アオイ星 修正版 第一話 女子一人だけのサッカー部その3 目指せ毎日1200文字以上投稿
猫田陽菜はサッカー部の先輩であり陽菜の兄ー猫田大貴の友達である五十嵐大雅に大雅と兄のLINEでのやり取りを見せてもらっていた。
「うわっ⁉」
「だろ?少し困ってるんだ。だから少し大貴にやめてくれるよう陽菜ちゃんから言ってくれるかな?」
「わかりました。わたしのほうから兄に伝えておきます」
「助かるよ」
帰宅後ー
「お兄ちゃん、五十嵐先輩にたくさんLINEを送ったんだね?」
「なんで陽菜が知ってるの⁉」
お兄ちゃんは少し驚いた様子で聞き返してきた。
「五十嵐先輩から見せてもらったんだから。五十嵐先輩がわかったからやめてほしいって」
「でも、心配じゃん」
「だけどさ…困ってるんだからやめよ」
「わかったよ。でも、いじめにあったら俺に相談しろよ」
「わかったよ。だから、やめてよ。恥ずかしいんだから…」
「ん?」
「なんでもない」
数日後のある部活での出来事ー
「じゃあ、このプリント、後ろの人に回して」
五十嵐先輩に言われて渡されたプリントが『中学新人大会について』のプリントだった。
「この大会は中学一年生と中学二年生の大会。で、大会日は二か月後。日曜日も練習日になるから頑張ろうね。あ。陽菜ちゃんはこの大会には参加できないけど練習は参加するよ」
「はい」
(わたしも男の子だったら大会に参加できたかな…?まあ、練習に参加ができるのはうれしいけど…やっぱ、少し寂しいな…)
「これから忙しくなるけどみんなで頑張ろうね」
「はい」
毎日練習が始まって朝は7時から放課後6時まででわたしはずっと忙しかった。
ある日の部活中ー
「あれ?わたしの水筒は?」
「陽菜ちゃん、どうしたの?」
「あの、五十嵐先輩、わたしの水筒知りませんか?」
「陽菜ちゃんの水筒?あの水玉模様の?」
「はい。それがさっきから無くて…」
「それは大変だね。さっきの休憩中にはあったの?」
「はい」
「じゃあ、どこか落ちてるのかな?陽菜ちゃん、教室は?さっき教室に行かなかった?」
「え?はい。教室も探してみます」
わたしは部長に許可を取って教室に戻った。
(ん…どこ…?ないよ)
運動部はのどが渇きやすいから水筒は必要不可欠なのだが…
「探してるのはこれかしら?」
「え?」
振り向くとわたしの水筒を持っている女の子がいた。
「あ。それ、わたしの‼」
「返してもいいけど正直に話して」
「何を?」
「…つ…」
「ん?」
「猫田さんって、五十嵐先輩と付き合ってるの?」
「え?付き合ってないよ」
「え?じゃあ、なんで猫田さん、サッカー部にいるの?」
「サッカー好きで入部したから…」
「え?でも、猫田さん、付き合ってるって噂が流れてるけど…」
と言って女の子はスマホを取り出してわたしに見せた。内容には…
『猫田ってぶりっ子だよね』
『それな』
『猫田って五十嵐先輩と付き合ってるって』
『え~まじ⁉』
『猫田、嫌い』
『猫田、うざい』
かなり拡散がされている…
「こんな情報…」
なかにはトレンド入りをしてるのもある。
「どうしよう…こんなこと知らないよ…」
「じゃあ、この情報、嘘なんだね。かわいそうに…あ。水筒返す。ごめんね」
「大丈夫だけど…」
そういって女の子はわたしの水筒を返して教室から去った。
to be countined...
(皆さんこんにちわ。伊達政宗2です。本日は1223文字でした。合計で3792文字です。おお~。目標の13万文字まであと12万6208文字…頑張ります。応援、拡散、アドバイスをよろしく。ばいばい)
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