災害関連の記事をSNSで拡散する前に2つのポイント
Excel統計学研修講師の米谷(よねや)学です。
2019年9月に入り、台風15号の影響で被害に遭われた方々・企業や団体の皆さん・地域に関わる方々、また間接的に影響があった皆様にも、心よりお見舞い申し上げます。
専門家として伝えたい
わたくしはExcel統計学の研修講師をしています。
ビジネスで意思決定のために、統計学の応用を、研修などを通じて説明しています。
統計学を応用するということは、ビジネスの場かどうかに関わらず
情報を正しく扱うこと
が根っこで肝心なのです。
2つのポイント
特に東日本大震災(311)などでは、Twitterが情報伝達手段で大きな力を持ちました。
ユーザーの1人1人が役に立つ情報を発信したり、拡散していました。
災害発生後に、災害の状況、投稿が拡散されている様子を目にしたことがあるでしょうか。
このとき、「これは役に立つ情報だから拡散しよう」と思った場合、実際に拡散する前に、次の2つのことを必ず確認してからでも遅くはありません。
次の2つのことが確認できない場合は、焦らず拡散しないでおきましょう。
(1)投稿のタイムスタンプ
(2)いつの時点の情報か
(1)投稿・記事のタイムスタンプ
(2)いつの時点の情報か
(1)投稿・記事のタイムスタンプ
投稿や記事には必ずタイムスタンプが表示されています。
タイムスタンプとは、投稿と同時に記録され表示されるものです。
特にニュース等の記事の場合、数年前の記事が、まるで今の記事であるかのように、もしくはタイムスタンプを確認されないまま拡散されている場合があります。
そのため、まずタイムスタンプの確認が必要なのです。
(2)いつの時点の情報か
たとえば「●●県▲▲市でガソリンスタンド稼働中!」という情報を目にしたとします。
またTVのニュース映像などをキャプチャ(もしくは撮影)した画像と共に投稿されていることがあります。
ガソリンスタンドの例では、その稼働している状態は、投稿時点の話でしょうか?いつの時点でしょうか?
またTV画面のキャプチャの場合「きょう」という文字と共に表示されている場合もあります。
このとき、「きょう」はいつでしょうか?
あなたが投稿を読んだときと同じ日でしょうか?
SNSの投稿でも「今日始めます」という文章の場合、投稿を当日のうちに読まれるとは限りません。
また過去の災害の後には、「文章が書かれた画像ファイル」が投稿され、画像ファイルをシェアするようにお願いする投稿をいくつも目にしました。
しかしその画像は、「いつの時点の情報か」がわかるものばかりではありません。
拡散をしない
確認できない投稿の場合は、あなた1人1人の手で、拡散を止めるべきなのです。
正しく情報に接する
という姿勢を、どうか皆さんに理解してほしいと願っています。
そして、どうか移動などはお気をつけて。
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