
伊達:熊木さんはすごく器用な方で、
普段とは違う役もよくされていたので…。
熊木:実際の性格はあんなんじゃないですよ。
むしろタカギくんに近いかも。
タカギ:そうなんですか?
藤田:ロープウェイ、手でいったりしないの?(笑)
熊木:高所恐怖症なんです。インドアだし。
太田:チル勢だ!
熊木;チル勢なんです。
―――そんな中、里さんの飲み物がようやく届きました。
一同:乾杯!
後編、里さんがあの日、
なぜ焼肉を嫌がったのか、
その真相が明らかに…。
トーク②へ続きます。