疑わず僕の好んだ歌を聴く 変えているんだ君の人生
CDTVを観ている。
僕は椅子に座って、君はカーペットに寝転んでいる。
君が歌のランキングで口ずさんでいる歌は、僕が好んで聞いていた歌ばかりだ。
もともと欲のない人で、テレビも観ていなかったし、漫画も読んでいなかったし、歌だってそうだ。
君と付き合ってからというもの色々なものをすすめてきた。僕は過去のアーカイヴから君が好みそうなもの選んで見せた。
自分ではない人から思わず面白いコンテンツを与えられる経験は、与えたいと思って生きてきた僕にとっては数少なく、憧れでもある。
でも君から貰うことはないのだろう。
僕達はそういう関係だ。
僕は君に何かをすすめ続け、君はそれを疑わずに受け入れ続ける。
変えているんだ君の人生を。