Animazeで使用されているパラメータとその仕様
2020年11月17日にFaceRigの実質的な後継にあたるAnimazeがリリースされました。
FaceRigで使用されているパラメータもあれば、Animazeから新しく追加されることになったパラメータもあるので、それらを紹介し、仕様などについてまとめていけたらと思います。
基本的にパラメータ名、パラメータID、パラメータ範囲、仕様と説明の4点をまとめます。
パラメータ名に関しては一部独自で名づけるのでパラメータIDを参考にしてくだされば幸いです。
※また、あくまでも個人的にまとめたものにすぎないため、誤った情報が載っていることが予想されます。その点留意して読み進めてくださればと思います。
またコメントなどで追加パラメータや誤りがあった際は指摘くださると助かります。
パラメータとその仕様
従来のものには先頭に〇、Animazeから新しく追加されたもの、仕様変更がされたものに関しては☆をつける。
使われなくなったもの、もともと使われていないがLive2Dに標準で搭載されているものに関しては最後にまとめる。
〇角度X ParamAngleX -30~0~30 :顔の左右。-30で左、30で右を向く(キャラから見たら右、左を向く)
〇角度Y ParamAngleY -30~0~30 :顔の上下。-30で下、30で上を向く。
〇角度Z ParamAngleZ -30~0~30 :顔の傾き。-30で左、30で右に傾く(キャラから見たら右、左に傾く)
☆体の回転Y ParamBodyAngleY -10~0~10 :顔の寄り、引き。カメラに近づくと-10、カメラから離れると10。
〇体の回転Z ParamBodyAngleZ -10~0~10 :体の傾き。身体全体が斜めると検知される。-10で左、10で右に傾く。(キャラから見たら右、左に傾く)
☆右目開閉 ParamEyeROpen 0~1~1.5 :仕様変更。0で目閉じ、1で通常の開いた目、1.5で見開いた目。
☆左目開閉 ParamEyeLOpen 上の左目版
☆右目笑顔 ParamEyeRSmile 0~1 :0で通常、1で笑顔。検証したところ、口変形の0~1と完全に対応しているように見受けられた。
人間の表情から検知しているものではないと思われる(より検証が必要)
※2020年11月25日追記:完全対応ではなかったがそれに近い動きをしている。以下ツイート参照。https://twitter.com/date_list/status/1331808436430880768
☆左目笑顔 ParamEyeLSmile 上の左目版
〇目玉X ParamEyeBallX -1~0~1 :目線の追従左右。-1で左、1で右を向く。(キャラから見たら右、左を向く)
〇目玉Y ParamEyeBallY -1~0~1 :目線の追従上下。-1で下、1で上を向く。
☆瞳の拡縮 ParamEyeBallForm -1~0~1 :瞳の拡縮。何を検知しているかが不明だが、検証したところ、おそらく眉の上下と反転した動きをしていると思われる。眉が下がる(-1のとき)と瞳は大きく(1になる)、眉が上がると(1のとき)瞳は小さく(-1になる)、なっている。
〇左眉上下 ParamBrowLY -1~0~1 :眉が下がると-1、眉が上がると1。※左眉変形と同じ。
〇左眉変形 ParamBrowLForm -1~0~1 :眉が下がると-1、眉が上がると1。※左眉上下と同じ。
☆左眉角度 ParamBrowLAngle -0.6~0~0.6 :仕様変更。眉が下がると-0.6、眉が上がると0.6。※左眉上下、左眉変形と同じだが絶対値が0.6である。ちなみに以前はParamEyeFormと同期していた。
※私見:まゆ毛に関しては上の3つのうちどれか1つを採用して実装すればいい
〇右眉上下、変形、角度 は上記左眉3つのパラメータの右眉版。
☆口変形 ParamMouthForm -1~0~1 :仕様変更。口をすぼめると-1、口を横に広げると1になる。
〇口開閉 ParamMouthOpenY 0~1 :口を閉じていると0、口を開けると1になる。
☆呼吸 ParamBreath 0~0.5 :仕様変更。0~0.5を行ったり来たりするパラメータ。FaceRigでは0~1だった。
2020年11月25日追記:0~0.75に変更されているのが確認できた。
使われなくなったパラメータ。もともと使われていないパラメータ
〇ParamEyeForm :驚きの表現で多用されていたパラメータ。Animazeから消滅。
〇体の回転X ParamBodyAngleX :Live2D標準搭載だったがFaceRigでも使われていなかった。Animazeでも使われていない。
〇右、左眉の左右 ParamBrowLX ParamBrowRX:Live2D標準搭載だったがFaceRigでも使われていなかった。Animazeでも使われていない。
〇照れ ParamCheek :Live2D標準搭載だったがFaceRigでも使われていなかった。Animazeでも使われていない。
個人的感想
Animazeではトラッキング性能が格段に良くなったなという感想。その点はとても素晴らしいが、パラメータに目を向けるとほとんど変わっていないのが少し残念。
笑顔やParamEyeBallFormなど新規パラメータと思いきや、その実既存のパラメータと同一の動きをするものであったり……。
とはいえ「パラメータを増やせば増やすほど色々な表情を表現できる!」とはならないのもまた事実だと考えているので、トラッキング精度の向上を見るとFaceRigからかなり良くなったのではないかなと思うところ。
以上、何かあればコメントなどいただけると助かります。