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未来から来た娘5

 ナインはエイトが遅れないように早めに起こして手作りお弁当を渡した。

「なにこれ?」

「こういうの必要でしょ?はい。いってらっしゃい」

「うん」

 エイトはナインに言われるがまま出て行った。

「では、ナイン様、戻りましょうか」

「……はい」

 実は今日、ナインがエイトの独身時代にいられる最後だった。契約が時間政府との契約が切れたのだ。

(お父さん、ばいばい)

 来るときはあんなに嫌だったのにいざ帰ろうとすると悲しい。ナインはあることを思いついてそれをやってから時間政府の役員についって行った。

 そのころエイトはー

 ナインがそんなことになってることも知らずに指輪を用意していた。どこかそわそわしてるように見えた。

「エイト」

「あ、セブン、こんにちは」

「こんにちは。あの、実は……わたし、エイトのことが好きです。結婚してください」

「え……?」

 セブンは急に顔を赤くした。

「あ、すいません。急に。あったばかりなのにこんなに出しゃばって……」

「あ、いや……実は僕も同じことを考えていて驚いただけです……」

「え?」

「では、改めて……」

 エイトは姿勢を正した。

「セブン、結婚前提に付き合ってくれ!」

「はい」

 エイトとセブンは一緒にエイトの家に行った。

「ふふふ……」

「セブン、どうしたの?」

「いや、会ってまだ間もないのに結婚前提に付き合うとか……まるでエイトが結婚することを知ってるみたい」

「そ、そうだね……」

(ほとんどナインのおかげなんだけどね……あれ?そういえばナインは?)

 とエイトは撮影部屋に行くと手紙が置いてあった。内容には

『お父さんへ

 この手紙はお父さんが読み終えたらすぐに時間政府の規制で消えるかもだけど書きました。

 急にいなくなってごめんね。時間政府の人が迎えに来たの。本当にごめんね。あ、お母さんと結ばれて良かったね。

 わたしの名前と存在はお父さんと記憶から消えるんだ……ごめんね。じゃあ、末永くお幸せに。

ナインより』

 と書いてあった。

(ナイン……)

 少しエイトは目を涙で濡らしていた。目をごしごし肘で服と手紙をつかんだ手に髪の感触がなくなっていた。気が付くとその手紙は消えていた。はたっと我に返ったエイトは

(何をしてたっけ?)

 と思っていた。

「エイト?」

「あ、セブン」

 手にお弁当があることを思い出す。

「あれ?このお弁当……僕作ってないような……」

「どうしたの?あ、このお弁当、エイトが作ったの?」

「え?あ、ああ」

「そうなんだ……じゃあ、食べよう」

「うん」

 完結ー

(皆さんこんにちは。伊達政宗2です。やっと完結いたしました。わ~!!この物語はエイトというユーチューバーとナインという人をモデルにしています。二人には許可を取っていますが……うれしい。あ、ナインさんのTwitterのURLはTwitterに載せておくね。では、最後までご覧いただきありがとうございます。このお話がよければご感想と拡散、応援をよろしくお願いします。次回作は異世界ものの予定です、長くなりましたがありがとうございました。)

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