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【Steamサマーセール】セールでも「おすすめできない」ゲーム:2021年エディション

2021年、日本時間6月25日午前2時。Steamサマーセールが始まった。
年に幾許かの大安売り、いらないものだって買ってしまうのが人の性である。
案の定、今年も今年で「おすすめ」系の投稿が乱立している。

この際だからハッキリ言わせてもらおう
なぁにが「おすすめ」じゃボケぇ

大体にして「おすすめ」されているゲームはもう持ってる。
そもそもリストアップされているゲームはほぼPCゲーマーとしての義務教育みたいなものだ。必ず誰もが通る道である。

視点を変える必要がある。Steamサマーセールで注意すべきことは「買ってしまう」ことだ。
セールという熱に浮かされて、よろしくないゲームをあまりよろしくない割引率で買うことが一番危険である。

この記事では「セールでも買わんでいい」ゲームをリストアップする。
もちろんそれを踏まえた上であえて購入するか、やめとくかは皆さんの自由だ。

■Fallout76

あなたがFalloutをプレイする人ならおとなしくFallout4にmodを入れて遊ぶべきだ。
あなたがFalloutをプレイしない人なら、おとなしく60%セール中のFallout4を買うべきである。

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本作は少なくないシリーズユーザーが待ちに待ったマルチプレイに対応したFalloutである。
かくいう自分も楽しみにしていた。発売前はカントリーロードをヘビロテしてたぐらいには楽しみにしていた。
しかし蓋をあければマルチプレイの制約がFalloutの良さを打ち消している。
確かにアパラチアというロケーションやNPCのキュートさ、ミステリーの女王など連続クエストはしっかりと「Falloutらしさ」がある。
しかしそこに病みつきになるような中毒性があるか、と言われるとない。
Modも存在しているが、マルチプレイという制約上Modderたちが盛んに動いているわけではないのもマイナスポイントだ。
もしやるならXbox Game Pass契約したほうがいい。Steamで単品購入する必要はまったくない。

■Ancestors: The Humankind Odyssey

我々人類の祖先、初期ヒト科生物となりアフリカでウッホウッホホと閃き進化していくゲーム。
元UBIのスタッフが開発したということで私はEpic Game Storeで発売当日に購入した。

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非常に評価が難しい作品である。果たしてこれはゲームなのか。
プレイヤーは言い方を選ばずに言えばサルである。ジャングルを駆け抜け、食べられそうなものを見つけ、子作りをする。
どうやらプレイヤー率いる群れはプレイエリアに始めてきたようで、何でもかんでも試行錯誤をしながら何が出来るのかを探し出していく。
オープンなワールド、試行錯誤していく自由さはあるものの、結局行きつく先は類人猿。新たな進化を行うという自由度はない。
サバイバル系のゲームというわけでもない、空腹も、渇きも、体温要素もない。
プレイ上試行錯誤という手間がかかるくせに、手間に対する見返りや喜びはない。
これに金と時間を使うなら公園のジャングルジムで遊んだほうがマシだ。

■Outlaws of the Old West

これ買うならRDR2買ったほうが……となる。少なくとも買う時期は逃した。
この作品はマルチプレイ対応のオープンワールド西部開拓アクションだ。

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荒野に放り出され、己が身一つで開拓する。もちろんフレンドと一緒に開拓してもいい。
だが正直な話、非常に生気のないオープンワールドがただ目の前に広がっている。
棒立ちで攻撃してくるクソ雑魚野盗もさることながら、酒場を建設して、町のようなものを作ってもNPCが定着して活気ある街になるわけでもない。
RDR2ほど世界を練れと本作の開発者に言う気はないが、もっとこう…あるだろう!活気とか!
少なくともエンドコンテンツとして町を作った際に盗賊から襲撃とかがあれば一味違ったなぁと思う。
秘めたるなにかはあるものの、今更その秘めたるなにかに賭ける必要を感じない。

■Assassin's Creed Odyssey

ファック。ゲームだけではなく、映画・コミカライズを収集するアサシンクリードシリーズの大ファンを自負する自分は本作を見るたび吐き捨てる「ファック」だと。
アサシンクリードは歴史のifを追体験する壮大なドラマでありつつも、上質なサイエンスフィクションが根底にある。
しかしそんなことはどうでもいい。マニア間の話だ。ゲームとしてはファックである。

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まず本作の舞台は古代ギリシャのペロポネソス戦争だ。非常に魅力的である。
だがゲームシステムとして、ストレスのたまるMMOのようなRPGシステムがネックになる。
武器や防具に関して前作からハクスラ要素があったものが、今作ではなおさら助長し頻繁に装備を変えるはめになる。
スキルシステムも最悪だ。暗殺・遠距離・戦闘のツリーがそれぞれ分かれているが、オフラインでプレイスタイルをスキルで制限することに何の意味があるんだ?
何よりストーリーが長い。マップが広いおかげで移動距離も伸び、なおさら助長に感じる。正直スパルタに行ったところで終わるぐらいがちょうどいい長さだ。
これほどまで助長なストーリーは1本じゃない。
ゲーム内にメインストーリー(〇〇編みたいなの)が同時に2-3本あるせいだ。
長く遊べると勘違いしてはいけない。薄く伸ばして遊ばせてるだけだ。ファック。

▼まとめ

この記事を書くに至った経緯がある。ただの「いらつき」である。
「おすすめ」されて買ったゲーム。実際言うほどでもなかったら、プレイした時間と費用の責任は誰が取ることになるのか。
ニーズがある以上存在してはいるものの「おすすめ」とは、まったくもって無責任なものだと私は思う。

ゲームに存在するプラスマイナスを並べ立てて「おすすめ」などと評価するのはあまり好きじゃない。
ゲームで大事なのは「刺さる」かどうかだ。刺さる数の数や大きさではない。刺さり具合がより深いかどうかだ。

ゲーム要素の総合的な評価をアレコレするのは、ゲームメディアやゲーマーの皆さんに任せる。
私はこのnoteでレビュアーを気取ったことも、レビューを投稿したと思ったことは一度もない。

ハッキリ言ってこのような否定的な記事を書くのは気が進まない。
「おすすめ」記事が乱立することに対するカウンターをしたくて書いた。

結果、よっぽど「おすすめ」するよりいいと思っている。
少なくともこれを読んでいる方々に余計な出費と時間を強いることがないからだ。私なりの優しさと思ってほしい。

Steamサマーセールとは、ほんの一週間ほどの間に発生する狂気的な割引にほだされて、ユーザーも共に狂気に陥るイベントだ。
狂気とは何か、「セールだから」という理由で「今までどうでもよかった」ゲームを買うことである。
しかし狂うなら実りのある狂気のほうがいい。
「おすすめ」という外的要因で狂うのではなく、「おすすめできない」という情報を基に自分の意志で善く狂ってほしい。

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