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2022/08/30 喪失感

早くも日記の体をなさなくなってきたが、何とか死の淵から舞い戻ってきた。

ホームサウナでととのい、多幸感に包まれながら帰宅した。途中でスーパーによって買った氷を冷凍庫にしまうために、冷凍庫に手をかける。

ゆるい…?

普段はあるはずのあの抵抗感が全くない。一瞬で背筋が凍った。恐る恐る冷凍庫を開けると、死屍累々たる有様であった。

使いかけていた氷はもちろん水になっていたし、何よりクレジットカードの優待でもらった1万円分の商品券で買った馬肉1kgがしっかり解凍されてしまっていた。最後に冷凍庫を開けたのが昨晩なはずなので24時間は経っているだろう。

何とかならないのか…?

脳をフル回転させ、1400万605通りの未来をシミュレーションしたが、既に夕食を食べ終えてしまっていたし、食中毒の危険を天秤にかければ、「廃棄」という未来が最善であった。

せっかくサウナで身体を洗ってきたのに、俺は汗だくになりながら1kgの馬肉をゴミ袋に入れていく。冷凍だったのでまだ2ヵ月は持つと高をくくっていたが、まさかこんな形で別れることになるとは…。

きっと人間もそうだろう。自分も含め大切な人と突然別れが来てしまうこともあるし、ずっと好きな人に好きな人ができてしまうこともある。これを読んでいる人はそんな悲しい後悔をしないためにも、絶対に

冷凍庫の扉はしっかりと閉まっているか確認してほしい。


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