見出し画像

滋賀、大阪、富山の人口動態をクラスタリング分析

富山県を人口動態でクラスタリング分析。更に、私が住んでいた街 滋賀県栗東市はとても良い所だったので、滋賀県のデータを使って富山県同様の処理を施した場合、どのようにクラスタリングされるのか調べてみたくなった。

富山県民を分類してみたら……?――クラスタリング分析の手法 (1/4)
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1402/27/news002.html

上の記事に従って、クラスタリングしてみる。追加で、私に縁のある大阪、滋賀の人口動態のデータも取得し、同様の処理を施した。
(下図でそれぞれ、縦軸が転入、横軸が自然増減)

画像1

滋賀県のデータについて、もう少し掘り下げてみる。特異点になっている大津市のデータを取り除き、再度クラスタリング、プロットを行った。

画像2

更に、滋賀県のデータを地図にクラスタの番号毎に塗り分けてみる。
1. 濃い赤:大幅増クラスタ、大津市
2. 赤:人口増クラスタ、上記の赤丸
3. 緑:人口減クラスタ、上記の紫丸

画像3

考察

栗東市は人口増加クラスタである。

滋賀県、大阪府、富山県の人口動態クラスタリングから言えること:
1. どの府県も1つの市だけが突出して人口流入・増加が起きている

滋賀県のクラスタリングを地図に落とし込み、全体で 言えること:
1. 人口の増減が、地域単位で顕著になっている
2. 人口減クラスタに挟まれて、湖北で長浜市が人口増クラスタとしてある
3. 人口増クラスタの中に人口減クラスタが存在する

所感

自分の住んでいた栗東市は、人口増クラスタとしてカテゴライズされており、データ的にも良い街だと言えるのではないか。また、この分析では評価されていないが、個別にデータとして見ると、栗東市・草津市・守山市は転入もありつつ、自然増もしているので、町全体が若い・子供が多い元気な地域だということも言えると思う。

日本において、東京に突出して人口流入が起きているが、調べた3つの府県においても同じようなことが起きていることがわかった。他の都道府県について調べても同じような傾向が出てくるか調べてみても面白そう。

また、滋賀県の人口動態クラスタについて、人口の増減がマダラでなく、市が纏った地域単位で起こっているのは興味深い。この傾向を利用して、国・地方自治体が人口増加の政策を考えるときには、地域単位で連帯感を持って、立案・実行するようにすると相乗効果が産まれるのではないかと考えた。また、北部にある長浜市がなぜ人口増加しているのか、人口増クラスタの中にある人口減の野洲-竜王-日野クラスタが存在するのか、不思議に思った。これらについては、他のデータも加えて多角的に評価してみると何か分かるかもしれない。また町丁大字別のデータもあるのでそれでもクラスタリングしてみると、市の中で増減が一様ではないなどのより細かい特徴が発見ができそうだ。

家を買ったり、子供が生まれて引越しするような大きなライフイベントにおいて、全く土地勘のないところで家を探すと、行き当たりばったりな行動をしてしまうが、上の所感に書いた通り、特定の市が街が若い・子供が多いということが簡単なデータ操作で分かるのは面白いと思った。

参考資料

滋賀の白地図
https://www.freemap.jp/itemFreeDlPage.php?b=shiga&s=shiga
富山県の人口動態
http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/lib/jinko/index.html
令和元年度大阪府統計年鑑(令和2年3月刊行)
http://www.pref.osaka.lg.jp/toukei/nenkan/tn2019index.html
滋賀県 平成30年(2018年)
<第1表>市町別、男女別の人口・世帯数および前1年間の人口動態 (Excel97-2003:42 KB)
https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5113173.xls


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?