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事件は会議室で起きてるんじゃない!

事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!
あまりに有名になったこのセリフ。

この映画が上映された当時はいいセリフだと思っていた。

でも実際、組織の一員となって組織を運営するような立場に立って思うのは事件は会議室で起きて、会議室で解決することが多い。現場には決定事項だけが下ろされる。

どこの会社も同じとか言うつもりはないが上の判断を仰ぐという事が当たり前になっている組織も多いと思う。


逆に言えば現場の判断に任せたいが、任せられない。
そういうジレンマみたいなものが現実として存在する。

現場に一任してあとの責任は責任者がとる。
だが、もし現場が失敗したとしても責任者がカバー出来たり、会社がフォローできたりするケースというのは実際にまだまだ少ないと思う。


例えば何かトラブルが起こった時、現場の力量が不足していたという話になることが多々ある。

ただ、言いかえてしまうと現場の力量が不足するのは普通に想定できる事で、要するに現場の失敗をフォローすることができる力量を運営側(管理側)が持っていなかったと言える。

実際にそう考えていらっしゃる責任者の方も僕は見てきた。


「事件は会議室で起きている」というのは運営側からするとあながち間違いじゃない。運営側は会議という協力体制の中で無い知恵を振り絞ることによって足りない力量を補って現場をフォローしようとしているわけだから。


この国がもう少し豊かで偉そうだった頃は会議室にいた人たちもただ偉そうにしていただけと思う。そんな時代と比べると少しずつかもしれないが、社会は変わってきているんだと思う。

この「踊る大捜査線 THE MOVIE」は1998年の作品らしい。
「事件は会議室で起きている」の持つ意味は当時からすれば随分変わってきていると思っているのは僕だけだろうか。


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